
市場がミスプライスするまで待つだけの簡単なお仕事です

TOB一覧表(山中獲得分)



MBO3銘柄ともに共通するのは、実質無借金会社でありながら、一株純資産の半額以下にまで叩き売られているという、超資産バリュー株だったという事です。
いわゆる、ネットネット株状態です。
東証でも「PBR1倍割れ改善」の要請に動く位に、昨今では日本の企業経営者のあまりの資本効率の悪さに対して改善を求める動きが強くなって来ています。
特に上記3銘柄のような、実質無借金で潤沢な現金を持ちながらも赤字を垂れ流してる経営者は、その資質があるのかと疑問を呈されるのは当然ですね。
確かに、潤沢な現金をただ眠らせて、何等有効活用出来ずに会社の資産を食いつぶしておきながら、役員報酬を貰えるのならこんな楽チンな経営はありませんからね。
市場から見れば、そんな企業はいったい何の為に上場してるのか意味が解りません。
底辺労働者だった無職ニートリタイアーの僕ですら毎年年率5〜7%以上で運用してるのに・・・
一方、経営者側にとっても、それだけの割安状態にも関わらず、過去十数年来の安値にまで叩き売られてるとなると、『折角のお宝株を誰も買わないのなら、ワシらが全株買って、利益を独り占めした方がマシじゃん』となるのも当然の激安値段だったという事です。
それにMBOしてしまえば、うるさい株主に毎年頭を下げなくて済みますからね。
もう資金調達する必要も意志も無いのでしょうから。
という事で、MBO案件の条件としては、超好財務の同族オーナー企業が過去十数年来の安値に沈んでいるネットネット株状態になった時が狙い目と言える訳です。
それでは、具体的に、TOB銘柄発掘投資法のルールをまとめます。
@ 月足チャートにて過去10〜20年来の安値近辺にまで下がっている事
A PBR0.5以下
B 自己資本比率60%以上
C 実質無借金経営
D MBOが容易に出来る程に大株主が過半を握ってるオーナー企業
E 過去10年以内の最高値から3分の1以下になってる低位株
A PBR0.5以下
B 自己資本比率60%以上
C 実質無借金経営
D MBOが容易に出来る程に大株主が過半を握ってるオーナー企業
E 過去10年以内の最高値から3分の1以下になってる低位株
上記の6条件を満たす株の中から、より財務状態の良い銘柄をナンピン買い下がりして、将来のTOBを待ち続ける事になります。
もしも、TOBされなくても、超割安状態で買ってる事には違い無いので、大負けはしにくいですし、資産バリュー株相場が来れば火柱高になる可能性は秘めています。
日本株は10年周期で小型バリュー株相場が来る習性がありますので、10年待つつもりでいけば、いつかは報われる時が来る可能性は高いと思われます。
しかも、最近では旧村上系や海外ファンドのアクティビスト、所謂モノ言う株主も復活してきてますので、資産バリュー株がターゲットになる事例も散見されておりますし。
特に、上記3銘柄のうちのフェイスなんて、時価総額が現金から負債を引いた額の6割という超割安状態で放置されていたのですから、探せば、まだまだお宝株が眠っているモノと思われます。
尚、蛇足ではありますが、投資は100万%自己責任であり、拙ブログは投資における一切の責任を負いませんので、最終的な意思決定は、自己の責任と判断でお願いします。
バリュー株投資のデメリットとして、所謂バリュートラップという永久に割安状態が続いて、投資家が報われない事もままありますので。
俗に、自助・共助・公助と言いますが、投資の世界は自分以外は誰も頼る者が居ない、自助オンリーの世界です。
投資家とは個人事業主と同じであり、全て自分で稼がねばならず、周りが全て敵の孤独な世界なのです。
そんなちっぽけで孤独な個人投資家ですが、ミニハゲタカファンドになったつもりで銘柄発掘出来ると思えば、こんなに痛快な世界はありませんね。
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【関連する記事】
今年は何度か暴落に襲われてますが、最近でなんとか持ち直してプラスゴールできそうになっています。
前半の双信電気で大きな貯金があって助かりました。ありがとうございます。
>日本ギア工業は待ってれば報われるような気がします。凡庸な人間の見解ですが。w
好財務企業に大株主が4割弱も握ってるとあっては、面白そうですね。
大きく突っ込む場面があれば、僕も参戦したくなってきました。w
>今年は何度か暴落に襲われてますが、最近でなんとか持ち直してプラスゴールできそうになっています。
前半の双信電気で大きな貯金があって助かりました。ありがとうございます。
良かったです。
MBOの良さは、強制的に高値で買い取られますので、もしも暴落しても取り逃す心配が無い所ですよね。
自分の意志のみだと高値で売り逃して、行って来いになる事もよくありますから。
ここ数ヶ月は地合いが強すぎて、小型の往来株は発掘する気にもなれませんでした。
最近になって少し物色していたのですが、今仙電機が面白そうなんですよね。
条件もほぼ満たしているし、チャート的にも面白いです。
TSテックは4年前に500円台後半でTOBしているので、当然現在の株価に対しても魅力的に感じていることだと思うのですがどうなんでしょうね。
またアクティビストで思い出しましたが日産をターゲットにしたみたいですね。
正直もっと下げてほしい気持ちもあって、どこで自分との折り合いをつけるか悩みどころです。
このあたり百戦錬磨の山中さんは割り切ってほぼ悩まずに結論に辿り着けそうで羨ましいです。
>とても為になる記事をありがとうございます。
恐縮です。
>ここ数ヶ月は地合いが強すぎて、小型の往来株は発掘する気にもなれませんでした。
最近になって少し物色していたのですが、今仙電機が面白そうなんですよね。
条件もほぼ満たしているし、チャート的にも面白いです。
TSテックは4年前に500円台後半でTOBしているので、当然現在の株価に対しても魅力的に感じていることだと思うのですがどうなんでしょうね。
今仙電機はただいま絶賛仕込み中でございます。
ここも、あれだけの好財務ながら、一向に黒字経営に転換出来てない体たらくですので、筆頭株主のTSテックに買収して貰った方がいいのになぁと思います。
カヌレさんと同じ月を見ていましたね。
>またアクティビストで思い出しましたが日産をターゲットにしたみたいですね。
正直もっと下げてほしい気持ちもあって、どこで自分との折り合いをつけるか悩みどころです。
このあたり百戦錬磨の山中さんは割り切ってほぼ悩まずに結論に辿り着けそうで羨ましいです。
日産については、マイルール的に300円割れから全力投球したいと思ってウォッチしてます。
まぁ、マイルールに縛られすぎるあまり、古河電工を取り逃したような失敗もちょくちょくありますから、株は難しいんですけどね。
>いつも貴重な情報を頂きありがとうございます。寺岡製作所や双信電機ではお世話になりました。後追いばかりで、情けないなと思いつつも、今回の今仙電機も早速仕込みに入りました。自分でも低位往来株を発掘できないかと考え、モリテック スチールやツバキナカシマ等の銘柄を見つけましたが、山中さんはどうお考えでしょうか?
モリテックスチールは好財務とは言えず、無借金企業ではありませんが、天下の日本製鉄が筆頭株主に居る事が、大きな安心感を抱かせますね。
過去最安値136円に向けて、ナンピン買い下がりで行けば、いつか大きく報われる日が来そうですね。
ツバキナカシマについては、過去最安値を割り込み、安値更新中ですので、底値目途がつけにくい所がムズイ銘柄ですね。
ただ、ボラティリティの高い業種だけに、一旦儲かりだすと跳ね上がる習性がありますので、資金に余裕を持ってナンピン買い下がりで対処すれば、報われる日も来ると思います。
>山中さん、回答いただきありがとうございます。両銘柄とも見込みがありそうとのことなので、自己責任で検討を進めていこうと思います。これからもいろいろと教えていただければ幸いです。
こちらこそ、面白い銘柄を書き込みいただきありがとうございます。
僕も両銘柄ともウォッチしていきたいと思います。
小型低位株の売買は、底練り期間は長く続き、間欠泉のような一瞬の噴き上げチャンスを待ち続ける事が多いので、じっと待ち続ける事が肝要ですが、2〜3倍のパフォーマンスを得る為には、避けられない産みの苦しみなんですよね。
>今仙電機、増配の材料がでて、急騰していますね。500円前後でのんびりと仕込んでいたところ、置いていかれてしまいました。このまま、株価が上昇し、直近の高値である800円前後になったとすると、TOBはあきらめて利確するか迷いそうです。
今仙経営陣としても、あれだけの潤沢な資金がありながらの年初来安値更新という体たらくに、流石に株価対策の必要性に迫られたのでしょうね。
今回は底練り期間が長かったおかげで多めに仕込む事ができました。あとは、思惑通りTOBされるか、奇跡の業績回復をのんびりと待つにします。
もしも、また500円割れになれば追加で仕込むつもりでもいます。