
手描きチャート練習法
前回のタイトル【専業投資家になれる条件】にて申し上げた通り、専業投資家になる為の売買技術の習得法を解説いたします。
先ず、変動感覚を身に着ける一番確実で効果的な方法は、自分で月足チャートを描く事です。
目で見るのと、実際に書くのとでは、全然違うからです。
具体的には、縦1000ミリ×横700ミリの1ミリ方眼紙を縦長にして、過去10年分の月足を書きます。
1ミリ1円で書くので、0円〜1000円の範囲でチャートが書けます。
ローソク足は1ケ月2ミリ幅で書き、1ミリの間を空けて次の月のローソク足を書きます。
これを、低位株のみ過去にさかのぼって沢山書いていくと、二つメリットが有ります。
先ず、底打ちのサインが分かります。
勿論、魔法の杖など存在しないので100%当たる訳は無いのですが、本玉を入れる目安になり波に乗りやすくなるのです。
別に外れても良いのです。
更にナンピン買い下がりすれば良いだけの事ですから。
そして、二つ目のメリットは高値で買う恐ろしさを体感出来ます。
天井で買った後にどれだけ悲惨な地獄が待っているのかをまるでタイムマシンに乗ったかのように経験出来、投資家として必須な生き残る為に、資金管理の大切さを実感出来ます。
天井を打って、一相場終わった株がどこまで下がるのかを理解出来れば、中途半端な株価で買う失敗も減らせます。
多くの初心者が自分の資金を失うという途轍もなく高い勉強代を払って、相場に教えられてる事を考えれば、方眼紙代やその労力などタダみたいなモノです。
因みに、僕の場合は投資初期に約50銘柄の低位株のチャートを描いてました。
1銘柄分のチャートを描くだけでも、過去10年分なので、正直、結構時間がかかりますし骨が折れます。
しかし、実際に自分の身体を使って、書いていくというのは、変動感覚という言語化出来ない技術を身に着ける為には、非常に効果的なのです。
低位株専門の専業投資家の中には500〜1600銘柄も描く猛者もいるらしいですが、もしも1000銘柄以上書ければ、億り人へのチケットを手に入れたも同然でしょう。多分。
低位株のチャートを沢山描いてるうちに、相場について開眼して来ます。
株式投資で利益を上げるのは単純なんだなと。
ボックス相場の低位株が安値近くになるに連れて、分割買いで買い単価を下げ、上がって来るに連れて分割売りで売り単価を上げる、往復の繰り返しで稼げる事が理解出来ます。
そして、材料株に飛びつき、まるで当たりくじが出る事を祈ってるようなくじ引きのような売買をしてる大衆投資家を横目に見て、レベルアップした自分を自覚できると思います。
次に、実際の売買用に上記と同じサイズの方眼紙を使い日足の折れ線グラフを書いて行きます。
これで、日々の売買の為の変動感覚を実際に売買して身に着けて行きます。
急騰株の当て方は絶対に上手くはなりませんが、売買技術は変動感覚を身に着ける事により上達出来得るモノです。
先天的な才能や分析能力の無い凡人にとっては、努力によって株で稼げる道があるとすれば、これ程有難い話は無いと思います。
努力と言っても、ただ方眼紙にペンで書いていくだけで、将来サラリーマン並みの収益を稼ぎだせる能力が身に着くのですから、他のプロの世界の修行期間の厳しさに比べれば、全然楽勝だと思いますけどねぇ。
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ひまひま999と申します。
考え方のベースは、林投資研究所のFAI投資法
でしょうか?
>初めましての書き込みになります。
ひまひま999と申します。
考え方のベースは、林投資研究所のFAI投資法
でしょうか?
近いですが、僕のやり方とは似て非なるモノだと思います。
上記投資法については本で読んだことがありますが、あまりにシステマチックな感じがして現実の相場に即してないと感じます。
ただ、月足を手描きで書く事の重要性については、全面同意してます。
過去の高値を参考にして売り上がりますけど
売り切った後にまだまだ上がることがあります笑
>売り時が難しいですね
過去の高値を参考にして売り上がりますけど
売り切った後にまだまだ上がることがあります笑
はい。売り時は本当に難しいですね。僕も、未だに早く売り過ぎたり、逆に遅すぎたりして失敗してます。
しかも、高値は底値と違い過去値段も結構バラバラなので、今回はどっちの方まで行くかも迷いますし。
正直、これに関しても、最終的な判断はどうしても勘頼みになってしまいますね。つまり自分の変動感覚に従って、なるべく値動きに沿って売買していくように心がけてます。
最高値は狙わずに、そこそこの高値で利確出来れば大満足のイメージでゆっくりとした売買を心がけてます。
運の良いことに恐らく私は往来株に向いているような気がしています。
元々苦ではなかったのですが、最近は没頭するようになりました。
人の心理を読んだり、傾向や勝ち筋を見出す過程そのものが楽しいのです。
値動きが狙い通りの手応えを感じると、ちょっとした感動が得られます。
>運の良いことに恐らく私は往来株に向いているような気がしています。
元々苦ではなかったのですが、最近は没頭するようになりました。
人の心理を読んだり、傾向や勝ち筋を見出す過程そのものが楽しいのです。
値動きが狙い通りの手応えを感じると、ちょっとした感動が得られます。
はい。チャートを沢山見てるうちに、底打ちや天井のサインを見出し、実践して手があってホントに利益になって来るのが、個別株投資の醍醐味ですね。
こんなに面白く且つ投入した時間が実益に繋がるゲームなのに、インデックス投資オンリー派の人達は、株に費やす時間で生活を消費するのは勿体ないから個別株投資はデメリットが大きいと言ってるんですよね。
僕からすれば、いやいや株の研究程楽しい時間ないでしょうに!といつも思いますねぇ。
その銘柄は、上場初値から7倍の最高値を記録した後、業績の伸び鈍化の決算を境に急落し、大きく反発することもなく、最高値から1/10になり、逆テンバガーを達成しました。
私は、損切りの判断が遅れ(これも初心者あるあるですね)、せっかく、上昇トレンドで得た利益を、全て吹き飛ばしてしまいました。この経験から、新興株は、相場の流れが、変わったことを素早く察知し、損切りできる能力がなければ、決して手を出してはいけないことを学びました。
その点、低位往来株投資は、エントリーポイントが、10,20年来安値等に近い株価からとなるので、
よほどのことがない限り、損切りの必要はないと考えますので、初心者にも適した投資方法なのではないか
と思います。
>その点、低位往来株投資は、エントリーポイントが、10,20年来安値等に近い株価からとなるので、
よほどのことがない限り、損切りの必要はないと考えますので、初心者にも適した投資方法なのではないか
と思います。
はい。トレードにおいて一番重要なのが損切りだと言われがちですが、実際には余程の熟練者且つ才能のある人でない限り、損切り貧乏になるのがオチです。
それならば、損切りする必要の無い底値ラインまで待ち続けるのが、一番リスクの低いやり方だと確信してます。
勿論、底練りから上げ相場に転換するまで、焦らされるきらいはありますが、現物アホールドして只管待ち続ければ、いつかは日の目を見るのが株というモノです。