まさか、大家がボランティアで家を貸してると思ってる人は居ないよね?まさかね・・・久しぶりに、拙ブログの読者様より非常に興味深いメールを頂きましたので、ご紹介したいと思います。
↓では下記に、ご紹介されたブログの内容を要約します。
↓『
持ち家か?賃貸か?アーリーリタイア者の悩み』
人生で最大の出費である住居費。この選択が人生に与える影響は甚大です。
この記事では
早期リタイア者は「家購入」「一生賃貸」のどっちがお得なのか?
を検討していきます。
スタート条件
今回はアーリーリタイア者が多額の現金を確保しており、その後人生で持ち家を購入するか迷っている状態とします。
1. 初期費用は7000万円(可変)
2. 「4000万円(可変)の物件を一括購入コース」と「同レベルの物件賃貸コース」を比較
3. 残る現金は年利1%で運用益を生み出す
4. リタイア後45年の期間で比較
持ち家一括コースにかかるコスト
持ち家取得&運営にかかる直接的コストは以下の通りとしました。
・購入費 4000万円(土地1000万+建物3000万)
・固定資産税 (年1.4% 但し新築・非木造・小型の条件として減免措置有)
・修繕積立費/リフォーム費 月2万円
初期費用が7000万円なので、4000万円の家を購入すると残金は3000万円。ここから固定資産税とメンテナンス費の支払いをしていきます。手元に余ったお金は年利1%で運用されます。
賃貸コースにかかるコスト
賃貸コースに計上したコストは下記の通りです。
・家賃 月額試算法は後述
・敷金/更新料 入居時敷金1か月分、2年後に更新料1か月分
・引越し代 4年に1回 20万円
家賃の試算について
不動産投資でよく用いられる収益還元法の考え方を使いました。持ち家というのは、究極的には「自分が保有する収益不動産を自分自身に貸している」ということです。よって比較に用いるべき適性家賃は
その時点の土地建物評価額 × 地域の適正な不動産投資利回り
と試算すべきです。この適正な利回りはネットで見つけた「二十一鑑定」という不動産鑑定会社が取った(?)全国統計を準用し、ひとまず赤く囲った6.0%と置きます。
試算結果
45年目時点で持ち家の方が1477万円お得!
という結果になりました。
一方の賃貸者は高い家賃を支払い続けて苦境に立たされ、最終的には1500万円近くの差がでています。
しかしちょっと待っていただきたい!!話はここで終わりません!
収益還元率を変えてみた結果
そこで、同じ統計書で利回りが少し低めに出ている微妙な田舎部(失礼)の5%、及び都心部の4%で計算したところ
微妙田舎5% → トントン
都心部 4%→ 賃貸の圧勝
結果がこれほど違ってくるのもは当然と言えば当然で、物件価値の4%を年間家賃で支払うのと、6%では家賃が1.5倍違いますからね。
強いて単純化して言えば絶対的なものではありませんが、
都心のオレは賃貸!
田舎の僕は持ち家!
ちょっとした地方部では・・・まあどちらでも!
といった形とも言えなくはありません。しつこいですが、強いて言えばです。
結局のところ、
持ち家と賃貸の有利不利というのは市場原理によって大体引き分け(かなぁ)
なんかうまいことイーブンになるものですね〜!
と思いました。 まさに神の見えざる手 (cアダムスミス)であります。
まとめ
持ち家と賃貸の明確な優劣は存在しない
それはおそらく市場原理による収益還元率調整のせいである
ただし地域性も見られるので、個別に経済損益を試算するのも良
結局、深く考えずに好き嫌いで決めるのが幸せなのかも
こんなところでしょう。
2020.09.21 氷河期世代がブラック企業でアーリーリタイアに挑む より抜粋引用
リンク先を拝見しましたが、やはり持ち家を所有した事の無い人が、頭の中だけで机上の計算をしている内容でした。
リンク先のブログ主はいろいろ数字遊びをされてますが、前提条件を変えれば、全く比較できない結果になりますので、何の意味も無いと考えます。
最も重要で本質的な点は、多くの賃貸オーナーは利益が上がっているからこそ借入をしてでも2棟目3棟目と不動産投資をしているのであり、また賃貸経営が成り立っているからこそ銀行も融資をしており、実際、住居系REIT等が収益物件として上場されている事が何よりも、不動産所有者は賃貸入居者より利益を得ているという動かしようもない事実を証明しているという事です。
つまり、不動産所有者はボランティアで賃貸している訳では無いという事が明らかな以上、経済的には賃貸派は損をしているという事が明々白々だという事です。
過去ブログにおいても何度も言及しておりますが、そもそも、不動産は非常に個別性の高い性質があり、且つ、金融市場と違って、実際の売買市場も中小零細不動産業者による極めてクローズドな取引が主体な為、合理的市場仮説が成立し辛い特性があります。
故に、住宅と言ってもピンからキリまである不動産を十把一絡げにして平均値を出して損得を判断するのは全くもって無意味という事です。
大事な観点は賃貸はただの消費ですので、永久に資産形成は不可能であり、ホームレスになる覚悟が無いのなら、死ぬまで負債を背負ってるのと同じという事なのです。
これらの余りにも当たり前のロジックが理解出来ない賃貸派は控えめに言っても、頭わるいのかな?と思いますね。
あと、上記リンク先のブログ主も言っておられますが、賃貸派がよく賃貸なら、どこにでも旅行出来るから自由だぁと宣ってますが、持ち家でも賃貸しして家賃収入を得ながらどこにでも行けますからね。
まるで持ち家なら自由が無くなるみたいな印象操作は、完全に賃貸派による無理くり賃貸有利に読者を誘導しようとするミスリードそのものです。
因みに、セミリタイアーでも賃貸派がおられますが、彼等がなぜ無理やりな数字を持ち出してでも賃貸と持ち家は損得無しという結論に持って行こうとするかと言えば、自分はその理由を知っています。
何故かと言うと、金融資産額を嵩上げしたいからです。

↑例えば、セミリタブログでよく見る上記の資産額カースト表ですが、不動産所有額は全く考慮されていません。
つまり、億り人の称号を得る為には、持ち家にお金を投資するよりも、賃貸でもキャッシュを持っておいた方がよりカースト上位に入る事が出来る訳です。
そんな下らない理由の為に自分のライフスタイルを決めてしまう人がいるのか?と訝しがる方もおられるでしょうが、毎日のように増えた減ったと自分の金融資産額をブログにアップしてるブロガー達を見ると、やはり億というのは一つの目標になるのでしょう。
億万長者って言葉の響きも潜在意識に働きかけてプライドをくすぐるのかもです。
それが証拠に、リンク先のブロガーさんも、億り人を達成した途端に辞表を叩きつけてやるとプロフィールに書いておられますからね。
そのような金融資産至上主義の人々にとっては、億って、折角富裕層になったとしても、持ち家を買って、また準富裕層に逆戻りするのは耐え難い屈辱でしょう、きっと。
その為には、せめて持ち家と賃貸はイーブンという結果を強弁して、賃貸でも経済的には損しないと自分自身に言い聞かせたいのでしょうね。
因みに、僕的には、持ち家と賃貸はイーブンとか、人それぞれだから損得は無いとか言ってる人も賃貸派と認定しています。
だって、経済的には持ち家の方が得なのは明らかだからです。
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