
FIRE卒業からFIRE自分探しへ・・・
ども、8年間住民税非課税世帯なのに、普通のサラリーマン以上に納税してるFIRE人です。
さて、以前に【日本で一番仕事に熱いのはFIRE卒業生さんですかw】というタイトルにて紹介させて頂いた、FIRE卒業生さんが、再就職してから僅かひと月でもう転職を模索されてるようです。
↓
転職を考えています。1ヶ月ほど働きましたが今の会社求めていたものと何かが違う気がします
— あんぱん🍞FIREマン (@anpanETF) December 18, 2022
僕の目標は「自分に合う仕事を見つける」ことです。
楽しくて
やりがいがあって
人に感謝されて
能力を活かせる。
そんな仕事に出会うまで転職を繰り返します😊
「楽しくて、やりがいがあって、人に感謝されて、能力を活かせる。そんな仕事に出会うまで転職を繰り返します」と仰っておられますが、
ぶっちゃけ、30代半ばも過ぎた、無職おじさんにそんな仕事がある訳無いのにw
もはや、FIREでも何でも無く、ただの、青い鳥症候群フリーターですね。
このツイ主さんは、6500万の資産を形成された35歳にて早期退職されたようです。
しかしFIREしてから僅か1年半にて、暇に飽きてしまい、FIRE卒業と称して再就職されたのですが、そちらでも、もう嫌気がさしてるみたいですね。
何故、『人生は5000万作ったらアガりのゲーム』とプロフで豪語されてたにも拘わらず、早々にFIRE卒業させられる羽目に陥ったのでしょうか?
ズバリ、35歳でリタイアするのは余りにも早すぎたからです。
つまり、6500万ぐらいの資金では、遊んで暮らすには少なすぎたという事です。
では、『逃げ切り計算機』にて何故、彼が失敗してしまったのかを客観的に証明しましょう。
↓
現在の年齢35歳
現在の貯蓄額6500万円
年間利息1.6%
年金支給開始までの年間支出額360万円
年金受給開始後からの年間支出額360万円
年金受給開始年齢65歳
受給年金の月額11万円
物価の年間インフレ率0.0%
受給年金の年間インフレ率0.0%
の条件でシミュレートします。
=>(利息96 支出360)=>36歳で6236万円=>(利息96 支出360)=>37歳で5972万円=>(利息80 支出360)=>38歳で5692万円=>(利息80 支出360)=>39歳で5412万円=>(利息80 支出360)=>40歳で5132万円=>(利息80 支出360)=>41歳で4852万円=>(利息64 支出360)=>42歳で4556万円=>(利息64 支出360)=>43歳で4260万円=>(利息64 支出360)=>44歳で3964万円=>(利息48 支出360)=>45歳で3652万円=>(利息48 支出360)=>46歳で3340万円=>(利息48 支出360)=>47歳で3028万円=>(利息48 支出360)=>48歳で2716万円=>(利息32 支出360)=>49歳で2388万円=>(利息32 支出360)=>50歳で2060万円=>(利息32 支出360)=>51歳で1732万円=>(利息16 支出360)=>52歳で1388万円=>(利息16 支出360)=>53歳で1044万円=>(利息16 支出360)=>54歳で700万円=>(利息0 支出360)=>55歳で340万円=>(利息0 支出360)=>56歳で-20万円
試算の結果、あなたは、55歳までは生きられそうです
はい。もう計画段階で既に詰みが見えてましたね。
因みに、FIREの4%ルールがもしも上手く機能した場合のシミュレーションもやってみます。
↓
現在の年齢35歳
現在の貯蓄額6500万円
年間利息3.2%
年金支給開始までの年間支出額360万円
年金受給開始後からの年間支出額360万円
年金受給開始年齢65歳
受給年金の月額11万円
物価の年間インフレ率0.0%
受給年金の年間インフレ率0.0%
の条件でシミュレートします。
試算の結果、あなたは、60歳までは生きられそうです
本来、外国株の場合は約28%の税金が引かれますが、一応、4%の8掛けで3.2%の利回りでシミュレーションしてみました。
甘々の20%の税率で計算しても、年金受給年齢より5年も早く、資産が枯渇して終了してしまいましたね。
しかも、現在30代半ばの人が年金受給する時代には、年金支給年齢は恐らく70歳くらいにまで改悪されるのは、ほぼ避けられないでしょうから、もっと厳しいライフプランになる事は必定です。
しかるに、今年なんかインフレ・株安のダブルパンチですから、もしも今年の状況をスタンダードにしてシミュレーションすると・・・
↓
現在の年齢35歳
現在の貯蓄額6500万円
年間利息0%
年金支給開始までの年間支出額360万円
年金受給開始後からの年間支出額360万円
年金受給開始年齢65歳
受給年金の月額11万円
物価の年間インフレ率2.3%
受給年金の年間インフレ率2.3%
の条件でシミュレートします。
試算の結果、あなたは、50歳までは生きられそうです
本来、今年の年間利息は大幅マイナスの筈ですが、あえて甘々な希望的観測で0%にしてみました。
それでも、50歳で終了です。
50歳の無職ジジイにまともな仕事なんてある筈アリマセンので、かっては自由を謳歌出来る筈の準富裕層が、ただの無一文の哀しい無職独身おじさんに落ちぶれて、人生詰んでしまいました・・・
こんな怖い未来が見えてくれば、そりゃぁ、FIREで無職ライフを満喫なんて、とてもじゃないですけど、出来なくなるのは当然ですね。
何故、ほぼほぼ、同じ位の資産でリタイアしたのに、彼は早々にギブアップに追い詰められて、僕は悠々自適の無職ライフを8年も続けられたのでしょうか?
違いはリタイア年齢と運用スキルの差に帰結します。
先ず、リタイアした年齢ですが、彼は35歳で僕は45歳です。
たかが、10年の違いですが、実は、この10年というのは、途方も無く、FIREの成功確率を左右します。
例えば、リタイア年齢を1年遅らせてみましょう。
↓
現在の年齢36歳
現在の貯蓄額6604万円
年間利息1.6%
年金支給開始までの年間支出額360万円
年金受給開始後からの年間支出額360万円
年金受給開始年齢65歳
受給年金の月額11万円
物価の年間インフレ率0.0%
受給年金の年間インフレ率0.0%
の条件でシミュレートします。
試算の結果、あなたは、57歳までは生きられそうです
たった1年間リタイア年齢を遅らせるだけで、逃げ切り年齢が2年も伸びました。
つまりサラリーマンの1年は、倍の逃げ切り年齢延長効果があるという事です。
これは、給与収入がある事により、資産を取り崩す必要が無い為、運用によりリタイア資産を更に増加させられるからです。
しかも、リタイア年齢の後ずらし効果は、それだけにとどまらす、将来の受給年金額アップや、退職金支給率アップというスグには見えにくい様々な恩恵が得られるので、下手すれば、通常の3倍の家計向上が見込まれるのです。
では、現実的な年金支給年齢にて、逃げ切れる年齢をシミュレーションしてみましょう。
↓
現在の年齢35歳
現在の貯蓄額9900万円
年間利息1.6%
年金支給開始までの年間支出額360万円
年金受給開始後からの年間支出額360万円
年金受給開始年齢70歳
受給年金の月額11万円
物価の年間インフレ率0.0%
受給年金の年間インフレ率0.0%
の条件でシミュレートします。
試算の結果、あなたは、70歳までは生きられそうです
もしも、彼が、完全FIREを目指すとすれば、そもそも、約1億は無いと破綻してしまうのが実際だったのです。
まぁ、最初から無茶なFIRE計画を実行していたという事が露呈しましたね。
低資産FIREが増えたせいで、FIRE界隈のデフレ化が進み、まるで資産5000万円が、さぞ大金かのように錯覚されるような風潮が拡がっております。
多くの低資金FIREは資産が5000万もの大金が無くても、節約ライフならFIRE出来ると強弁してるせいで、逆にこのツイ主のように資産5000万さえあればFIRE出来るみたいに平気で宣う人が現れました。
しかし、実際はリタイア年齢や運用スキルや住居費など、様々な条件を加味して慎重にシミュレーションしないと、全く足りない場合も当然生じるのです。
因みに、僕が8年前にアーリーリタイアした頃には、まだFIREという言葉が一般化されてなく、そもそもセミリタイアですらサクセスした億り人がする酔狂なライフプランでした。
なので、僕が約6千万でリタイアブログを書いた時も、とある億り人さんから、そんな小資金でリタイアなんかして大丈夫wと思いっきりディスられました。
一応、その時は、年率1.6%の想定利回りでも、生活出来るプランだから無問題ですと反論しましたが、そんな高利回りを出すのは無理に決まってると断言される位に、資産運用に対しても理解の乏しい時代でした。
しかし、こうしてFIRE失敗者が続出してる昨今の状況を鑑みると、インデックス投資頼みの運用スキルに乏しい人の場合程、保守的にシミュレーションしてから、早期退職した方がベターなのでしょう。
でないと、FIREに失敗して再就職しても満足な待遇にありつけず、いつか自分に合う仕事が見つかるはずだと、職を転々として、自分探しの迷宮に迷い込み、典型的な青い鳥症候群の中途半端な人生を送る羽目に陥るリスクが大きいと思われますので・・・
無計画なFIRE失敗おじさんに、楽しくてやりがいのある仕事が見つかる程、人生ゲームが甘い訳無いよねと思われるお方はポチッとお願いします。
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