
貧困フリーターをFIREと自称するのやめて貰っていいですかw
日本でセミリタイアという言葉を最初に広めたのは、大橋巨泉さんらしいです。
大橋巨泉さんは、56歳でセミリタイア宣言をして、1年の半分を海外で過ごし、気候の良い春と秋に日本に帰ってきてテレビでひと稼ぎしてから、夏はカナダ、冬はオーストラリアと悠々自適のライフスタイルを送っていました。
本来セミリタイアのセミとは、自由気ままに自分の時間や生活を満喫する傍ら、片手間に副収入を得る程度の意味だった筈だったのです。
ところが、昨今のセミリタブログ界では、リタイアとは名ばかりの実態はただのフリーター崩れが、「セミが付いてるから働いてもいいんだ」と言って、恥ずかしげ名も無く、セミリタイアーを自称するばかりか自身をFIREとまで言い張る始末です。
例えば、最近では、資産400万円での底辺FIREを自称されてるお方が、セミリタイアして約1年過ぎたが「僕はやっぱりこの生活をして心から良かったと思っています。」と感想を述べておられました。
あのー、ドヤ顔で1年間FIRE出来た俺スゲー感を前面に出しておられるようですが、そもそも貴方はFIREでは無いですからね。
FIREのFIとは経済的自立という意味で、基本的には投資の運用益による不労所得で生活費を賄うライフスタイルです。
だから、資産額が低いからといってウーバー等の賃労働で暮らすのは、そもそもFIREで無く、ただのフリーター若しくは零細個人事業主と言うべきなのですよ。
言い逃れとして、底辺FIREと底辺を付けたから、御自分もFIREの仲間入り出来たと思っておられるようですが、それは無意味な自称です。
最近は、引きのいいFIREという言葉をユーチューブやグログのアクセス稼ぎや印税稼ぎに利用してる、ビジネスFIREだらけですが、その中でも、特にB系セミリタイアーはいただけないと思っております。
何故かと申せば、月5万円とかの生保の半分にすら満たない僅かな生活費の多くを、YouTubeやブログなどの収入に頼る事による依存率の高さ故、他の高資産ビジネスFIREに比べると、よりポジショントークが強くなる可能性があるからです。
つまり、底辺セミリタイア生活のデメリットはなるべく隠し、メリットばかりを強調されがちになるだろうという事は想像に難くありません。
資産400万円ぐらいなら、実家暮らしでひたすら貯金すれば、社会人2年目でも到達出来る人も居る事でしょう。
そんな非常に多い層をターゲットに、顔出しでその珍妙なライフスタイルを開示すれば、耳目を集めるのは容易いかもしれません。
しかし、一旦冷静に考えてみて下さい。
日本の硬直した雇用制度の下で、新卒若しくは第二新卒という唯一と言っても良い程のプラチナチケットを放棄して、超不安定な派遣フリーターに、わざわざ自ら選択した場合の圧倒的デメリットを。
サラリーマンの僅か二日分位の収入のために、毎日必死になってブログ記事を考え続け、ユーチューブに顔出しして恥を晒し、炎天下や雨の中を必死に自転車漕ぎをして、年下DQNにバカにされる派遣バイトに明け暮れる惨めさを。
しかも、一旦リタイアしてしまっては、二度と本線に復帰出来ない片道キップだと、後から気付いてももう手遅れです。
光陰矢の如し。
40代なんてあっという間に来てしまいます。
恐らく、一生結婚とは無縁な、PCの動画で自家発電しか出来ない、健康で文化的な最低限度の生活未満のドビンボーライフが確定してしまう絶望人生しか残されていない事でしょう・・・
本来なら、真っ当なな長期投資により資産を築き、不労所得だけの悠々自適なゆとりライフを送れる、本物のFIREになれたかもしれないのに・・・
後は、ビジネスFIREの劣化版になり次の養分になってくれる愚かな素人を集めて、僅かな口銭を得るしか生きるすべはアリマセン。
自分がそうされたように・・・
こうして、不幸な貧困リタイアーの無限ループが続いていく事になるとすれば、社畜からの解放とか言ったペラペラな煽り文句でFIREを夢見る素人を養分にしてる、なんちゃってインフルエンサーは非常にタチが悪いと思いますけどねぇ。
ビジネスFIREは、自分のポジショントークのせいで安易に低資産で無職になり人生を棒に振る素人が現れたとしても、1ミリの責任も感じないのだろうなぁと思われるお方は、ポチッとお願いします。
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