2021年09月25日

お宝低位株投資法(Q&Aコーナー2)

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お宝低位株投資法(その12)】にて、Q&Aコーナーを掲載した所、親愛なる読者様から追加のご質問を頂きました。
きっと他の読者様にも参考になると思いましたので、続編としてここにあげさせて頂きます。

「お宝低位株投資法」Q&Aコーナー2

Q. オールドエコノミーでないネット系企業も買い候補に選定しても、
低位往来株であればネット系でも全然無問題とのことですが、
仕手株に近いような株でもこちらの手法は大丈夫なのでしょうか。

A. 仕手株でも全然大丈夫です。
というか、低位株の醍醐味はむしろ仕手株に成り易いという事もありますので、積極的に仕手株は大歓迎です。

Q. 例えば、「3656 KLab」は低位往来株であり、
山中さんの投資法の条件に当てはまると思いますが、
日足ではストップ高、月足では上ひげが高値で多く出ており、少し特殊な動きをしております。
日足ベースの細かな動きは無視して、あくまでもざっくりと高値と安値を見るべきなのでしょうか。教えて頂ければ幸いです。
  ↓

3656.jpg
参照:株探

A. 「3656 KLAB」は自分の買い候補リストの一つに入ってますね。
過去10年でも3倍増を3回、2倍増も3回と非常にリズミカルな動きをしており、且つ最高値から3分の1以下に下がっていますので、条件にはピタリとハマっています。

本投資法では、月足チャートにて売買しますので、日足でどんな動きでも、あまり気にせず、月足チャートでの、おおまかな高値・安値を見て投資判断します。

Q.「3656 Klab」については自己資本比率も高く、債務超過ではありませんが、
今期業績は赤字予想であり安値で買うのはやはり心理的に難しいですね。
このまま長期間低迷して二度と上がらないのではと思ってしまいます。
色々と考え、どうしてもファンダメンタルを無視することができないです。
この考えこそが一般大衆の考え方であり、大きく資産を増やせない原因かもしれないですね。
自分自身の感情は押し殺し、過去の事実(チャート)に基づいて行動しなければなりませんね。
頭で理解していてもなかなか実行するのが難しいです。


A. そうなる心理は充分に理解いたします。
やはり、目を瞑ってでも実際に安値買いをして、利益を得る成功体験をご自身でされるのが、一番良い勉強方法でしょう。
そうすれば、株とは、安値では赤字や大幅悪業績となり、高値では好業績やバラ色の未来しか見えないといった状態になるモノだという理屈を体験として実感出来ると思われます。
安値で買って高値で売る作業ですから、長期的に見れば大数の法則に従い資産増に繋がるのは、確率の問題であります。


ネット系企業は、伝統的なオールドエコノミー企業と違い、設備投資が要らないので、財務体質が良い為、一株純資産が下値として機能し易く、底値が岩盤に成り易い傾向があります。

そして、オーソドックスな経営者なら大胆なコスト削減をして止血しながら、新製品を開発して次のヒット作を模索する筈です。

もともと過大な固定資産の必要ない業態故に、一旦ヒット作が出れば、見違えるように高収益になります。

しかし日本のネット系企業は、ドメスティックな日本文化の上限がありますので新商品がヒットしてもスグに競合相手が真似して飽和してしまう宿命にあります。

そして、また、収益が大幅悪化して暴落するのワンパターンな繰り返しです。

つまり、シクリカルな動きをするという根本的な習性は、景気循環株となんら変わらない訳なのです。

本投資法では、新商品・新サービスとかの材料を一切無視して投資します。

どうせ、我々弱小個人投資家が知る頃には既に周知の事実か、若しくはガセ情報かのいずれかで無意味だからです。

あくまでも、買い候補企業の経営者が、まともな思考パターンによって、赤字体質を改善して、新商品開発に発破をかける事によって黒字化を果たす事に期待して投資するのです。

彼ら経営者や労働者が株主の為に頑張るのでは無く、自分自身の利益の為に頑張る事が結果として我々投資家の利益に繋がるというだけなのです。


※投資は100パー自己責任であり、拙ブログは個別銘柄の売買を推奨してるモノで無い事をどうかご承知おき下さい。
平均的には優秀な人が経営者になる筈ですが、運悪く投資先がスカポンタンな経営者であり、やる事為す事全て裏目に出て、終了させてしまうパターンもありますからねぇ・・・


一人でも多くの読者様が働かずに食べて行ける人生が送れる一助になれるのなら、自分の知見を披露する事にはいささかの迷いもございませんので、お気軽にご質問お待ちしております。

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posted by 山中 一人 at 11:37 | Comment(14) | 株式投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2021年09月22日

お宝低位株投資法(補足)

お宝低位株投資法では、市場平均の動きは雑音として無視しますが、それについての解説を補足します。

日経225種平均株価については実際は上位数銘柄の指標のようなモノですし、より実態を表してるとされるTOPIXですら金融株や大型株の影響が大きすぎるので、当投資法で扱う低位株の動きとはリンクしない事が結構あります。

例えば、下記に日経225平均株価と、これも自分の好きな低位往来株の一つである古河電工のチャートを比較します。
  
225.jpg

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自分の売買記録をさかのぼると、古河電工を2015年11月4日の寄り付き214円で買っております。併合後の株価に直すと2140円になります。

因みに、同日付の日経225の寄り付き値は18,941円です。

当時は、リタイアブロガーでも長年の戻り天井だった日経平均2万円を漸く達成したという事で、ドヤ顔で利確報告してる記事が一杯あったものです。

しかし、そのような時でも、低位株の中には安値に転がってる買い候補がまだまだ、あった訳です。

実際のチャートもその後の日経平均の急落を後目に岩盤の安値を維持しており、低位株の下値硬直性を遺憾なく発揮しています。

市場平均株価は経済ニュース等でも真っ先に報道される為、否が応でも耳に入って来ますが、こと低位株投資においては、弊害の方が大きいので雑音として無視すべきなのです。

自分は以前にも、【平均株価は関係アリマセン。】というタイトルにて、平均株価の弊害について書いてますので、こちらもご参照頂ければと存じます。

因みに、日経平均3万円近辺まで回復した現在においても、20年超の長期月足チャートで見れば、まだまだ安値圏をウロウロしてるような低位株はありますので、日本のオールドエコノミー企業なら買い候補に困る心配は全然無用だなぁと思っています。

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posted by 山中 一人 at 22:30 | Comment(0) | 株式投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2021年09月20日

お宝低位株投資法(まとめ)

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景気循環は資本主義誕生以来、永久不変の法則です


さて最後に今まで解説して来た、お宝低位株投資法のルールをまとめます。

@ 月足チャートにて、過去10年以内の最高値から3分の1以下になってる銘柄が第1関門クリア

A 上記のうち、月足チャートの過去25年間に、最低でも安値と高値が3倍以上の値動きが2回以上あるリスミカルな銘柄が第2関門クリア

B 自己資本比率が20%以上ある銘柄が第3関門クリア(含み資産が大きい為に、実質20%以上ある銘柄でもOK)

C 但し、利益剰余金が黒▲(債務超過)になってる銘柄は除く 

D 但し、地方銀行や電力・ガス株は除く

E 上記ハードルを越えた銘柄を買い候補として、10〜20年来のおおまかな安値付近の中間点ぐらいで買い

F 売りは10〜20年来のおおまかな高値を目標とする

G 買い目標値・売り目標値はあくまでも目安であるので、ピンポイントの底値・天井値を当てようとしない

H 月足チャートは4本値以外の一切の指標は雑音として無視する

I チャート以外のファンダメンタル・業績・材料・市場平均株価は雑音として無視する


以上10のルールをしっかりと守って、安値買い・高値売りの売買を繰り返すだけの簡単なルーチンワークです。


尚、蛇足ではありますが、投資は100万%自己責任であり、拙ブログは投資における一切の責任を負いませんので、最終的な意思決定は、自己の責任と判断でお願いします。

俗に、自助・共助・公助と言いますが、投資の世界は自分以外は誰も頼る者が居ない、自助オンリーの世界です。

投資で失敗してる人の殆どは、実際は相場のせいというよりは、自己の自立心の欠如から生じる、セルサイドや評論家やカリスマ投資家や投資雑誌等の雑音による投資判断の誤りから生じてると言っても過言では無いでしょう。

投資の世界とは、リアルライアーゲームだという事をどうか胸に刻んで、このマネーゲームに挑んで頂ければ、きっとこの先のマネーライフが幸多きモノになる事でしょう。

グッドラック!!

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posted by 山中 一人 at 22:31 | Comment(0) | 株式投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2021年09月18日

お宝低位株投資法(その12)

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さて、本投資法について親愛なる読者様からご質問を頂きましたので、ここにまとめさせて頂きます。

「お宝低位株投資法」Q&Aコーナー

Q. 例えば景気循環株と言われているような銘柄で同じ様なチャートパターンを示す物は海外にも沢山あると思うのですが、なぜ少子高齢化と人口減少で将来の経済見込みが極めて厳しいと考えられる日本株をご選択されているかがとても不思議でした。もしかしたら高度経済成長期がまたくるのでしょうか???

A. わざわざ、良くわからない海外株を選ばなくても、日本の低位株だけで、十分に稼げるからです。

あと、少子高齢化と人口減少で将来の経済見込みが極めて厳しいと考えられる日本株故に成立する投資法だからこそオワコン日本株が相応しいのです。

高度成長期が二度と見込めないと思うからこそ、過去高値付近に来れば、安心して利食い出来ます。
何故ならば、本投資法は売った後、また過去安値まで値下がりする事を前提としているからです。

また、日本企業は系列企業が窮地に陥った場合、金融機関ぐるみで救済する企業文化の伝統があります。

ここが、優勝劣敗の資本主義ルールに忠実な欧米企業との大きな違いです。

社会的信用・世間体・外聞を何よりも重視する日本村人の集合体である日本企業村においては、村仲間から倒産という不名誉な撤退が起きるのは絶対に許されないので、時に資本の論理を超越して、強引に資本注入を行い力づくで延命させます。

故に、過去安値がストッパーになる確率は欧米株より日本株の方に利があるのも、日本株を選択する大きな理由の一つです。

Q. オールドエコノミーでないネット系企業も買い候補に選定してもよいですか?

A. 低位往来株であればネット系でも全然無問題です。

例えIT業界とは言え、低位で往復してるという事は、その企業のサービスは既にシクリカルなフェイズに入ったと考えるのが妥当です。
だとすれば、当然に買い候補に入ります。

また、低位のネット系株は、一旦化けると大幅上昇する魅力もあります。

Q. 日経平均株価が戻り高値で最高値にありますが、今から買ってもいいですか?

A. 本投資法においては平均株価も雑音として無視します。

平均株価の位置とは関係なく、あくまでも、買い候補の低位往来株が安値圏にあれば買い・高値圏にあれば売りの実行だけを考えて下さい。

Q. 過去安値で買って更に下がるリスクはありませんか?

A.はい。過去安値から更に半値八掛け二割引になる事など当然にあります。
その場合は、5年でも10年でもひたすらアホルダーになればいいだけです。

ただ、低位往来株がそこまで下にオーバーシュートした時は、陰の極である事が多いので、実際は3年以内に急反発して、更に買値の倍以上まで急騰するので、トータルのパフォーマンスで計算すればかなりの高利回りになります。

Q. 倒産リスクは有りませんか?

A. はい。経営不振の低位株なら当然にあります。

実際に自分が過去投資してた低位株でも、今はもう消えてしまった株がいくつかあります。

その為に分散投資します。

例え、稀にそのような株に当たっても、他の銘柄がそれをカバーして尚、余りあるパフォーマンスを発揮しますので、資産運用全体で見れば、必要経費として割り切るしかありません。

因みに、自分の場合は1銘柄に投資するのは最大でも5%以下というマイルールを決めています。

Q. 本当にPERや業績や材料チェックはしなくていいのですか?

A. 必要ありません。

低位往来株においては、安値では悪業績・悪材料満載、高値では好業績・好材料と決まっていますので、そんなモノを見ると高値で買って安値で売るしか出来なくなってしまいます。
株価以外の全ては雑音として無視して下さい。

Q. インデックス投資より儲かりますか?

A. インデックス投資は資本主義の成長を長期で平均的に獲得する投資法なので、本投資法とは趣旨が違います。

自分のような無産階級の民間零細ブラック社畜リーマンがアーリーリタイアするには、個別株売買にて、平均以上のリスクを取るのが早道になります。

自分の経験で言えば、通常時はインデックスより少しブレが低い利益率ですが、10年に一度程、低位株が爆発的にあがる周期が来るので、そこで一気に資産が増えました。

もしもインデックス投資しかしていなかったとすれば、未だに社畜リーマンを続けざるを得なかった事でしょう。

よって、トータルで見ればインデックス投資より利益率は高いです。

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posted by 山中 一人 at 18:51 | Comment(10) | 株式投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2021年09月16日

お宝低位株投資法(その11)

今回は、お宝低位株発掘後の売買実行をする為に見るチャート上の注意点を解説します。

本投資法においては、売買判断はチャートにて行います。

ファンダメンタルや材料等の雑音を一切無視する為です。

しかも、20年超の月足チャートのみを見ます。

ただ、一般的なチャートは下記のように、移動平均線や出来高が一緒に表示されがちです。
  
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しかし、本投資法においては、それらの付属物は雑音とみなして無視し、純粋に月足のみのチャートで判断します。
  
6480.jpg

一般的に移動平均線はトレンドの転換点やトレンド確認に有効なように思われていますが、長期の統計では確率50%だという事が既に証明されています。

つまり、全く意味が無いのです。

それどころか、短期的な傾向だけを見て、自分に都合よく恣意的な判断に使われがちなので、却って悪影響の方が大きいくらいなのです。

出来高も一般的には、高値圏で大出来高になり安値圏で閑散商いになりがちですが、そもそも株価を見れば、過去高値付近か過去安値付近か一目瞭然なので、更に屋上屋を重ねる意味はアリマセン。

他にも、一目均衡表だとかボリンジャーバンドだとかMACDだとかRSIとか色々の指標がありますが、株価を二次的に加工したモノは全て確率50%を超える事は出来ないので無意味です。

こんなモノを真剣に分析してる人がいるから、未だにチャーチストはオカルトや占いの類と一緒にされているんですよね。

余計なモノがあると、売買判断に迷いが生じてしまい、結果として安値で買い高値で売るという、投資において最も大事な目的を見失ってしまいます。

とにかく、チャートにおいては、株価以外の一切の雑音を排除して下さい。

大事なのは、過去安値と過去高値だけなのですから。

次回は本投資法のQ&Aコーナーをいたしますのでご期待頂けましたら、ポチッとお願いします。
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posted by 山中 一人 at 21:21 | Comment(2) | 株式投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする