2024年11月30日

何故、為政者は真の弱者に冷たいのか?

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分からんだろうなぁー。テレビに出てるお前らに、年収178万以下で生活する庶民のリアルなんて。


日本は唯一社会主義が成功した国と皮肉られていました。かつては。

結局、社会主義経済だと没落するのは失われた30年の現状が証明しておりますが・・・

さて、一見、弱者に優しい政策を謳っている日本の為政者ですが、実は真の弱者に対しては非常に冷たいのが現実です。

例えば、今話題の103万円の壁撤廃については、国民の多くが大賛成にも関わらず、早くも自民党議員や財界や地方の首長から大幅に収入減になるから無理だと反対意見が噴出しています。

官僚側も何とか反対しようと、106万以下でも全員社会保険料徴収する事により、実質手取りを減らそうと必至の抵抗策を考えてる始末です。

これらの103万の壁撤廃に対する抵抗について、財務省が政治家や財界を洗脳してるからだとの説がエックス上でもトレンドになっております。

しかし、財務省がレクチャーしようがしまいが、それとは関係無く、もとより日本の為政者に弱者を救済するつもりなんてサラサラありません。

何故なら、底辺労働者を救済すれば、エッセンシャルワーカーいわゆる底辺職の担い手が居なくなってしまう事を、日本の政治家は本能的に知っているからです。

彼等為政者自身も、庶民からは取れるだけ絞れるだけ税を取りたいというのが本音なのです。

まるで、江戸時代の政策を表す言葉「百姓は生かさず〇さず」の思想を現代日本の政治家もそのまま引き継いでいるのです。

故に、彼等政治家もまた財務省に洗脳されてるから減税に反対してるなんて言うのは、余りに人が良過ぎると思いますけどねぇ。

無論、財務省が日本国民を窮乏化させて来た、中枢である事は論を俟たないのですけどね。


一方、政府では早速、住民税非課税世帯に給付金を出す案を発表しました。

それでは、何故、日本の政治家はあれだけ財源が無いと言ってるのに非課税世帯には、給付金をばら撒く事に熱心なのでしょうか?

年収100万以下の非課税世帯とは、年金受給者が殆どであり、一般的に労働の担い手には成りえない属性です。

且つ、少子高齢化の日本では最大の票田ですので、手厚く救済するアピールで歓心を買うのに必至になる訳です。

それに比べて、年収100万〜200万世帯は、税金や保険料等全てが徴収される割には、何の給付金も無いという事で、日本では真の弱者です。

最低賃金で働く非正規労働者の多くはボーナス無しの日給月給の為、年収200万が限界です。

年収200万円で働くいわゆる弱男の生活は、手取り月14万円から家賃を払えば、昼はカップラーメン、月一の贅沢はマックで基本自炊オンリー、飲料は水道水というまさに現代の水呑百姓と化しています。

テレビに出てるマスメディアのMCもコメンテーターも官僚も政治家も皆、月14万円生活者のリアルなんて全く理解不能でしょう。

彼らは皆、圧倒的強者なんですから。

そりゃぁ、なんだかんだと屁理屈を捏ねて、庶民の減税に抵抗するのも当然です。

自分の豊かな生活を低賃金で支える奴隷労働者には、ずーっと貧困層で居てくれて汗水垂らして労働して欲しいというのが、彼らの本音でしょうから。

因みに、金村さんをはじめとして多くのセミリタイアーも月10万円生活を満喫してますが、彼等はモニターの数字さえ見てれば、ステーキを食った気分になって白飯がススムという、特殊人種なので全く参考にはなりません。

というか、準富裕層以上の資産という精神的バックがあって趣味としてのドケチライフと、今月の電気代の為に明日のバイト労働が待ったなしの純粋なワーキングプアの貧困生活とはどだい比較する事自体が無意味です。

という事で、今後ますます高齢化が進む日本において、エッセンシャルワーカーが不足する事が目に見えている今、低賃金で働く奴隷労働者を支配層が求めている以上、日本の真の弱者である弱男が救済される時代はまだまだ来ないモノと思われます。

やはり、日本では株主となって、資本家属性側に回るという自力救済しか、真の弱者から逃れる術は無いのでしょうねぇ。

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posted by 山中 一人 at 18:22 | Comment(18) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2024年11月26日

TOB銘柄発掘投資法(ノウハウ編)

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玉石混淆のバリューランキングから宝石を探す作業って控え目に言っても楽し過ぎ


さて、前回の【TOB銘柄発掘投資法】において、僕が実際にやってるスクリーニング方法を公開します。

もう一度、TOB銘柄発掘投資法のルールをおさらいしますと、下記の通りです。
   
@ 月足チャートにて過去10〜20年来の安値近辺にまで下がっている事

A PBR0.5以下

B 自己資本比率60%以上

C 実質無借金経営

D MBOが容易に出来る程に大株主が過半を握ってるオーナー企業

E 過去10年以内の最高値から3分の1以下になってる低位株


先ずは、ヤフーファイナンスの株式ランキングにて、低PBRランキングを見て、上から順番に全期間のチャートを見ます。

そこで、現在の株価が過去10〜20年来の安値近辺であれば項目@クリアです。

いくらTOBに当たっても、買値より安値で強制買取されてしまっては大損してしまうので、買値は出来る限り安く抑えるのがセオリーです。

その為には岩盤底値で拾う事に徹します。

次に、低PBRランキングのPBR欄にて0.5以下までで候補銘柄を選定する事で、項目Aをクリアします。

上記二つをクリアした株について、株探にて決算項目を見て、自己資本比率が60%以上であれば、項目Bクリアです。

その次は、株探のニュース欄から直近の決算短信を見て、実質無借金経営かどうかを吟味します。

電卓を用意して、貸借対照表の欄を見て、下記の計算式にあてはめます。

流動資産のうち(現金及び預金+受取手形及び売掛金+電子記録債権+有価証券)と、固定資産のうち(投資有価証券の半額)を合計して、そこから負債合計を差し引きプラスならOKで項目Cクリアです。

因みに、フェイスの場合は、資産部門では、現金及び預金95億+売掛金17億+有価証券2億+投資有価証券の半額11億=合計125億

負債合計は77億

資産部門125億ー負債77億=48億で実質無借金と見做してた訳です。

巷のネットネット株の算定方式よりは、かなり保守的に資産額を見積もっていますが、換金性の高い科目のみを資産として計算しています。

例えば固定資産に計上されてる投資有価証券については市場で換金する場合を想定して半額で計算してます。

次に、株探の大株主欄を見て、オーナー企業かを確認出来れば、項目Dをクリアです。

最後に、株探の月足チャートを見て、高値から3分の1以下の低位株なら、項目Eクリアです。

あと、僕は個人的に地銀と電力株は除外してます。

ある意味、アナログチックなやり方に見えるかもですが、これでも、昔を思えばだいぶ楽になりました。

昔は、四季報であたりをつけて、わざわざ書店で有価証券報告書を取り寄せて、いちいち調べてましたから。

今は、寝転びながらスマホ片手のポチポチするだけで、宝探しが出来るのですから、有難い時代になったものです。

僕は、数ある低PBR株のうちから、無借金で現金だけでも時価総額以上持ってるような好財務なのに、安値更新してる株を見つけた時が、一番心躍りゾクゾクしますねぇ。

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posted by 山中 一人 at 16:43 | Comment(4) | TrackBack(0) | 株式投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2024年11月23日

TOB銘柄発掘投資法

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市場がミスプライスするまで待つだけの簡単なお仕事です


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TOB一覧表(山中獲得分)


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MBO3銘柄ともに共通するのは、実質無借金会社でありながら、一株純資産の半額以下にまで叩き売られているという、超資産バリュー株だったという事です。

いわゆる、ネットネット株状態です。

東証でも「PBR1倍割れ改善」の要請に動く位に、昨今では日本の企業経営者のあまりの資本効率の悪さに対して改善を求める動きが強くなって来ています。

特に上記3銘柄のような、実質無借金で潤沢な現金を持ちながらも赤字を垂れ流してる経営者は、その資質があるのかと疑問を呈されるのは当然ですね。

確かに、潤沢な現金をただ眠らせて、何等有効活用出来ずに会社の資産を食いつぶしておきながら、役員報酬を貰えるのならこんな楽チンな経営はありませんからね。

市場から見れば、そんな企業はいったい何の為に上場してるのか意味が解りません。

底辺労働者だった無職ニートリタイアーの僕ですら毎年年率5〜7%以上で運用してるのに・・・

一方、経営者側にとっても、それだけの割安状態にも関わらず、過去十数年来の安値にまで叩き売られてるとなると、『折角のお宝株を誰も買わないのなら、ワシらが全株買って、利益を独り占めした方がマシじゃん』となるのも当然の激安値段だったという事です。

それにMBOしてしまえば、うるさい株主に毎年頭を下げなくて済みますからね。

もう資金調達する必要も意志も無いのでしょうから。

という事で、MBO案件の条件としては、超好財務の同族オーナー企業が過去十数年来の安値に沈んでいるネットネット株状態になった時が狙い目と言える訳です。

それでは、具体的に、TOB銘柄発掘投資法のルールをまとめます。

@ 月足チャートにて過去10〜20年来の安値近辺にまで下がっている事

A PBR0.5以下

B 自己資本比率60%以上

C 実質無借金経営

D MBOが容易に出来る程に大株主が過半を握ってるオーナー企業

E 過去10年以内の最高値から3分の1以下になってる低位株


上記の6条件を満たす株の中から、より財務状態の良い銘柄をナンピン買い下がりして、将来のTOBを待ち続ける事になります。

もしも、TOBされなくても、超割安状態で買ってる事には違い無いので、大負けはしにくいですし、資産バリュー株相場が来れば火柱高になる可能性は秘めています。

日本株は10年周期で小型バリュー株相場が来る習性がありますので、10年待つつもりでいけば、いつかは報われる時が来る可能性は高いと思われます。

しかも、最近では旧村上系や海外ファンドのアクティビスト、所謂モノ言う株主も復活してきてますので、資産バリュー株がターゲットになる事例も散見されておりますし。

特に、上記3銘柄のうちのフェイスなんて、時価総額が現金から負債を引いた額の6割という超割安状態で放置されていたのですから、探せば、まだまだお宝株が眠っているモノと思われます。


尚、蛇足ではありますが、投資は100万%自己責任であり、拙ブログは投資における一切の責任を負いませんので、最終的な意思決定は、自己の責任と判断でお願いします。

バリュー株投資のデメリットとして、所謂バリュートラップという永久に割安状態が続いて、投資家が報われない事もままありますので。

俗に、自助・共助・公助と言いますが、投資の世界は自分以外は誰も頼る者が居ない、自助オンリーの世界です。

投資家とは個人事業主と同じであり、全て自分で稼がねばならず、周りが全て敵の孤独な世界なのです。

そんなちっぽけで孤独な個人投資家ですが、ミニハゲタカファンドになったつもりで銘柄発掘出来ると思えば、こんなに痛快な世界はありませんね。

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posted by 山中 一人 at 18:20 | Comment(10) | TrackBack(0) | 株式投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2024年11月21日

【驚】フェイスMBO

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4295 フェイス(参照:tradingview)

4295フェイスが1220円でのTOBを行うと発表されました。

発表前株価379円の3倍以上のMBOという大判振る舞いに、きっと多くのホルダーは社長に大感謝でしょう。

最近のTOB価格ときたら、たかが3割〜5割アップ程度の激渋TOBばかりでしたからね。

1220円というTOB価格は、ほぼほぼ1株純資産と同額になりますから、如何に安値に叩き売られていたかと言えるかも知れません。

たまたま無職ニートの僕もこの株に投資してたので、昨日の寄り付き1216円にて全株売却しました。

またまたチョット早い冬ボーナスゲットとなり、これで、TOB3連荘となりました。

柳の下の泥鰌は2匹も居ないとは申しますが、流石に、これだけ立て続けにTOB銘柄にヒットすると、何か法則性があるのかもと思いたくなります。

もしも共通する規則的な要件があれば、投資法として確立出来るかもしれません。

そこでTOB銘柄発掘投資法について研究したく思っております。

本来、低位往来株のウォッチ銘柄として掲載すべきだったのかもしれませんが、純粋な低位往来株とも言えず公開を逡巡してるうちに、MBOされてしまいました。

但し、一口にTOBと言っても、最近ではティーガイアのようにとんでもディスカウント価格に決まる事もありますので、何でも良い訳では無く、やはり慎重に銘柄を選別して、安値を拾う事に徹していく姿勢は必須ですね。

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posted by 山中 一人 at 19:20 | Comment(4) | TrackBack(0) | 株式投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2024年11月19日

人間の本能に逆らう国は滅亡する法則

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他人の子供に老後の面倒を見て貰えるのなら、数千万もの費用をかけて子育てするよりは、子供を産まない方が経済的には超お得です!

前回の【日本の少子化が止まらない本当の理由】にて、日本の少子化の本当の理由について考察した所、日本の余りにもフリーライダーが得をする社会保障制度こそが真の原因とのコメントを頂きました。
  
>最大の理由は社会保障制度ですよ。
元々女性は男性に頼らなければ生活が難しく、病気の時や老後は男女とも伴侶や子供に面倒を看てもらわなければ生きていけなかったので、嫌でも結婚していました。
今は独身の子なしでも生活保護・年金・国保で生活できるため、家族を持つ必要がありません。
面倒な結婚をするより他人に寄生した方が楽なんだから、そりゃ独身の方を選びます。


他にも、結婚するメリット自体が無くなってるのも大きいとのコメントも頂きましたので、やはり、独身の方が経済的に得だと考える人も多いのでしょう。

確かに、昔は、女性にとっては生活保障の為、親にとっては老後の面倒を見て貰う為という下心が結婚への大きなモチベになっていたのは間違い無いのでしょうね。

今の社会保障制度では、わざわざ結婚して子供を産まなくても、他人の子供が老後の生活費を負担してくれますので、独身で他人にフリーライドして子供を産まない方が経済的に超お得ですからね。

僕自身も二人の子育て真っ最中ですが、老後の面倒を子供に見て貰おうとは1ミリも思って無いです。

ただ、これだけ経済的に負担をしてきたのに、そして今後も多大な教育費がかかるのに、僕の将来の年金額に1円の見返りも無いというのは、正直、モヤっとはします。

つまり、国の制度自体が、経済的に少子化を推進してるという事になってるのですよね。

昔の日本は、究極の自己責任社会だったので、自分の老後は我が子に面倒見てもらわなければ、餓死まっしぐらです。

つまり、子育てが将来の年金代わりだったのです。

それに加えて、家制度と宗教による社会的洗脳によって、後継ぎが絶えて無縁仏になる恐怖が、骨の髄まで染み込まれてたので、子供に結婚相手をあてがう事が、親のライフワークと化していたのです。

それら、日本人の古代から続いて来た結婚子育ての2大理由が、戦後のリベラル思想の刷り込みと社会福祉充実と言う名の社会主義政策により、根底から覆された以上、親も子も結婚にメリットを感じられなくのは当然の話なのです。

神が消え、家制度が無意味になり、老後の心配が無くなった日本で子供を産むのは、最早、純粋に動物として遺伝子を残したいという本能だけが唯一の理由となってしまいました。

それじゃあ、不妊治療とか保育所とか子供の医療費にいくら税金をつぎ込んでも、何の少子化対策にもならないのは当たり前ですね。

だって、現代日本人にとって、結婚&出産のそもそものメリットが無さすぎるのですから。

人間の金銭欲の凄まじさを軽視して設計された現代の社会保障制度は明らかに欠陥がありますので、これを修正出来る知恵の無い民族種は自然淘汰により地球上から消えゆく定めなのでしょうね。

これは、他人より金が欲しいという人間の強欲こそがエネルギーの資本主義国が繁栄して、人類皆平等を強制する共産主義国がこの世の地獄と化してるのと一緒の原理です。

つまり、人間の欲に逆らう国は天罰により亡びる運命にあるのですなぁ。


P.S. 前回のタイトルに多くのコメントを寄せられ、全てのコメントがメディアやヤフコメ等でもリアルの場でも絶対に聞かれないような、正鵠を射た意見ばかりであり、過疎ブログながらも続けて来て良かったとしみじみと心に響きました。

例え、顔も名前すら分からない人達でも、こうして本音を語り合える同士が居てくれるのなら、テレビ等の上っ面の浅い二番煎じトークしか出てこないようなリアル友達なんか全く要りませんね。

チョット臭いセリフを言いましたが、本気でそう思っております。

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posted by 山中 一人 at 21:10 | Comment(8) | TrackBack(0) | 内向型人間 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする