2024年12月26日

65歳 WITH 2000万のススメ

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年金制度崩壊の心配をするよりも、健康寿命が尽きる心配をする方が遥かに現実的です

前回の記事にて、多くのセミリタ村人がDIE WITH MAXを目指してる旨を書きました。

老後よりも現役時代を最優先に考える、セミリタイアーですらそうなんですから、ましてや普通の日本人の場合、一番資産が多くなるのが死亡時点となってしまうのは当然でしょう。

故・小倉智昭さんが「体が動くうちに海外旅行をすればよかった。ワインのおいしいお店に行っても自由に飲めない。若いうちにやれることがあったらやったほうがいい。老後にやろうと思っていても、老後になるとできないことがあまりにも多すぎる」と語っていたように、多くの人は、死ぬ間際になってから、無駄に働き過ぎて、人生を楽しまなかった事を後悔しています。

逆に、間際になってもっとお金を貯めておけば良かったと後悔してる人は皆無です。

とは申せ、多くの心配性の日本人には、寿命をいつ迎えるのかは分からないからという理屈でお金を使えないのが現実なのでしょう。

そこで、DIE WITH MAXに陥って、臨終の直前になってから後悔しない為の具体的ノウハウを開陳します。

DIE WITH ZEROを目指す数値目標として、年金受給年齢の65歳時点にて金融資産が2000万円になるようにしてお金を使って行けば良いのです。

日本は世界一少子高齢化が進んでる国のせいで、シルバーデモクラシーパワーが最強の国です。

故に政治家もマスコミも年金受給者の票や視聴率を一番重視する為に、世界最強の高齢者福祉国家と成り果てました。

それこそ、政府与党の閣僚が、6割の非課税国民の為の政策を続けますという主旨の事をテレビで堂々と発言する国ですからね。

なので、老後の資金は、年金制度を主体にライフプランを立てるのが、最も効率が良い生き方なのです。

何と言っても、老後の生活費や医療費は日本人の4割の現役世帯から有無を言わさず強制徴収する制度の国ですから。

僕的には65歳 WITH ZEROにしても良いとすら思っていますが、まぁ、流石にそれではチト心もとないし、多くの人にとっては攻め過ぎでしょうから、現実的なプランとして65歳 WITH 2000万で十分だと思います。

因みに、誤解無きように言いますが、これは65歳までに残り金融資産が2000万に減るまでお金を使うという意味であり、65歳までに2000万貯めるという意味では決して無いですからね。

まさか、そもそもアッパーマス層以上の資産も無くアーリーリタイアする人なんて居ないでしょうから。

貧困リタイアーはFIREでは無く、ただの無職フリーターですからね。

では実際に僕の場合で、65歳で2000万だけ残して、あとは使い切るライフプランを逃げ切り計算機にて試算してみます。
    
逃げ切り.png 

僕の場合、現在は年間360万円を引き出して暮らしてますが、これが年間477万円の予算で生活出来る訳です。

年間で477万ー360万=117万円を純粋に僕のお小遣いとして遊べる訳です。

月に直して約10万です。

これはワクワクして来ました!

毎日、うな重が食えます!

もう車中泊旅行オンリーでなく、ドーミーイン野乃に泊まれます。

来年は本格的に日本一周の旅に行けそうです。

そして、このプランニングは年間利息1.6%という超保守的な運用益の場合での計算ですので、今までの僕の平均運用利回りの5%で計算すれば、年間約600万まで使える話になります。

という事は、純粋に僕の遊び代として毎月20万使い放題になる訳です。

夢だったピースボートで世界一周まで出来ちゃいます。

いやぁー、頭オカシクなりそうですよw

まぁ、僕の過去レコードの年利回り5%(税引き後)はこの10年が最高の市場環境だったからであり、今後はもっと厳しくなるという人も多い事でしょう。

それなら、途中で消費プランを減額すればいいだけなので無問題です。

もしくは65歳 WITH 1000万とかにすれば良いだけです。

問題は、あまりに保守的なライフプランでガチガチなドケチ生活した為に、健康寿命が尽きた時になってから後悔する事なのですから。

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posted by 山中 一人 at 18:34 | Comment(12) | TrackBack(0) | アーリーリタイア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2024年12月22日

セミリタ村の殆どがDIE WITH MAX信者の件

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念の為言っておくけど、あの世にはビタ一文持っていけないよ!何故なら来世なんて無いからw

僕は、DIE WITH ZEROが出版されるまでも無く、アーリーリタイアーの基本理念はお金は生きているうちに使ってこそ価値があるモノだと思っていました。

ところが、日本のセミリタイア村人の多くは、DIE WITH MAX教の信者が多数派を占めているのが現実のようです。
  
DIE WITH MAX でもいいじゃない
書籍「DIE WITH ZERO」がベストセラーとなって以降、死ぬときにお金が0円になっているのが望ましいという考え方が流行りました。お金が余っているということは必要以上にお金をため過ぎた(=働き過ぎた)という理論です。

たしかにこれは一理ありますが寿命をいつ迎えるのかは誰にもわかりません。今後のインフレや運用利回りなど不確定要素が多いことを考えると死ぬときにお金が0円になっていたらいいなというふんわりした考えに帰結することになるでしょう。

SNSでセミリタイア・FIREした人の意見として「もっと早くしておけば良かった」というのがあります。これはひとえに株価が好調であったからだと思います。

ここ10年ぐらいは絶好調ですからね。

そして今では資産が大きく膨らんでいるのでDIE WITH ZEROを目指すならもっとお金を使わなきゃと考えるのですがそれは勘違いですからね。

インフレや株価の下落などが今後も考えられますからよっぽど余裕がある資産規模でなければ途中で足元をすくわれるかもしれません。

だから無理にDIE WITH ZEROを目指さずに普段通りのお金の使い方をして結果的にDIE WITH MAXになってもいいじゃないぐらいの感じでいくのが良いと考えています。
2024年12月18日 心豊かにシンプルライフ より抜粋引用

上記の内容は多くのセミリタ村人の思考パターンを代表しているような記事に見えます。

だって、皆さん、資産額が如何に増えたかを誇る記事を毎月ウキウキでアップしてますからね。

特に、年央までの相場好調時期は、投資来最高値更新!とか、何故リタイアしても資産が増えるのか!とか、皆さん得意げに披露されてましたよね。

いや、勿論、人並のFIREライフをですね、働かない生活(←ココ大事)を送って尚、資産額増加を誇るのなら別にいいのです。

しかし、実態は、働くリタイアーという良くわからない属性や生保未満の極貧生活の上に成り立ってる、ギリギリ生活ですからね。
   
セミリタイア村でFIREを満喫してる村人が少なすぎる件

例えば、ランキング常時トップにして億り人で一番まとも?な生活をしておられるようなRanpaさんですら月生活費20万円という節約生活をしておられます。

それが、FIRE人の最高額だとしたら、FIREなんて夢もチボーも無いと思うのは僕だけでしょうかねぇw

皆さん、リタイア当初は、お金よりも時間の方が大事と素晴らしい理念を語っておられましたが、やはりお金の魔力には抗えないのでしょうね。

折角、アーリーリタイアしてもバイトしたりドケチ生活を続けるのなら、そんな人生は多くの普通の日本人と同じくDIE WITH MAXを目指す価値観から抜け出せていないと思うのは僕だけでしょうかね?

FIREの目的とは、本来、お金は若いうちに使ってこそ価値があるので、ロウカイを目指すという価値観です。

なのに、日本の多くのセミリタ村人は、昔流行った財テクの延長バージョンとして、資産積み上げゲームが目的になっているのでしょう。

それが、証拠に、セミリタ村でも10年経ってもリタイア時の資産から殆ど増えて無いのは僕くらいですからね。

まぁ、それはお前の運用能力が低すぎるからだろwというツッコミは甘んじて受けますが・・・

因みに、上記引用記事の中で、先ず、「寿命をいつ迎えるのかは誰にもわかりません。」から、DIE WITH ZEROが難しいというのは、全然理由になりません。

だって、どんなに長生きしても100歳ぐらいが限界でしょう。

ただし、健康寿命を考えると、実態としては75歳以上は、もう使いたくても使えない年齢です。

そして、日本は、シルバーデモクラシーのお蔭で、年金やら補助金やらと高齢者には、収入が無くても生活出来る基盤が出来上がっているので、持ち家があれば、ほぼほぼ年金だけで生活出来るのが実際です。

よく歳取ってからも働いてる、貧困老人ネタがセンセーショナルに報じられてますが、ほんのちょっとでもネットでググる能力か、〇〇党に相談すれば一気に解決するのが真実です。

まぁ、余裕のある生活をしたいのなら、年金受給年齢時に2000万でもあればほぼほぼ大丈夫であり、多くのセミリタイアーのように、準富裕層〜富裕層レベルの金融資産なぞ毛頭必要ありません。

大体もし老後にそんなに大金が必要なら、9割以上の庶民は皆、老後に詰んでしまう話になりますから、そもそも有り得ません。

また、上記引用記事のインフレや株価下落の心配があるからDIE WITH ZEROを目指させないというのも、まさに、日本の多くの老人が80歳90歳になっても老後が心配だからお金を使えないと言ってひたすら年金を貯め込んで爪に火を点すような生活をしてるのと全く同じ価値観なのです。

つまり、多くのセミリタ村人は、日本の多くのご老人と全く同じ思考パターンから抜け出せていないのです。

だって、未来の起こるかどうかわからない心配の為に、お金を使えないのなら、結局、DIE WITH MAXにならざるを得ませんからね。

まさにDIE WITH ZEROの本文中に出て来る、火星人の襲来に備えて貯金する〇カという人と一緒なのです。

敢えて言えば、多くのセミリタ村人のような生活で良ければ、DIE WITH ZEROどころか、65歳 WITH ZEROの資金プランでも全然OKなのです。

だって、今よりも、もっと食欲も落ち、活動的に動けなくなる老後なら、年金の範囲内で余裕で生活出来る筈ですからね。

今だって、生保未満の生活で満喫してると豪語してる位なのですから・・・

まぁ、それでも不安なら、せめて65歳 WITH 2000万位の老後資金の確保で、充分だと思いますけどねぇ。


(因みに、本記事にて引用させて頂いた、クロスパールさんについて揶揄するつもりなぞ毛頭ない事を追記します。為念!単に意見が正反対と言うだけの事です。何なら毎日ブログを読んでる程のある意味ファンですらある位ですからねw)


アリのような奴隷人生で一生を終えたくない人への提言書

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posted by 山中 一人 at 10:15 | Comment(10) | TrackBack(0) | アーリーリタイア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2024年12月20日

モリテック スチール【低位往来株研究】

モリテック.png
5986 モリテック スチール(参照:tradingview)

さて、年初にリスク資産を大幅に落としていたのと、思わぬTOB等のおかげで、通常よりも潤沢にキャッシュポジションがあるので、年初来安値を更新してる低位株を中心にガンガン拾っております。

それでは、低位往来株のうち現時点でのウォッチ銘柄を取り上げます。

今回は、5986モリテック スチールです。

今回も、東証の無理やり値嵩株政策にも迎合せず頑なに低位株を維持してる貴重な企業です。

本銘柄は、【TOB銘柄発掘投資法】の記事にて読者様より寄せられたAAA様のコメントにてご紹介頂いた株ですが、約二十年の間に3倍増を4回も繰り返しているリズミカルな動きをしているナイスな低位株です。


【チャート】
天井値 457円(99年)593年(05年)447円(11年) 1380円(18年)718円(20年)
底値  156円(02年)136円(09年)190円(12年) 196円(20年)153円(24年)

短期間で3倍増以上をしては、すぐに元値に戻る往復を繰り返しています。

買値ゾーン 160円以下
売値ゾーン 600円以上


【事業内容】
特殊帯鋼商事、焼き入れ・板金加工


【株式情報】
自己資本比率  38.8%
1株純資産   629円
時価総額    35億円


【特色】
日本製鉄が筆頭株主
超小型株の割には自己資本比率が大してよく無いので、天下の日鉄のバックアップを信じれるかどうかが投資のポイントになると思われる
EV関連株が人気化すると跳ね上がる習性あり


【売買方針】
買値ゾーン以下を2009年安値136円に向かって慎重に分割買い下がりたい。
超小型低位株故に、上場来安値更新後の思わぬ下値リスクがありえる事も留意。


※最後に
買値ゾーン・売値ゾーンはあくまでも目安であり、現実の売買においては値動きを見てご判断下さい。
実際、自分の売買譜でも、買値が底値より4割高とか売値も高値の半分以下なんて事もざらに有りますので、あまりにピンポイントの値段に拘って、買い場・売り場を逃すような本末転倒にならないようにご注意下さい。

尚、投資は2万パーセント自己責任の事、何卒ご承知おきくださいませ。
過去10〜20年来の安値に来てるという事は、当然に業績も悪く、懸念悪材料満載の訳ですから、最悪の事態になっても、当方一切の責任は負いかねますので、悪しからず。

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posted by 山中 一人 at 22:19 | Comment(8) | TrackBack(0) | 低位往来株 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2024年12月17日

日本の人手不足感が半端ない件

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まさか、あの悪夢の月曜日を忘れる訳無いよね・・・

ども、10年間1秒も働いてない者です。

さて、他人とは殆ど関りの無い人生を送っている僕ですが、つい先日、僕の携帯に以前の会社のお客さんから約十年ぶりに電話がありました。

面倒な話だと嫌だなぁと思いながら恐る恐る出ると、開口一番「今も無職なのかい?」との探りの電話でした。

まぁ、別に隠す必要も無いので、相変わらず働いてない旨を話すと、そのお客さんの知り合いの会社が人手不足との事で、また働いて見る気は無いかとのリクルートの話でした。

「今更もう現役を退いたおじさんが来ても足を引っ張るだけですから、申し訳ないのでご遠慮致します。」と社交辞令で断ったのですが、先方の会社が言うには、とにかく人が居なくて、大変らしいのです。

兎に角、ハロワに出しても、求人サイトに載せても、全く募集が来ない。

そして、たまに入ってくれたと思ったら、無断欠勤・無断遅刻・定時退社は当然で、仕事を頼んでも文句しか言わない癖に、ミスをしても絶対に謝らない超モンスター君しか居ないとの愚痴を聞かされました。

まぁ、それが本当なら、休日出勤サービス残業当たり前・会社のミスは全て部下が被って平謝り・上司がカラスが白いと言えばハイ白いですと追従するのが様式美だった僕が社畜だった頃の企業文化とは180度違う、超絶ホワイト企業という事になりますが・・・

まぁ、リクルーターの愚痴なんて3倍に盛るのが定番ですから鵜呑みにする訳には参りません。

それどころか、万一僕が入社すれば、トンデモ使えないオッサンが来て困った困ったと、僕の方がネタ話の俎上に載せられる絵が浮かびますね。

それはさておき、お客さん曰く「まぁ、即答は求めないから考えてみてよ!」「貴方もまだ若いんだから、まさかこのまま働かない訳無いでしょうからw」と一点の曇りも無く普通の社会人は働くのが当然との認識で話を締めくくられました。

この話を聞いて、正直、心が動かなかったといえばウソになります。

先ず、僕みたいな人間でも、求めてくれる人が居るというのは、単純に嬉しかったですね。

これが、承認欲求の為に働く人が居るという事かも知れません。

よく、知人に誘われてまた働きだしてFIRE卒業となる人が多いのもこんな気持ちなんだろうなぁと少し分かりました。

僕も、電卓片手に計算してみました。

仮に、月給20万としましょう。

20万が高すぎるのか安すぎるのか良く分かりませんが、まぁ50代半ばのロートルニートに会社が出せるとすればギリそれ位でしょう。

そこから、色々引かれて、手取り年収は約200万位でしょうか。

一応65歳まで勤めるとすれば200万×10年=2,000万円の収入になります。

仮に、現在の6000万の資産が減らずに65歳までキープできるとすれば、単純加算で8000万になる訳です。

うーん、正直、65歳時点で6000万だろうが8000万だろうがあんまり変わりないような気がします。

それに、非課税世帯故の様々な恩恵が全て無くなるもの非常に勿体ないです。

というか、そもそも55才から65才というアーリーリタイアの肝となる黄金の10年間を働いて無駄に過ごすとか意味不過ぎますね。

それに、リクルーターは良い事しか言いませんが、いざ会社に入ってみると、また無理難題のストレスラッシュの日々で人生の暗黒時代に逆戻りする事が目に見えてますしね。

いやぁ、危なく、また地獄人生に舞い戻る所でした。

10年もの平安時代をノホホンと過ごすうちに、悪夢のサラリーマン時代を忘れかけていましたよ。

喉元過ぎれば熱さを忘れるとは、まさにこの事です。

人間の記憶とは如何に曖昧で危ういものかと、我ながら実感した次第です。

まぁ、50半ばの冴えないオッサンにまでわざわざリクルートしてくる位ですから、日本の人手不足はかなりヤバイ事は分かりますねw


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posted by 山中 一人 at 21:16 | Comment(6) | TrackBack(0) | アーリーリタイア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする