
人生とは選択の連続なのです
前回の記事のコメント欄にて、親愛なる読者様より、アーリーリタイアのご相談を頂きました。
↓
相談者 a 様より
38歳で独身、貯金4510万、民間で残業+時差無し、職場で超絶配慮されてる及び実家暮らし。年収410万。
今の正社員辞めたらフルタイムで50歳まで働かないと実家追い出され一人暮らし。(一人暮らしの場合、年間支出180万)
投資無しで運用は4500万のうち2400万を税引き年率1%位の商品で運用。
民間バイトはほぼ無理。(障碍者枠なら何とかいける程度)
以上の条件だとリタイアは45歳位まで今の職場で働かないと無理でしょうか?
面倒じゃなかったら回答お願い致します。
38歳で独身、貯金4510万、民間で残業+時差無し、職場で超絶配慮されてる及び実家暮らし。年収410万。
今の正社員辞めたらフルタイムで50歳まで働かないと実家追い出され一人暮らし。(一人暮らしの場合、年間支出180万)
投資無しで運用は4500万のうち2400万を税引き年率1%位の商品で運用。
民間バイトはほぼ無理。(障碍者枠なら何とかいける程度)
以上の条件だとリタイアは45歳位まで今の職場で働かないと無理でしょうか?
面倒じゃなかったら回答お願い致します。
では、リアルガチ庶民派リタイアーが現実的回答をいたします。
結論から言うと、45歳位まで働かないと無理です。
その理由を申し上げます。
まず逃げ切り計算機にて、以下の通りに数値を入力して計算してみます。
↓
※逃げ切り計算機入力条件
現在の年齢38歳
現在の貯蓄高4510万円
年間利息0.5%
年金支給開始までの年間支出額180万円
年金受給開始後からの年間支出額180万円
年金受給開始年齢65歳
受給年金の月額8万円
年間インフレ率0.47%
受給年金額のインフレ連動「しない」
の条件でシミュレートします。
結果は、62歳にて資産が尽きてしまう事になりました。
因みに、入力条件の説明をしますと年間利息については資産額の約半分を1%にて運用されてるとの事なので、便宜的に0.5%にしました。
リタイア後の収入については「民間バイトはほぼ無理。(障碍者枠なら何とかいける程度)」との事ですが、昨今の時節柄、バイトも厳しくなるリスクも踏まえて、一応ゼロとして考えてみます。
現在は、一応超絶配慮されてる職場というところから、一転して例え障碍者枠とは言え、全くの0からのスタートによるストレス負担を考えると、保守的にフルリタイアでのシミュレーションでいってみます。
年間インフレ率については30年平均の数値を入力します。
次に45歳まで働いた場合に、仮に貯蓄高が6000万円にまで到達してた場合のシミュレーションをしてみます。
試算の結果、あなたは、89歳まで生きられそうですと出ました。
これなら、まぁ、いけそうです。
しかし、現在38歳の相談者様が65歳になられる頃には今よりも年金財政がかなり逼迫するのは必定だと考えれば、より保守的に、
年金受給開始年齢70歳
受給年金の月額6万円
にて、再度シミュレーションしてみます。
試算の結果、あなたは、82歳まで生きられそうですと出ました。
うーん、男性の平均寿命が81.6歳の現代日本においてはギリギリ感が否めないですねぇ。
それに対応する選択肢は3つあります。
一つ目は、資産運用能力を身につける事
仮に、45歳時点までに年間2%の運用益を出せる能力を身に着ければ、100歳まで生きられる事になりますので、逃げ切りOKです。
二つ目は、月5万の副収入を年金受給開始年齢70歳まで、絶対に稼ぎ続ける事
これでも、100年間以上生きられそうですとなりますので逃げきれます。
但し、障碍者枠等で毎月5万円分を確保し続けるプレッシャーを自分の中でどう処理するかですね。
私の価値観では、バイト等に追われる生活は、自由気ままなリタイアライフとは言い難いのでは?と疑問符が生じるのですが、相談者様はそこを割り切れるのかどうかです。
三つ目は、45歳にてリタイアしても、実家に居させて貰えるように、7年間かけて親を説得するか、それとも81歳時点で生保上等と腹を括るかですね。
この生保上等戦略は荒唐無稽のようで意外と使える方法で、何を隠そう、自分が45歳でリタイアした時も、65歳にて資産が尽きる試算結果でしたが、その後の運用益のおかげで、逃げ切り年齢がどんどん延びていってますので、イザという時の最終兵器に使えます。
まぁ、万人にはオススメ出来ませんが・・・
因みに、相談者様のように実家暮らしでも、高齢親世代の場合、勤労至上主義の価値観が刷り込まれてますから、無職ニートは許さないというパターンはよくあると思います。
親の立場から見れば、隣近所や親せき知人の手前、息子が昼間っからパジャマ姿で家の中でゴロゴロされるのは、世間体が悪すぎてとても耐えられないでしょうから。
それなら、遠く離れて貰えば、誰かに息子の事を聞かれても、「独立して上手くやってるみたいだよ」と体裁を保てますからね。
むしろ、相談者様の親御さんは50歳まで働けば、早期退職を認めてくれるのは有難いのかもしれません。
男なら定年まで勤めあげるのが当然という価値観に染まってる親世代の方が圧倒的多数な訳ですから。
つまり、45歳まで働くとしても、上記の条件付きでとなりますので、ましてやそれ以前のリタイアは更に厳しいハードルがそびえてる事になりますので、誠にお辛いとは存じますが、何とか今の職場でせめて45歳までは正社員を続けられた方がベターなのではと存じます。
実は、私も、36歳頃、当時の大相場に乗って5千万台の資産額になった時、猛烈にアーリーリタイア(当時はロウカイと呼んでました)の誘惑にかられましたが、受取年金額の問題や、年金受給年齢まで乗り切れるかを考えて、45歳までは艱難辛苦を耐えて来ました。
よくあるセミリタブログでは、もっと早くリタイアしておけば良かったと煽ってるお気楽リタイアーもおられますが、自分は軽率にあまりにも早くリタイアしなくて良かったと今は胸を撫でおろしています。
おかげで、現在はウーバーの仕事で必死に駆けずり回ったり、社畜が休んでる日曜日なのに試験監督で立ちっぱなしとかの面倒なバイトを全くしなくても済む、完全自由なリタイアライフをおくれているのですから。
我々庶民派リタイアーは、逃げ切り計算機の数値をあーでもない、こーでもないと色々シミュレーションして、持てる貯蓄残高と逃げ切れる寿命との絶妙な頃合いを見計らって、バランスの良いリタイア年齢を導き出す以外に無いのです。
何故ならば、アーリーリタイアはリセットの効かない、片道キップのリアル人生ゲームなのですから。
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