2023年09月30日

何で、年収900万で貧困弱者ぶれるのかな?

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最近はスタバに行けないだけで貧困を自称する人が居るそうです


年収900万もあるけどマックも食べられないとパニック状態になる主婦の記事がありました。
   
マクドナルドは高くて食べられない…「年収900万円」の夫婦が直面する「厳しすぎる現実」
夫婦で年収900万円、家計はキツイ…

 「もう、マックのハンバーガーなんて高くて食べられませんよ。けど、誰かとお茶するならマックの120円のコーヒーです。マックなら気兼ねなく長居できるし。スターバックスやコメダ珈琲は高くて行けません。コーヒーに500円も払えないです。外食なんて、もはや敵でしかないですね」

 都内に住む桜田香織さん(仮名、40代)は、そう話す。夫(50代)の年収は約600万円、香織さんの年収は約300万円。夫婦それぞれが都内の男女の平均的な収入を得ているが、「家計はキツイです」という。

 家計を圧迫しているのは、教育費だ。今年、息子が私立大学の理系に進学したため、4年間で約700万円の学費がかかる見通しだ。中学2年生の娘も、高校受験や大学受験を控えている。

 香織さんの家計は、月に家のローンが13万円、食費が7万円、雑費が4万円前後、光熱費が2万円、携帯電話などの通信費が2〜3万円ほど。たまに家族で外食したり、遊びに出かけたりしながらもコツコツ貯金してきたが、それでは足りない状況だ。

 香織さんはできるだけ節約して教育費を残そうと、昼食は弁当を作り、ペットボトルのお茶や水は一切買わない。自転車で買い物に行けば、駐車料金が無料の時間内に収める。100円だって無駄にできない。この夏は酷暑でクーラーをつけざるを得ず、電気代がいくらになるか心配でクーラーをつけるのはリビング一部屋だけ。なるべく同じ部屋で四人で過ごすようにした。

 「以前なら、今のシーズンはマクドナルドで期間限定の『月見バーガー』でも食べようか、とか、仕事で疲れたから惣菜を買って済まそう、とか。仕事帰りに子どもと待ち合わせて、ラーメンでも食べて帰ろう。なんてことは、普通でした。
 けれど、そんなの、もう無理、無理。月見バーガーが一つ420円ですよ。セットだと700円とか800円。贅沢ですよ。モスバーガーも通りがかると行きたくなりますが、高いですよ……。
 ラーメン? 食べに行ったら1000円近くかかっちゃうじゃないですか。家で作ったら100円くらいで済みますよ。外食なんてしていたら、家計は破たんします。
 子どもたちが外食したい時は、サイゼリアが王道ですね。家族で5000円以内に収めないと……。息子が理系の大学に行きたいと言い始めてから、自分の服は全く買っていません」

 基本的には夫の収入を生活費に充てて、香織さんの収入の分で外食したり家族旅行に出かけるというプチ贅沢をしてきた。具体的に教育費を考えるようになると、そうしたプチ贅沢はできなくなったのだ。娘が大学を卒業する頃に夫が定年退職するため、それまでなんとか乗り切らなければならない。
 
 平均年収が大きく改善しないままでは、少子化は加速するだろう。国立社会保障・人口問題研究所の「第16回出生動向基本調査」(2021年)では、夫婦が理想の数の子どもを持たない理由を尋ねており(複数回答)、最も選択率が高いのは「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」という経済的理由になっている。

 「教育費だけで家計は破たんしそうです。自分たちの老後の資金なんて、どうしたらいいのか。数年前に『老後2000万円』って炎上しましたよね。年金も減りそうだし、老後に2000万円あっても足りないのではないでしょうか。親の介護は? 自分や夫が介護を必要とするようになったら? 子どもたちが就職する頃、日本経済はどうなっているの? ああ、本当に、私たちは、どうなっちゃうんでしょう」
9/29(金) 現代ビジネス より抜粋引用

ウーン。生保以下の生活をしてるセミリタイア村人が見たら怒りそうな記事ですね。

まぁ、いろいろツッコミどころはあるのですが、そもそもマックが安いという価値観は59円バーガーが出てた頃の、だいぶ昔の話だと思うのですが。

まず僕個人の感想としては、マックやスタバは味と価格の釣り合いが・・・だと思っているので、何で世の中の人があんなに行ってるのか、サッパリ分かりませんけどねぇ・・・

まぁ、それは置いておいて、そんなに家計が大変なら、普通に奨学金を借りればいいだけの話で、理系の大学なら就職には困らない訳で、奨学金くらい余裕で返せる筈ですけどね。

あと、昔から私立大学というのは、儲かってる自営業者や社長等の金持ちの子供が行くというのがデフォだったのに、何で普通のサラリーマンでも行かせるのが当たり前だと思ってるんでしょう?

それに、外食はしないとか、昼食は弁当を作るとかの節約生活も年収の多寡に関係無く当たり前の話で、何でそれが貧困につながるのかも意味不ですし。

尚、記事中に教育費がかかるから少子化が進んでると言ってますが、これも実は、夫婦当たりの子供の数は昔から殆ど減っていない事は統計でハッキリと出ており、少子化の本当の理由は単に未婚化にあるだけですしね。

今は、子供手当や高校までの医療費無償化・学費無償化等、昔から見たらかなり子育て世帯には手当が厚くなって来てますので、平均的な年収なら経済的な理由で子育てが出来ない事はそうそう無いですし。


最近は、現〇ビ〇ネスや幻〇舎ゴールドオ〇ラインで、この手のなんちゃって貧困記事ばかりをネットで良く目にしますが、キャッチーなタイトルに引かれて読むと、結局は国が悪い、政治が悪いの結論に誘導されててイラッとしてしまいます。

やたらと日本人は貧困だー!格差社会だー!と煽る事によって大衆のルサンチマンをくすぐるマスコミの手法には本当にウンザリです。

そのようにして社会不安を煽り続けた結果こそが、失われた30年の元凶だと思いますけどね。

普通に身の丈に合った生活をすれば良いだけの話なのに、何で、何でもかんでも他人と同じ生活をしなきゃならないと思い込んでいるんでしょうかね?

子供が大学を出て自立するまでは、節約生活をするなんて、あまりにも当たり前の話なんですがねぇ・・・

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posted by 山中 一人 at 19:39 | Comment(8) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2023年09月20日

友達0人でも楽しく生きる方法

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我々内向型なら、3人で座ると必ず1人側になるよね

ども、友達0人男です。

さて、我々内向コミュ障なら、友達0人がスタンダードだと思いますが、何と、日本人男性は50代の約4割近くが友達いないそうです。
  
50代男性の40%が友達ゼロ。だが「俺は友達多い」と見栄を張る“おじさん”…なぜ「中年男性」は友達が少ないことを恥じるのか?

上記リンク先記事を読むと、50代になると急に友達いない率が跳ね上がってる事が分かります。

やはり、それ位の年齢になると会社でも出世して役員になる者から閑職に追い遣られたり、リストラされたりする者まで、かなり格差が拡がるので、お互いに疎遠になっていくのでしょう。

人間のオスは、自然にマウントを取り合う生き物ですので、立場が違ってくれば、どうしても気まずくなって行きますからね。

但し、よくよく本文を読むと、「悩み事を相談できるような友達の数」が0人との事でした。

まぁ、いいオッサンが、他人に悩み事なんて相談出来る筈も無く、そりゃそうでしょというアンケート結果でした。

例え友達だろうが、というかむしろ友達だからこそ、他人の悩み事なんて最高のメシウマ案件でしょうからね。

つまり、友達なんて、所詮はそれ位の価値しかないモノなんですよね。

というか正直、いいオッサンが友達付き合いする意味が分かりません。

僕から見れば、ぶっちゃけ、いい歳になって、同性のオジサンと会うのは、何を話すのかとか考えただけで、ダルいです。

歳取ってからの友達なんて、ただただ、面倒なだけで、下手したら不愉快な思いを押しころしてまで同調しなきゃいけないストレスまで考えると、居ない方が遥かに自由で幸福な人生を送れると心から思います。

(まぁ、友達0人の僕が言っても、「ただの僻みだろ」と言われそうですけどねぇw・・・)

なので、我々内向型人間にとっては、本来、友達なんて居ない方が楽なんですが、上記記事中にあるように、普通の人間は友達が居ない事がまるで恥ずかしいと思う思考の人々が殆どです。

これは、「一年生になったら友達100人できるかな♪」の歌のように、幼少期から友達が多い事こそが正しい生き方だとの洗脳にあるのだと思われます。

とにかく、学校とは、友達が居ないと不都合な事が多すぎて、非常に生きづらいシステムですからね。

まず毎日の給食とか、好きな友達グループ同士で机を集めて食べてましたので、友達が居ないと、それだけで晒し者です。

そして、遠足とかのグループの班決めでも、どこにも入れないと、嫌われ者として、皆から笑いものにされてしまいます。

なので、友達のいない僕なんて、遠足や修学旅行の班決めの日が迫ると、毎日憂鬱地獄でしたよ。

高校に入ってからも、学食でのボッチ飯でネタにされるのが辛かったので、いつも一人図書館でお菓子食って凌いでましたね。

前回の【人の孤独を笑うな!】のタイトル記事でも言いましたが、孤独が寂しいのでは無く、集団の中で孤立して、ボッチだと笑われるのが堪らなく苦痛なのです。

しかし、現代社会において、集団生活、特に学校のような人間関係の構築こそが主目的の社会においては、友達作りは必須です。

なので、僕も、中学時代は、給食グループの末席に加えて貰えるように、おみそとしてニヘラ笑いを浮かべて友達ゴッコのふりをしてやり過ごしてましたね。

自分までころして、演技するのは、自尊心を破壊され、本当にしんどかったです。

なので、小・中・高時代には、二度と戻りたくない、暗黒時代です。

大人になれて何が良かったかと言えば、学生時代のようなウエットな友達関係を構築しなくても生きられる所でした。

それが、日本人男性50代の約4割に友達が居ない現象にも現れているのでしょう。

実は、本当は友達なんて居ない方が楽という人がそれだけ多いという事なんですよね。

さて、本題の、友達0人でも楽しく生きる方法の回答ですが、やはりFIREするのがベストだと思います。

現代社会は、お金が充分にあれば、一人でも十二分に楽しく生きられます。

何らかの集団に属してる限り、どうしても余計な人付き合いが避けられず、また友達の多寡を人間の価値と捉える風潮の為、友達が少ない事を恥じなきゃいけないシチュエーションに遭遇する場面も不可避でしょう。

故に、社会との関係を無に出来るFIREライフこそが、最高に自分らしく生きられる方法なのです。

定年退職した人に、友達が居ない割合が一番多いのは、集団に属さなくなるからでしょうが、歳とって頑固になると他人と合わせる苦痛に耐えられなくなってくることも多いと思われます。

我々内向コミュ障は若い時から、他人に合わせるのが苦痛の性分ですから、自らの自由意志によって、退職年齢を早めて、定年退職状態にして、嫌な人間関係のくびきからの脱却を図る事がベストな選択なのであります。

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posted by 山中 一人 at 20:20 | Comment(14) | TrackBack(0) | 内向型人間 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2023年09月15日

人の孤独を笑うな!

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我々コミュ障は、集団だと必ずボッチになるよね(._.)


とあるセミリタブログを見て、久しぶりに胸が苦しくなりました。
  
老後の孤立ほど辛いものはない

皆さんは人生で孤立したことがありますか?

僕は高校生なりたての頃に、孤立しかけたことがあります
クラスにうまく馴染めなかっただけなんですが、あの時は辛かったな〜
しかし今となってはいい経験だったと思います
あの時孤立しかけたからこそ、人間関係をより大事にするようになったので

若き日の孤立も中々辛いものがありますが、もっとしんどいものがあります
それは老後の孤立です

そしてそれを体現している人物がいます
それはウチの会社のクソ上司です
最近のクソ上司は本当に孤立化しています
あまりにも皆から嫌われているため、総スカン状態になっているのです
それが顕著に出ていたのがキャンプの時ですね
みんなでBBQをしていたのですが、ふとクソ上司の方を見てみると、周囲に誰もいなくなっていたのです
どうやら周囲の人たちはトイレやら、タバコを吸いに行ったりしていたようで、その間クソ上司が完全孤立化していたようです
その間クソ上司が何をしていたかというと・・・寝たふりです
なんと目を閉じて寝たふりをしていたのです・・・
その姿を見た瞬間、学校の教室内でぼっちが昼休みやることが無いから寝たふりをしている姿と被りました・・・
あれと全く一緒や・・・
そして寝たふりにも限界が来たのか、クソ上司はその後周囲の人間を呼び戻しに行きました
流石にあの孤立した姿は、見ていて悲惨だったな・・・
普段あんなに嫌っているのに同情してしまったよね

こうして見ると完全孤立した老後は嫌だなとも思うな
最低限の気の合う仲間とワイワイやれるくらいはしたいよね
ただクソ上司みたいに人間関係の構築をミスると、一気に孤立する
自分は今のところそんなことは無いけど、気をつけないとな
いつ人間関係が崩壊するかなんて分からないのだから・・・
理想の老後を歩むためにもな・・・
2023年9月7日 セミリタイアのきわみ より抜粋引用

正直、上記記事を読んでも、主さんには1ミリも共感出来ず、むしろクソ上司さんの方にシンパシーを感じてしまいました。

もしも、僕もアーリーリタイア出来ずに、あのまま職場で働き続けてたら、このクソ上司さんのような晒し者にされて、皆に笑われていた事でしょう。

件のクソ上司さんも、部下から露骨にハブられるという事は、多分、能力も無いのに年功序列で役職だけ与えられただけで、部下の生殺与奪の権限が全く無い、典型的な名ばかり管理職なのでしょう。

他の記事を読むと、このクソ上司さんは50代の独身オバサンとの事ですが、自分より可愛い女子は皆寿退社で居なくなり、誰にも愛されずに歳だけ取ってしまい取り残され、形式上だけ出世した彼女の孤独を思う時、ひたすら不憫で仕方無くとても笑えません。

何故ならば一歩間違えば、僕もそうなってた世界線しか見えて来ないからです。

然るに、上記ブログ主さんは、過去に孤立しかけた辛い記憶があったにも関わらず、実は、弱い独身オバサンの孤立を嘲笑し、あげくブログにまで公開して、面白エピソードとして誇らしげに掲載しておられます。

人間は、常にキョロ充のように周囲の目を伺い、周りから浮かない事に必死になり、一旦集団から浮いた人間を徹底してハブる事によって、自分のポジションを優位に立たせる事に快感を得る動物です。

だから、集団は嫌いなんですよ。

望むと望まざるに関わらず、いったん集団に属せば、そのようなイヤラしい感情の赴く人々に迎合する以外、生き延びる術は無いのですから。

上記ブログ主さんは、「孤立した老後は嫌なので、最低限の気の合う仲間とワイワイやれるくらいはしたいよね」と仰っておられますが、ハッキリ言って、そのような普通の感覚の持ち主には、セミリタイアは全く向いて無いと思われます。

本来、セミリタイアとは孤独なモノです。

普通の人は、毎日の労働に忙しく、無職の相手なんかしてる暇はありません。

だからこそ、多くのリタイアーは、最初の頃は社畜労働から解放されてウキウキだったのに、たった1年とか、早い人だと僅か数か月位で、無職生活の暇と孤独に耐えられなくなり、早々にバイト生活に突入して、FIRE卒業に追い込まれるのです。

因みに、集団でボッチになり寝たふりするのは、まさに学生時代からの僕のお家芸でしたね。

中学の時、4月の新しいクラスで親しい人が皆無で、初動の友達作りスタートに失敗してしまい、誰からも話しかけられず、誰にも話しかける勇気が無かった僕は、始業前の教室で皆がワイワイガヤガヤしてる中、ただ一人ポツーンとしていました。

ジリジリと焦りながら、早く先生が来て授業が始まる事を心の中で祈っていると、前の席の女子がいきなり振り向いて、嘲るような表情で僕に向かって、一言『孤独w』と言ってクスクス冷笑されてしまいました。

言われた僕は、全く何も言い返せず、ただただ赤面して、アワアワするしかアリマセンでした。

それ以来、この地獄タイムを乗り切る為に、オールナイトニッポンを聞いて、翌日は机に突っ伏して寝るポーズを取ってました。

「別に寝たふりしてるんじゃ無くて、ガチで眠いんだから」と自分に言い訳する為に、わざわざ深夜ラジオを聞いてた訳なのです。

会社の忘年会でも、ボッチだったので、ただただ目の前の食事を食い続けるしかやる事が無く、僕一人だけあっという間に平らげてしまい、一人手酌をしても、ビールも酒も尽きてしまい、周りが盛り上がってる中、ボーっとしてるのもツライので、飲み過ぎて悪酔いしたフリして、締めの挨拶まで待てずに退席してました。

会社でも、社員旅行などの仕事をする必要の無い、イベントが一番キツかったですね。

電車や飛行機待ちの雑談タイム等、一番ボッチが際立つ時、皆が談笑してる輪の一番端で、ひたすらニヘラ笑いを浮かべて、ただただ時間が過ぎ去るのを待ち続けていました。

勿論、バス席は僕の隣だけ、常にポッカリと空席です。

僕の場合、一人で居るのは全然さみしくアリマセン。

ただ、集団の中で孤立して、ボッチだと笑われるのが堪らなく苦痛なのです。

なので、FIREして何が一番楽になったかと言えば、集団の中での孤独からの解放ですね。

友達0人でも全く寂しくない、むしろ面倒な友達なんか居ない方が遥かに良いという心境になれたのは、リタイアライフで本当の自由を満喫出来たからこそと思います。

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posted by 山中 一人 at 11:02 | Comment(10) | TrackBack(0) | 内向型人間 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2023年09月03日

ズブの素人が社労士開業しても、食えマセン。

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旅先に掛かる会社からの電話ほど憂鬱なモノは無いよね

キムのセミリタイア日記の金村さんが、いよいよ社労士登録をされたとの事ですが、引き続きセミリタイアは続けられるそうです。
   
もしセミリタイア卒業するとしたらの条件
昨日の記事で、「社労士とバイトの二足の草鞋で頑張ります」と書いたところ、セミリタイア・FIRE卒業ですか?とのコメントが寄せられました。
記事でも、自分がセミリタイアと定義としている非課税は維持すると書いていますし。
社労士ごときで、セミリタイアを卒業するわけないやんけ。

多くの仕事同様、所詮は働いた時間分しか収入にならない。
しかも、平均年収500万円程度と言われ、時間単価がそれほど高い訳でもない。
まだ始めてもないので絶対ではないですが、この条件でセミリタイアを卒業する理由にはなり得ない。

一定の満足感が得られる消費ができ、好きな場所に移住でき、平日昼間の甲子園決勝が見られる時間の柔軟性があり、ノーストレスの生活を卒業するなど考えらない。

じゃあ、どんな条件であれば、セミリタイアを卒業=非課税を脱却するぐらい働くのか?

@めっちゃ楽に稼げてしまう

社労士でも何でもいいですが、ぺぺっと簡単な書類を書くだけで1・2万円入ってくるとか。
クリエイターとして何かが当たって、不労所得が入ってくるとか。

現状の生活スタイル(移住・時間の柔軟性)を維持し、精神的ストレスも掛からない方法で、結果的に非課税以上の収入が稼げるなら、喜んで卒業するでしょう。

結論として、セミリタイア卒業は九分九厘ない。
2023-08-22 TIME IS MONEY キムのセミリタイア日記から抜粋引用


上記の主さんは、セミリタイアをしながら、暇な時に社労士の仕事で小遣い稼ぎをしようと、目論んでおられるようですが、二つの点で大きく勘違いをなされてるのではないかな?と個人的には思います。

先ず一点目は、資格学校のセールストークに乗せられ、資格さえ取れば、簡単に稼げると勘違いしてる人は多いですが、何の実績も人脈の無いただの無職に仕事を頼む人なんて居ません。

しかも、正直、社労士や行政書士のような、難易度の低い資格の業界は、完全に飽和状態となっており、脱サラした人や無職ニートが夢を見て新規開業したものの、多くの人は毎年の会費すら稼げなくて廃業する割合が非常に高いのが現実です。

更に言えば、主さんの場合、散々ブログ上にて、仕事能力が非常に低く、故に早期リタイアしたと、ご自分の事務スキルの無さを吐露されてますので、益々、依頼する人は敬遠されるのでは無いかと思われます。

確かに、上記資格で独立開業して成功してる方もおられますが、そのような方々は、現役時代にその方面の実務のエキスパートであり、且つ人脈も豊富で独立後の顧客を既に確保しているのが実際なのです。

なので、コミュ障故にセミリタイアしたような営業力皆無の我々のような人種がただ資格だけ持ってるだけで放っておいても向こうから仕事がやって来るような、そんな甘い時代は遥か昔の話なのです。

特に、極めて属人生の高い職種の社労士において、主さんが上記記事で書いておられるような、所在地を転々とするような営業所でどうやって顧客開拓をするというのでしょう?

折角、意気揚々と社労士登録された主さんに言うのも気が引けるのですが、ちょっと考えても、あまりにも営業見込みが甘すぎるとしか思えません。

次に二点目として、100万歩譲って、仮に社労士で稼げるようになったとしても、別の記事にて、主さんは社労士業務としては週1.5日にて非課税(収入90万円)を維持する事によって、セミリタイア生活は堅持すると仰っておられますが、これも非常に疑問が残ります。

そもそも、ズブの素人が、社労士開業しても、たった週1.5日の営業なら、非課税上限の90万どころか、入会金や毎年の会費分すら稼げる訳アリマセン。

依頼する企業側からすると、単純な給与計算のような総務の女子社員でも出来る仕事を社労士に頼むとすれば、時間単位でみれば、派遣OL以下の金額で発注しないと割に合いません。

つまり、わざわざ、リタイアして、総務の下請け仕事を低賃金で請け負うという、実にバカバカしいライフスタイルをしてる事になります。

サクセスしてる高収入の社労士の場合は、付加価値の高いコンサル業の方で稼いでいるのであり、研修の教科書でしか学んで無い素人社労士に、実践で役立つノウハウなぞある筈も無く、誰も依頼する筈アリマセンよね。

主さんが仰る、「ぺぺっと簡単な書類を書くだけで1・2万円入ってくる」とか夢想されてますが、ベテラン社労士が長年の経験に裏打ちされて出来る仕事であり、素人はその判断すらつきませんので、先ず不可能なのです。

更に言えば、一旦社労士事務所を開業して、人様の仕事を請け負えば、常にクレーム対応のリスクに晒される事になります。

人間は完璧で無い以上、仕事にミスはつきものですし、例え自分のせいでなくても、不可抗力で納期に間に合わないとか、予期せぬトラブルに巻き込まれて、金銭的な損失を被るリスクは仕事には必ずつきまといます。

サラリーマンなら、その場合も、最終的に会社が負担する事になりますが、個人事業主の場合は、責任者は自分しか居ない為、当然に自分が負担するか、訴訟で損害賠償を求められるかの不機嫌な二択を迫られる訳です。

極端な話、住所の番地の書き間違いというケアレスミスでさえ、顧客から大量の名刺やパンフレットの印刷費を賠償請求されるなんて話すらあるのです。

つまり、例え、実労働が週1.5日だとしても、実際はクレーム対応の為に、毎日心が休まる時が無いのが、個人事業主の哀しい宿命なのです。

しかも、何故かクレームは休日に限って発生するというマーフィーの法則があります。

僕もサラリーマンの頃の嫌な出来事で、3連休で一人旅に出かけた時に、旅行初日の晩に会社から「顧客からのクレーム電話が入ったので即対応してくれ」との電話が携帯に入った時は流石に参りましたね。

さぁ、これから、旅先のグルメで一杯やろうとした矢先の、超絶憂鬱イベの発生です。

しょうがないので、至急、クライアントにひたすら謝罪と、善処する旨の連絡を入れましたが、その後の三日間の旅行中ずっと、どう対処して事を収めるかの対応プランを考える事に頭を占領され、食事も喉を通らず、旅行も全く楽しめなかったです。

それ以来、トラウマになり、とにかく休日の前にトラブルが発生しない事を神に祈り、旅先では、携帯は常に機内モードにして、絶対に連絡がつかないようにしてました。

僕がFIREした理由の一つに、オフの日まで仕事から逃げられないプレッシャーからの解放もあるのですが、もしも金村さんのように副業で個人事業主になるとすれば、折角自由になれたのに、またこのプレッシャーに心を支配される事になる訳です。

正直、たかが数万の為に、こんな割の合わない事は毛頭したくアリマセンけどねぇ。

結局、素人がただ資格を取っただけで開業しても、顧客開拓の営業に膨大な時間と労力を必要とし、仮に無事軌道に乗ったとしても、休みの日までクレーム対応の緊張に晒される人生を迫られる訳です。

それって、既にFIRE卒業ですよね。

世の中には、定年退職した後に、自宅で小遣い稼ぎをしながら悠々と暮らしてる、社労士・司法書士・行政書士もおられますが、彼らは皆、前職でその道に精通してノウハウもたっぷりと有り、わざわざ営業をしなくても顧客が既に居る状態の方であり、ただ資格試験だけ取った、無職ニートとは意味が全然違うのであります。

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posted by 山中 一人 at 09:12 | Comment(20) | TrackBack(0) | アーリーリタイア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする