2022年12月26日

人生は5000万作ったらアガりのゲームと言ってた人がFIRE失敗した理由

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FIRE卒業からFIRE自分探しへ・・・

ども、8年間住民税非課税世帯なのに、普通のサラリーマン以上に納税してるFIRE人です。

さて、以前に【日本で一番仕事に熱いのはFIRE卒業生さんですかw】というタイトルにて紹介させて頂いた、FIRE卒業生さんが、再就職してから僅かひと月でもう転職を模索されてるようです。
   

「楽しくて、やりがいがあって、人に感謝されて、能力を活かせる。そんな仕事に出会うまで転職を繰り返します」と仰っておられますが、
ぶっちゃけ、30代半ばも過ぎた、無職おじさんにそんな仕事がある訳無いのにw
もはや、FIREでも何でも無く、ただの、青い鳥症候群フリーターですね。

このツイ主さんは、6500万の資産を形成された35歳にて早期退職されたようです。

しかしFIREしてから僅か1年半にて、暇に飽きてしまい、FIRE卒業と称して再就職されたのですが、そちらでも、もう嫌気がさしてるみたいですね。

何故、『人生は5000万作ったらアガりのゲーム』とプロフで豪語されてたにも拘わらず、早々にFIRE卒業させられる羽目に陥ったのでしょうか?

ズバリ、35歳でリタイアするのは余りにも早すぎたからです。

つまり、6500万ぐらいの資金では、遊んで暮らすには少なすぎたという事です。

では、『逃げ切り計算機』にて何故、彼が失敗してしまったのかを客観的に証明しましょう。
    ↓
現在の年齢35歳
現在の貯蓄額6500万円
年間利息1.6%
年金支給開始までの年間支出額360万円
年金受給開始後からの年間支出額360万円
年金受給開始年齢65歳
受給年金の月額11万円
物価の年間インフレ率0.0%
受給年金の年間インフレ率0.0%
の条件でシミュレートします。

=>(利息96 支出360)=>36歳で6236万円=>(利息96 支出360)=>37歳で5972万円=>(利息80 支出360)=>38歳で5692万円=>(利息80 支出360)=>39歳で5412万円=>(利息80 支出360)=>40歳で5132万円=>(利息80 支出360)=>41歳で4852万円=>(利息64 支出360)=>42歳で4556万円=>(利息64 支出360)=>43歳で4260万円=>(利息64 支出360)=>44歳で3964万円=>(利息48 支出360)=>45歳で3652万円=>(利息48 支出360)=>46歳で3340万円=>(利息48 支出360)=>47歳で3028万円=>(利息48 支出360)=>48歳で2716万円=>(利息32 支出360)=>49歳で2388万円=>(利息32 支出360)=>50歳で2060万円=>(利息32 支出360)=>51歳で1732万円=>(利息16 支出360)=>52歳で1388万円=>(利息16 支出360)=>53歳で1044万円=>(利息16 支出360)=>54歳で700万円=>(利息0 支出360)=>55歳で340万円=>(利息0 支出360)=>56歳で-20万円

試算の結果、あなたは、55歳までは生きられそうです

はい。もう計画段階で既に詰みが見えてましたね。

因みに、FIREの4%ルールがもしも上手く機能した場合のシミュレーションもやってみます。
    ↓
現在の年齢35歳
現在の貯蓄額6500万円
年間利息3.2%
年金支給開始までの年間支出額360万円
年金受給開始後からの年間支出額360万円
年金受給開始年齢65歳
受給年金の月額11万円
物価の年間インフレ率0.0%
受給年金の年間インフレ率0.0%
の条件でシミュレートします。

試算の結果、あなたは、60歳までは生きられそうです

本来、外国株の場合は約28%の税金が引かれますが、一応、4%の8掛けで3.2%の利回りでシミュレーションしてみました。

甘々の20%の税率で計算しても、年金受給年齢より5年も早く、資産が枯渇して終了してしまいましたね。

しかも、現在30代半ばの人が年金受給する時代には、年金支給年齢は恐らく70歳くらいにまで改悪されるのは、ほぼ避けられないでしょうから、もっと厳しいライフプランになる事は必定です。

しかるに、今年なんかインフレ・株安のダブルパンチですから、もしも今年の状況をスタンダードにしてシミュレーションすると・・・
   ↓
現在の年齢35歳
現在の貯蓄額6500万円
年間利息0%
年金支給開始までの年間支出額360万円
年金受給開始後からの年間支出額360万円
年金受給開始年齢65歳
受給年金の月額11万円
物価の年間インフレ率2.3%
受給年金の年間インフレ率2.3%
の条件でシミュレートします。

試算の結果、あなたは、50歳までは生きられそうです

本来、今年の年間利息は大幅マイナスの筈ですが、あえて甘々な希望的観測で0%にしてみました。

それでも、50歳で終了です。

50歳の無職ジジイにまともな仕事なんてある筈アリマセンので、かっては自由を謳歌出来る筈の準富裕層が、ただの無一文の哀しい無職独身おじさんに落ちぶれて、人生詰んでしまいました・・・

こんな怖い未来が見えてくれば、そりゃぁ、FIREで無職ライフを満喫なんて、とてもじゃないですけど、出来なくなるのは当然ですね。

何故、ほぼほぼ、同じ位の資産でリタイアしたのに、彼は早々にギブアップに追い詰められて、僕は悠々自適の無職ライフを8年も続けられたのでしょうか?

違いはリタイア年齢と運用スキルの差に帰結します。

先ず、リタイアした年齢ですが、彼は35歳で僕は45歳です。

たかが、10年の違いですが、実は、この10年というのは、途方も無く、FIREの成功確率を左右します。

例えば、リタイア年齢を1年遅らせてみましょう。
   ↓
現在の年齢36歳
現在の貯蓄額6604万円
年間利息1.6%
年金支給開始までの年間支出額360万円
年金受給開始後からの年間支出額360万円
年金受給開始年齢65歳
受給年金の月額11万円
物価の年間インフレ率0.0%
受給年金の年間インフレ率0.0%
の条件でシミュレートします。

試算の結果、あなたは、57歳までは生きられそうです

たった1年間リタイア年齢を遅らせるだけで、逃げ切り年齢が2年も伸びました。

つまりサラリーマンの1年は、倍の逃げ切り年齢延長効果があるという事です。

これは、給与収入がある事により、資産を取り崩す必要が無い為、運用によりリタイア資産を更に増加させられるからです。

しかも、リタイア年齢の後ずらし効果は、それだけにとどまらす、将来の受給年金額アップや、退職金支給率アップというスグには見えにくい様々な恩恵が得られるので、下手すれば、通常の3倍の家計向上が見込まれるのです。

では、現実的な年金支給年齢にて、逃げ切れる年齢をシミュレーションしてみましょう。
    ↓
現在の年齢35歳
現在の貯蓄額9900万円
年間利息1.6%
年金支給開始までの年間支出額360万円
年金受給開始後からの年間支出額360万円
年金受給開始年齢70歳
受給年金の月額11万円
物価の年間インフレ率0.0%
受給年金の年間インフレ率0.0%
の条件でシミュレートします。

試算の結果、あなたは、70歳までは生きられそうです

もしも、彼が、完全FIREを目指すとすれば、そもそも、約1億は無いと破綻してしまうのが実際だったのです。

まぁ、最初から無茶なFIRE計画を実行していたという事が露呈しましたね。

低資産FIREが増えたせいで、FIRE界隈のデフレ化が進み、まるで資産5000万円が、さぞ大金かのように錯覚されるような風潮が拡がっております。

多くの低資金FIREは資産が5000万もの大金が無くても、節約ライフならFIRE出来ると強弁してるせいで、逆にこのツイ主のように資産5000万さえあればFIRE出来るみたいに平気で宣う人が現れました。

しかし、実際はリタイア年齢や運用スキルや住居費など、様々な条件を加味して慎重にシミュレーションしないと、全く足りない場合も当然生じるのです。

因みに、僕が8年前にアーリーリタイアした頃には、まだFIREという言葉が一般化されてなく、そもそもセミリタイアですらサクセスした億り人がする酔狂なライフプランでした。

なので、僕が約6千万でリタイアブログを書いた時も、とある億り人さんから、そんな小資金でリタイアなんかして大丈夫wと思いっきりディスられました。

一応、その時は、年率1.6%の想定利回りでも、生活出来るプランだから無問題ですと反論しましたが、そんな高利回りを出すのは無理に決まってると断言される位に、資産運用に対しても理解の乏しい時代でした。

しかし、こうしてFIRE失敗者が続出してる昨今の状況を鑑みると、インデックス投資頼みの運用スキルに乏しい人の場合程、保守的にシミュレーションしてから、早期退職した方がベターなのでしょう。

でないと、FIREに失敗して再就職しても満足な待遇にありつけず、いつか自分に合う仕事が見つかるはずだと、職を転々として、自分探しの迷宮に迷い込み、典型的な青い鳥症候群の中途半端な人生を送る羽目に陥るリスクが大きいと思われますので・・・

無計画なFIRE失敗おじさんに、楽しくてやりがいのある仕事が見つかる程、人生ゲームが甘い訳無いよねと思われるお方はポチッとお願いします。
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posted by 山中 一人 at 19:51 | Comment(8) | TrackBack(0) | アーリーリタイア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2022年12月23日

45歳でFIREして良かったと心から思います。

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せっかく、鎖から解放されたのに、また違う鎖を嵌めたがってる人が多いんだってねぇ・・・

ども、8年間、団体生活から解放されてるFIRE人です。

さて、前回の【FIREに失敗しない方法】で見たようなFIREに失敗される方々の理由とは、

ぶっちゃけ、お金の問題だった訳です。

生きがいとかいろいろ屁理屈を捏ねても、結局はお金が減る不安に耐えられないというのが本音だからです。

勿論、世の中にはメッシや大谷翔平のような超金持ちでも働いてる?人々は居ますが、それはもう超有能な人が己のほとばしる才能の限界に挑戦するのが楽しくて楽しくてやってるだけであって、自称FIRE卒業生のような小金持ちがサイドFIREとか訳の分からない言葉で言い訳して、賃労働で走り回らされてるのとはまるで次元が違うのは誰にでも分かりますよね。

セミリタ村のブログを見てても、低資産で早期退職された方ほど、ミニマルライフでもなんでもないただの貧困生活に陥り、アフィリやポイ活や賃労働等で小銭を稼ぐことに汲々とされておられるようです。

先日も、とある低資産リタイアーがオ○禁を3週間続けてるとの日記を読みました。

学生時代に興味本位でやるならいざ知らず、30過ぎた無職が誰にも相手にされず風○に行く金すら無くそこまで追い込まれる人生なんて哀しすぎます。

もしも、僕が、ド田舎のガス無し1万円アパートでキャットフードレベル飯でお腹を満たし、無料動画だけが捌け口の右手が恋人人生を一生送りなさいと言われたら、多分この世に絶望してしまうと思います。

まがりなりにも、世界3位の経済大国で高等教育まで受けられ、世界の中でも非常に恵まれた自由主義国という国ガチャに大当たりして生まれたのに、発展途上国以下の寂しい生活のどこが夢のセミリタイアなのか、僕にはサッパリ分かりません。

また、インデックス投資頼みで資産運用スキルに乏しい方や生活費の多くを家賃に持って行かれてる賃貸住まいの方程、リタイアしてからもバイト労働を強いられてる傾向が見受けられます。

せっかく一生懸命お金を貯めて、社畜奴隷から解放されたのに、また、派遣バイトとかウーバーとかの形を変えた奴隷労働に従事する姿を自分に置き換えるとすれば、想像するだけでゾッとして身震いしてしまいます。

僕が、8年間全く働かずに暮らせているのは、ひとえに45歳までサラリーマン生活を続けて、マイホームのローンを全額返済して、資産運用だけでも生活費を稼げるレベルの資産に増えるまで、臥薪嘗胆でリタイアを我慢したお蔭です。

学生時代から働かずに食べていく人生を夢見ていた訳ですから、資産が800万円位にまで貯まった20代後半の頃や、5000万円超を達成した36歳頃には、何度も会社を辞めようかと思いましたが、その度に、まだ完全リタイアするには足りないと、客観視してストップをかけてくれた自分に、今では感謝しています。

他の失敗例では、ゲームや読書等好きな事だけして暮らせればいいやと若くして低資金でセミリタイアされたのですが、一日の大半を布団の中で過ごすようになって、毎日毎日ユーチューブ投稿以外何もしていない自分に気付いてしまい、「何も為さない毎日の繰り返しで果たして生きる意味はあるのか?」と悶々として悩んでいるリタイアーさんもおられるようです。

やはり、あまりにも若いリタイアは若さ故のエネルギーを持て余してしまい、そのエネルギーと反比例するお金の少なさ故の引きこもり生活は人の心を病ませるモノなのでしょう。

いくらアーリーリタイアと言っても、20代後半〜30代くらいの超若年リタイアーで、上手くいってるケースが殆ど見受けられないのは、まだやり足りない事が沢山あってご自分でも不完全燃焼に陥りやすいからでしょう。

これが40代位にまでなってからのリタイアの場合、会社人生も含めてある程度の事はやり切って、もう仕事等には何の未練も無く、己の人生を生きる事のみに迷いなく集中出来るので、遊ぶのに忙しくて悩んでる暇さえアリマセン。

僕が45歳でアーリーリタイアした初年度に、逃げ切り計算機のシミュレーションをすると、65歳まで資金が持つ結果でした。

a.bmp
  
因みに、年初の資産額時点での、何歳まで生き延びられるのか再計算してみたら以下の結果でした。
  ↓
※逃げ切り計算機入力条件
  現在の年齢52歳
  現在の貯蓄高6098万円
  年間利息1.6%
  年金支給開始までの年間支出額360万円
  年金受給開始後からの年間支出額360万円
  年金受給開始年齢65歳
  受給年金の月額11万円
  年間インフレ率0.26%
  受給年金額のインフレ連動「しない」
  の条件でシミュレートします。

試算の結果、あなたは、74歳までは生きられそうですと出ました。

株式ブログ等では年率20%〜30%とかが当たり前ですし、FIREの4%ルールから見れば、僕の想定年率の1.6%はあまりにも低すぎるかもですが、これぐらいに保守的に見積もったシミュレーションでも生活出来るレベルまでに到達してから早期退職された方が、FIREから強制卒業させられない為にもベターではないのかなぁと思いますね。

「ノースキルでもインデックス投資なら未来永劫右肩上がりで4%の利回りが確定してる」との、ビジネスFIREの悪魔の囁きを妄信して、安易に正社員の権利を放棄し、低賃金バイトに明け暮れ、結婚も出来ない貧困フリーターに陥る人生を取るのか、

それとも、会計の基礎を学び、運用スキルを身に付け、真の経済的自立を確保してから、リタイアライフに踏み出すのか、

どちらを選ぶかは、ご本人の自由です。

ビジネスFIREの上手い話に乗せられた人が遊んで暮らせる程この世は甘く無いよねと思われるお方はポチッとお願いします。
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posted by 山中 一人 at 10:11 | Comment(8) | TrackBack(0) | アーリーリタイア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2022年12月17日

FIREに失敗しない方法

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超短期間でFIRE中退したからって恥ずかしがらなくてもいいヨ。ただの普通な人だっただけだからネ(^_-)-☆

ども、8年間、株のみで食べてるFIRE人です。

FIRE卒業=FIRE失敗して再び働き始める人が増えてる事がテレビニュースにもなりました。
   
【退職3カ月で1200万失い】FIRE卒業「何やってもダメ」再び 働く人増加・・・
不労所得で生活する新たなライフスタイルとして注目された「FIRE」を卒業する人が増えているといいます。一体、なぜなのでしょうか?

■生きがい求め「FIRE卒業」
 
あんぱんFIREマンさん(ツイッターから):「FIREからその先へ。1年以上続いたFIRE生活が、もうすぐ終わります。今は仕事がしたくてワクワクしています」
 あんぱんFIREマンさん:「楽しいんですけど、飽きが来る。地域のボランティア活動に参加したり、そういうことを織り交ぜて、承認欲求などを満たさないと、何のために生きてるんだろうとなってくる」
 生きがいを求めて、1年半のFIRE生活を卒業。11月からサラリーマンとして働き始めました。
 あんぱんFIREマンさん:「新しい人生のスタートみたいな感覚。毎日が結構ワクワク、ドキドキ。いつでもやめられる状態がすごい今、自分では気が楽」

■「FIREなんかやめておけ」

 一方、FIRE生活をやめざるをえなくなった人もいます。
 9月に退職 暴威さん:「FIREと思いきや、火だるま(=ファイア)。毎月100万円くらい勝ってて、順調なつもりだったんですけど。まさか、こんなことになるとは…」
 急激な円安やインフレをきっかけとする市場の乱高下のなかで負けが込み、退職からわずか3カ月で1200万円近くを失ったため、再就職を考えざるを得ないといいます。
 暴威さん:「FIREなんかやめとけ。だまされんなよ。そういう気持ちでいっぱい。やっぱり働いて、固定給をもらうのが一番良い。そのほうが精神的にも安定するし。暇になると人間、余計なことばかりやりますから」

■米国でも“ギブアップ”続出

 様々な理由で相次いでいる「FIRE卒業」。同じことは、FIREブームの火付け役、アメリカでも起きているといいます。
 楽天証券 FXアナリスト・荒地潤さん:「1つは、想像できなかったスピードでインフレが進んでいる。もう1つは、FIREをされている方というのは、株式などに投資をして、配当金などで収入を得ているわけなんですけれども、その株価が下がっている」
 荒地さんによりますと、アメリカでも、物価高騰や不安定な株式市場の影響から、FIREを卒業せざるを得ない人が増加。やはり、楽をして自由な生活を送るというのは難しいようです。
「グッド!モーニング」2022年11月29日放送分より)2022/11/29 テレ朝news より抜粋引用

拙ブログのコメント欄にも、社畜労働に耐えかねた悲痛な叫びが届いており、そのようなFIRE希望者には一刻も早いリタイアライフ成就を願っております。

とは申せ、上記記事のようにFIRE卒業という名で取り繕った、失敗者が続出してるのが現実です。

そこで、上記記事の失敗パターン別にFIRE失敗しない方法を解説いたします。

@ 暇に飽きてRE(早期リタイア)にギブアップして再び働き始めるパターン

これは、最上段のあんぱんFIREマンさんの例ですが、FIRE失敗で一番多いパターンです。

一般的には、FIRE出来る位に金銭感覚がしっかりしてる有能なお方程、普通の日本人の本能に刷り込まれてる勤勉遺伝子がお強いですから、無為な時間を過ぎす事が苦痛になり、むしろ仕事する事を欲しがちです。

実は、このような方々は最近登場した訳でも無く、僕がリタイアブログを書き始めた、8年ほど前から、同時期に始めたセミリタブロガーが最初の頃は喜び勇んで旅日記や豪華ランチ等の記事をアップしてたのに、じきに記事更新が途絶え、バイト等に再就職し出す人続出してましたので、アーリーリタイアーあるあるです。

ただ、当時のセミリタイア失敗者はわざわざFIRE卒業と言って無かったので目立たなかっただけなのです。

世間体を気にして、暇が嫌いで、孤独が嫌いで、心配性で、承認欲求が強く、人間生まれたからには、何かを成し遂げなければならないといったごく普通の価値観を持っている人はFIRE適性が無いと言えます。

つまり、普通の人はFIRE不適合者なのです。

とにかく、働くことが嫌いで毎日ぐーたら遊んでいたい、世間的には社会不適合者と言われる資質を持った人間だけが、無職FIREの世界では水を得た魚の如くイキイキとし、逆に普通の人間がそんな無為な生活に耐えられなくてドロップアウトをしてしまうというのは真に皮肉な話ですね。

A そもそもFIREですら無かったパターン

2番目に登場してる暴威さんのケースのように、低資産・低スキルで無職になっただけの人が勝手にFIREを自称して、当然のことながらFIを維持出来なくなり、無職が再就職しただけなのをFIRE卒業と言い張ってる人達も多いです。

また、最近は、月5万円生活のように生保未満のドビンボーライフを送ってる自称FIREも多いですが、彼等はただの小金持った無職ニートでしか無いのです。

単に、ビジネスFIREによってご自分はサラリーマンより超越した自由人だと勘違いさせられて、人生を捨ててしまわれた事に気付いて無いだけなのは哀れだなぁと思いますが、彼等にとっては、一生ビジネスFIREの養分にされたという哀しい真実に気付かない方が幸せなのかも知れません・・・

B FI(=経済的自立)が破綻したパターン

上記記事最後の米国の株安によりFIが維持できなくなって再び働きだすケースは、最近になって急にFIRE失敗者が続出した理由です。

米国本来のFIREの4%ルールによれば、株式収益率7%ーインフレ率3%=年間利回り4%の不労所得が得られるから、働かない生活が出来る筈です。

ところが、今年は年初よりのS&P500の下落率はー18%を超え、逆にインフレ率は約8%となってますので、米国のFIRE実践者の場合、合計26%もの損失を被っている訳ですから、おいおい話違うよー(>_<)とギブアップ者が続出してるのも無理も無いかもです。

しかし、これは、そもそもFIRE理論の4%ルールが現実的で無い故に、当然起こりうるべくして起きた、ある意味必然なのです。
    
FIRE理論の4%ルールが現実的で無い理由

僕が以前の記事で書いたように、もしもインデックス投資によってFIREする場合は、生活費25年分の資産では全然足りず、41年分の資産が無いと、たった1年の下げ相場で、精神的に保たなくなってしまう訳です。

にも拘わらず、ビジネスFIREのインデックス投資教に洗脳された哀れな子羊ちゃん達は、右肩上がりの株式相場が未来永劫続くと有り得ない世界線を信じてしまい、想定外の事態に遭遇してFIREからもリタイアさせられただけなのです。

故に、リアルガチにFIREライフを続けてる人で、現実に4%づつ取り崩してるセミリタイアーって誰一人いない訳なんですよね。
   
そろそろ、インデックスを取り崩してセミリタイアする事は無理ゲーだって事がバレて来てんネw

さて、以上3パターンの代表的FIRE失敗例から総括しますと、結局、金と適性なんですよね。

つまり、長期間の下げ相場でも耐えうるだけの圧倒的資産があるか、下げ相場でも稼げるだけのスキル若しくは精神力がある事が、FI=経済的自立を維持する為には必須なのです。

前回記事で愛読者様より下記のコメント頂きましたが、
   
『何だかんだ言ってますが、結局、金がちびちび減って行く不安があるから賃金労働やアフィリ活動等に走ってしまうんでしょうね・・・。
100億円あったら絶対に賃金労働やアフィリなんてやらないでしょう。』

まさに、ソレなんですよね。

ジリジリと日々資産が減っていくストレスと将来不安で、やりたい事だった筈の事が全く楽しめなくなり、ぼけーっとしてる位なら賃労働やアフィ活動してでも収入を欲する心に逆らえなくなったというのが、本音なのです。

結局、普通の価値観の人は、自分の時間を生きる事よりも、金の方が大事という事です。

リタイアする前は、あれ程、「人生は短いから自分の好きに生きる!」と公言して憚らない人達だった筈なんですけど、人間とは実に脆い生き物なのです。

そして、適性とは、リアル社会では社会不適合者と罵られるような、コミュ障陰キャでグータラ気質でとことん自分の自由だけを愛する性格の持ち主こそが、無職FIRE世界の住民として永住出来るという事なのでしょうね。

まるで、あらゆる集団でカースト下位だった僕のようなね。

結局、普通の人にはFIREって無理だったんだねと思われたお方はポチッとお願いします。
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posted by 山中 一人 at 12:03 | Comment(10) | TrackBack(0) | アーリーリタイア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2022年12月03日

日本で一番仕事に熱いのはFIRE卒業生さんですかw

ども、8年間ぐーたら遊んでる完全FIRE人です。

さて、下記はFIRE卒業というパワーワードで一世を風靡されたお方の卒業後のツイートです。
  




いやぁ、熱いっスねー。

このお方は、朝6時半に早起きして、立ちっぱなしの残業をされてても、楽しくてしょうがないとの事です。

無職になってみて、初めて労働の素晴らしさwに気付かれたようですね。

こんなにもろ手を挙げて労働賛歌するなんて、今時の意識高い系もビックリの超前向きポジティブスピリッツすね。

余程、リタイアした後の暇な時間が苦痛だったのでしょうか?

まぁ、8年間遊んでて、未だに1秒たりとも働く気になれない僕には、全く意味不の感情で想像すらつきませんが。

他のFIRE卒業生の中にも、セミリタブログにて、『今の職場は自分にとって待遇、環境がとても良いので出来る限り長く続けたいと考えています。出来る事なら60歳ぐらいまでは続けたいですね。』と現在、最高の職場にてセミリタイアライフ(どこが?)を満喫されてるお方もおられます。

現代日本で一番労働意欲に溢れている集団は、FIRE卒業(=失敗)された方たちではないのでしょうかねぇ。

そりゃぁ、先輩も不思議でつい『何が楽しいの?』と尋ねてしまうのは、無理もありませんよね。

だって、金の為で無くて、趣味で働いてるって宣ってるんですから。

まさに、仕事が趣味という昭和のワーカーホリック働きバチ日本人そのまんまですね。

あれれー?本来、FIREとは、そんなバカらしい人生とオサラバしたい人達が、あえて高額な生涯年収や満期退職金をフイにしてでも、自由を選ぶ、言わば時間を金で買うライフスタイルだった筈ですよね。

然るに、多くの自称FIREさん達は、その金で買った自由時間にまた働いてるという、全くワケワカメな行動をしておられるようです。

こういうのを何と表現すれば良いのでしょうか?

タコが自分の足を食べるのと反対のようなバージョンでしょうか?

もし読者様で良いネーミングがあれば、是非ともコメント頂ければ幸いです。(^o^)

いやぁ、日本人の給料が上がらない理由が分かりますね。

だって、もう働く必要が無いくらいにお金が貯まって退職しても、皆さん、また再就職して、しかも嬉しいと感謝までしてイキイキと働いてるんですから。

中には、年下の先輩に罵声を浴びせつけられ、低賃金で働きながらも、短期バイト最高!と言ってるセミリタブロガーさんまでおられます。

こんな人たちが金額度外視でドンドン低賃金労働市場に参入してくれば、そりゃ、労働需給が緩和され、給料なんて上がる訳アリマセン。

結局、賃金は需要と供給のバランスにて決まりますからね。

FIREブームのせいで働く人が居なくなるなんて心配は、全く杞憂でした。

だって、日本人に刷り込まれた労働遺伝子の強さは、もう勤労が喜びに変換される位にバカ強いのですからね。

あれだけ、労働はクソだ!とか、人生は自分の時間を生きる為にある!とか宣って、会社に退職届を叩きつけて、意気揚々とリタイアライフを満喫してまーす!と旅行写真をアップしまくってたと思ったら、たった数か月でもう再就職して労働サイコー!イェーイ!ですからねw

もしかして本心は、株式相場もFIREの4%ルールとは真逆の動きで日々資産が減り続けていくし、せっかく有り余る程の自由時間が出来ても、周りのみんなは働いてるから、一緒に遊んでくれないし、こんな引きこもりニートみたいな生活して死んでるような人生を送る位なら、働いてる方が余程マシだった・・・と思ったのでしょうかねぇ?

やはり、認めたくないモノなのでしょうか?

安易にFIREブームに乗ってしまった己の軽率さを・・・

そこで、仕事を趣味にしちゃえば、暇に悩まなくても済むし、お金も増えるしで一挙両得だと、閃いたのかもしれません。

でも客観的に見れば、それって、ただ前より労働条件が悪くなったフリーターに再就職しただけなんですけどねぇ・・・

しかし、FIREに失敗したという現実を認めたくない故に、卒業とか言う言葉で自分までを騙し、自己肯定感を保つのに必死なのかもしれません。

だから、僕は何度も言ってるんですよね。

人と関わる事が好きな人にはアーリーリタイアが向かないってw
   ↓
だから言ったよね。人と関わる事が好きな人にはアーリーリタイアが向かないってw

FIREを満喫するには、ある種の適性が必須です。

それは、人間嫌いのコミュ障陰キャという、一般社会では、最も生き辛いポジションに追いやられる底辺スペックの持ち主にこそ備わっている、ニート適性でしょう。

それは、暇が嫌いで、世間体を気にして、友達が居ないと孤独に感じて、承認欲求が得られる充実した人生を常に追い求めてる方とは、真逆の適性です。

まぁ、所謂、普通の日本人にはFIREの言うなればアーリーリタイアの適性が無いという事でしょう。

だって、そもそも、アーリーリタイアとは、読んで字のごとく、早期に現役で働く人生から引退する事なのですから。

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posted by 山中 一人 at 10:35 | Comment(30) | TrackBack(0) | アーリーリタイア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする