2023年04月14日

底辺からFIREする方法(その5)

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チャートを見れば、過去問とその答えをカンニングし放題です。


さて、前回はチャートの見方を解説しましたが、投資を上達するにはチャートを沢山見るのが一番の近道です。

特に、自己の投資してる銘柄のチャートなんか、そのまま過去問題集の傾向と対策が載っている訳ですから、こんな美味しい話はありません。

一口に低位往来株と言っても、その銘柄毎に動きのクセがありますので、チャートを見て予習しておけば取りやすいのです。

そして、上達の為にチャートを見る場合は、ポイントとして底型と天井型の形を数多く見る事をおススメします。

沢山見るうちに、「あぁ、こういう形になれば底打ちなのかとか、この形なら下げ相場入りのサインだな」とかが段々と分かって来ます。

そのサインを自分で見つける事が、自立した投資家になる為の第一歩であり、且つ少数派の勝ち組投資家としてやっていける自信に繋がるのです。

相場の世界で生き残り続ける優位性は、セルサイドの無責任なポジショントークに妄信する事なく、自立出来た投資家のみが持ち得ます。

本投資法において、売買の判断はチャートのみで行い、ファンダメンタル(業績)を無視するのは、景気循環株の場合は最も業績が良く低PERとして割安な時に天井を打ち、最も業績が悪くPERが計算不能な位に割高になった時に底打ちするからです。

つまり、素人大衆投資家のように、割安好業績株を買い、赤字無配の割高株を売るような投資パターンだと、天井で掴み、底値で投げるという最悪の投資行動にならざるを得ないからです。

故に、日本の景気循環株のパターンを熟知してる投資巧者は、チャートの過去安値で買い、過去高値で売る為に、チャートの値段そのものが自己目的化して、現実にチャート通りに動く訳です。

何故ならば、相場は所詮、需給で決まるからです。

更に、株価が過去10〜20年来に安値に沈んだ場合、さすがに日本のサラリーマン経営者も尻に火が付きます。

だって、株主総会に来てる個人株主の殆どが含み損になってる状態ですからね。

声には出さなくても、皆一様に「無能カス経営者のくせに!」という恨怨と侮蔑の眼差しを突き刺す事でしょう。

そうなって初めて、過剰設備の除却や遊休資産の売却や余剰人員のリストラなどの抜本的な対策が打たれる訳です。

まるで、ニートが明日から本気出すと言ってて、何もやらないのと同じで、日本のロートル経営者も口だけは上手い事言ってますが、過去安値という誰の目にも明らかで客観的な不合格を突き付けられて初めて重い腰を上げる生き物なのです。

そうやって、どこか一社が抜本的なリストラに着手すれば、後は横並び日本人経営者は我も我もとリストラ祭りになり、期せずして大幅な協調減産が急激に進み、後は一転して品薄からの市況高騰という、いつもの景気循環株底打ちあるあるとなる訳ですね。

もはや、日本の景気循環株のパターンは伝統芸の域にすら達している位ですので、あまり深く考えずに、過去安値で買い・過去高値で売るの単純作業だけで十分食っていける訳なのです。


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posted by 山中 一人 at 19:41 | Comment(6) | TrackBack(0) | 株式投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2023年04月09日

底辺からFIREする方法(その4)

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本投資法では、チャートのみを見て売買の判断をします。

では、具体的に解説します。

先ず、売りの判断ですが、大抵は上記@図のように、株は天井になるとつくつくに尖っているチャートパターンを描きます。

ただし、尖った頂点で売ることは人間には事実上不可能ですので、尖りを確認してから売るのが、結果として一番天井に近い所で売れる事になります。

上記のチャートで言えば、天井を打って下げた後、一旦反発があった後に再度、安値を更新したポイントが売却ポイントになります。

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次に、買いの判断ですが、大抵は上記A図のように底練りを経てから、本格的な上げ相場に転換する為、相場巧者は底のボックスを上抜けてから買いの判断をするものです。

但し、実は、そのやり方は難易度が高いです。

まず、上抜けがチャートのアヤで、ダマシであった場合の対処が難しい事。

そして何より、実際に上抜けを確認した時は、既に底値から倍近くに上がっている事が多い為、安値買いをモットーとする本投資法の主旨に反するからです。

故に、次善の策として、本投資法では、あえて、上抜けを確認する前でも、底練りの安値の所を分割で買い下がって行きます。

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    ↑
具体的には、上記3図のようなリズミカルなチャートの往来株の内、過去安値付近に近づいて来た所をナンピン買い下がりして本玉を仕込みます。

尚、売る時は天井を確認してから判断するのに、買う時は底打ちを確認してから判断しないのは一貫性に欠けるのでは?という疑問もあるかもですが、その理由は、底値は大体同じくらいの所で底打ちする事に対し、天井値はその時の相場環境によってバラツキがかなり大きくなりがちだからです。

つまり、前回の天井値の半分までしか行かずに天井を打って一相場終わってしまうなんて事がザラにあるからです。


さて、本投資法では、チャートのみを唯一の拠り所にする訳ですが、その理論的根拠は、株価は人間が作るモノであり、チャートにその人間心理が表れているからなのです。

即ち、人間とは過去に学ばず、常に同じ過ちを繰り返す哀しい生き物だからです。

わざわざ暗記しなくても、実際に自分で経験しなくても、チャートを見るだけで、タイムマシンに乗ったのと同じように過去を知る事が出来るので、こんなありがたい話はありませんね。

だって、答えは既に公開されているのですから。

僕なんか、むしろ、チャートの素天井で買う人って何?っていつも思ってますw

もしかして、チャートを見ると目が潰れる病気なのかな?

まぁ、バフェットはチャートを見ろなんて一言も言って無いですが、正直、オワコン日本のロートル景気循環株が過去高値から更にグングン上がるような、バフェットが投資するような世界市場を掌握するグローバル企業になり得ますか?

日本のサラリーマン経営者じゃ横並びのワンパターン経営で、過剰設備と安値乱売の繰り返しでまーたまた元の木阿弥になる事必至です。

株が天井になるとチャートが突く突くになるのは、相場巧者は皆、そんな日本企業の本質を見抜いてて、相場が終わった事を確認したら、一斉に売り逃げするからです。

僕は信じています。

日本のサラリーマン経営者の無能さを。そして社畜労働者の従順さをね。

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posted by 山中 一人 at 10:23 | Comment(4) | TrackBack(0) | 株式投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2023年04月02日

底辺からFIREする方法(その3)

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4987寺岡製作所(参照:tradingView)

それでは、1銘柄集中投資用の低位株選定方法を記します。
   

@ 月足チャートにて、過去10年以内の最高値から3分の1以下になってる銘柄が第1関門クリア

A 上記のうち、月足チャートの過去25年間に、最低でも安値と高値が3倍以上の値動きが2回以上あるリスミカルな銘柄が第2関門クリア

B 自己資本比率が20%以上ある銘柄が第3関門クリア(含み資産が大きい為に、実質20%以上ある銘柄でもOK)

C 但し、利益剰余金が黒▲(債務超過)になってる銘柄は除く 

D 但し、地方銀行や電力・ガス株は除く

E 上記ハードルを越えた銘柄を買い候補として、10〜20年来のおおまかな安値付近の中間点ぐらいで買い

F 買い目標値・売り目標値はあくまでも目安であるので、ピンポイントの底値・天井値を当てようとしない

G 月足チャートは4本値以外の一切の指標は雑音として無視する

H チャート以外のファンダメンタル・業績・材料・市場平均株価は雑音として無視する


先ず@〜Dのルールに適合してる銘柄を選定します。

具体的な選定方法としては、何でもいいのですが、僕はヤフーファイナンスの、単元株価格下位ランキングと年初来安値更新ランキングを併用してチャートを順番に見て行って、リズミカルなチャート形に当たりをつけてから、株探で過去高値、過去安値を見て@・Aのルールに適合してるか調べます。

チャート形のルールがOKなら、株探の決算欄を見て、自己資本比率と剰余金を見て、B・Cのルールに適合してるか調べています。

次に、1銘柄集中投資法のやり方を示します。
   
  
I2年位前からさかのぼって、日足の終値だけの折れ線チャートを大きい方眼紙に付けて行きます。

J最初の買い値段から10円〜50円下がるごとにナンピン買い下がりをして行きます。

K買った後に上げ相場になれば、前年の高値を目安に分割で売りあがります。

Lあとはこれを繰り返すだけの単純作業です。



では、具体的に、最上段のチャートで示した、寺岡製作所の場合を例にとって見てみましょう。

先ず@とAはクリアしています。

Bの自己資本比率も79.2%でOKです。

Cの利益剰余金も十分にあり財務状況は全てOKです。

Dも当然クリアしています。

Eは、過去安値380円〜264円の中間点ですので、322円位が買い目標値段となります。

あとは、322円から10円下がる毎にナンピン買い下がりをして行き、買い単価を下げ、前年高値を目安に売りあがりを繰り返します。

もちろん、10〜20年来高値の1000円超までガチホールドしても構いません。

要は、安値で買い、高値で売る行為を単純作業として、体に染み込ませる為の、基礎練習です。

因みに、上記チャート上では、過去最安値は264円ですが、相場次第ではこれを割り込み更に半値以下になるなんて事はザラにありますので、過去安値が絶対では無い事は、ご承知おき下さい。

僕も、以前1銘柄集中投資をしてた時に、今は亡き、第一中央汽船を過去安値が56円だった事で60円平均までナンピン大量買いをしてましたが、41円まで下げ続け、その後一旦は小反発しましたが、また下げに転じ、とうとう20円まで下げた事がありましたので。

しかし、その後、反転猛上昇して、1221円というトンデモ高値を付けました。

これが、低位株が波に乗った時の面白さでもあります。

さすがに、僕も1000円超までは持ちづづけられませんでしたが・・・

但し、一時は海運バブルに沸いた第一中央汽船も、その後の急激な海運不況に耐えきれず、2015年には上場廃止の憂き目となりました。

これが、低位株の怖さでもあるので、やはり財務内容のチェックは必須なのです。

因みに、例示した、寺岡製作所株は、過去20年来の安値に沈んでいるのは当然に悪材料満載の例に漏れず、今期来期と大幅赤字予想であり、また薄商い株なので、高値で飛びつくと逃げるに逃げられなくなりますので、2万パーセント自己責任にてお願いします。


話は戻りますが、兎に角、もう少し下がりそうとかもう少し上がりそうとかの予想を一切せずに、ただ機械的に売買出来るようになることが、この投資法で利益を上げるポイントです。

大衆が悪材料で投げ売り、好材料でイナゴ買いしてるのを後目に、チャートだけで売買出来る自分に気づいた時に、きっと、株式投資に対する考え方が大衆とは違うレベルの段階に登っている事でしょう。

そうなれば、未来を当てようとする不毛を悟り、相場で利益を得るにはただただ自分の腕を上げる事が一番大事だという大きな気付きを得ている事でしょう。

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posted by 山中 一人 at 11:46 | Comment(28) | TrackBack(0) | 株式投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする