2021年03月29日

資産家の子供部屋おじさんを我々と同列に見てはイケマセン


   
恒例の書店立ち読み巡りをしてると、株本コーナーの一番目立つ所に上記の本がバーンと陳列されていました。

タイトルに、 40代でも遅くない退職準備&資産形成術とあったのが、一番惹かれました。

正直、自分の経験則でも20代初期から、必死に株と不動産で頑張ってようやく40台中盤にリタイア出来たのですから、それが、40代でも遅くないというのですから、これが本当ならスゴ過ぎです。

47歳で約1億の金融資産を築かれての早期退職はスゴイと思いました。

しかし、よく読むと、独身、実家住まいで殆ど生活費がかからない生活において、給料の半分以上を貯金&株式投資に回してたとの事でした。

しかも、初期投資額の半分は17歳の時に父親からもらった株式によってです。

因みに、現在は父親の事業を手伝って、月6〜7万円の支出(殆どが食費と社会保険料)は、父親からのお手伝い賃で賄えてるようです。

ウーン。これってFIREなのかな?かなぁ?

FIREとは日本語では経済的自立の筈なんですが、住居費・生活費が親がかりで自立とは、どゆこと?

気になってブログを見ると、相続税対策として暦年贈与してる位に資産家のご両親のようです。

相続予定1億5千万もあるらしいですから。

お母さんからは退職してくれてありがとうと感謝されたそうです。

そりゃあ、サラリーマンを辞めて、実家の稼業を継ぐなんて、今時珍しい美談じゃないですか。

以前、拙ブログで書いた記事の「資産家の若旦那を我々と同列に見てはイケマセン」のバージョン2.0ですね。

いや、こちらの方は、マジモンの若旦那でした。

我々ド庶民のように、セミリタイアするなんて親に言った日には、無職なんて周りに恥ずかしいからっていう世間体の理由で大反対に合うのとは、まるで環境が違いますね。

正直、筆者には、全くシンパシーを感じられませんでした。個人的な感想ですけど。

そして、何より引っかかったところは、マイホームは資産を築いてから買った方が良いという部分です。

いやいやいや、そもそも普通は家賃を払わなきゃホームレスになるから、賃貸か持ち家かの2択を迫られてるのに、実家パラサイトが許されてて、将来相続するのでマイホームを買う必要の無い人なら、そりゃ、ワザワザ不動産投資する必要も無いでしょう。

正直、あまりの能天気さにムカーッと来てしまいましたw

結局、最後まで、どうやったら40代でも資産形成が遅くないのかというノウハウは分かりませんでしたが、それは自分の理解力があまりにも無さすぎるせいなのでしょうね、きっと。

(※尚、本記事はおけいどんさんをディスるつもりは毛頭無く、独身実家暮らしの入金力は最強と伝えたかっただけですので、怒んないでね。ぜひご本がロングセラーになる事を応援しております。)

経済的自由って何かね?と思われたお方は、ポチッとお願いします。
  ↓
にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
にほんブログ村


セミリタイア ブログランキングへ




posted by 山中 一人 at 19:37 | Comment(20) | アーリーリタイア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2021年03月27日

日本では4パーセントルールに従う必要はアリマセン

859295_s.jpg
欧米では4%ルールがFIREのベンチマークだそうです。

4%ルールとは、早期退職者が金融資産額の4%づつ取り崩して生活費に充てて行けば、30年間は破綻しないという米国生まれの理論です。

アーリーリタイア(通称FIRE)を目指すアメリカ人の間では指標的ルールになっています。

しかし、そもそもこの4%はアメリカの長期インフレ率3%を差し引いての数字なのです。

日本の場合は30年間の平均インフレ率は0.47%と、僅か0.5%にも届いてない程のデフレ経済ですから、日本人が米国のS&P500のインデックスファンドを買えば、もっと多く取り崩しても良さそうではあります。

しかし、ところがドッコイ、そうは問屋がおろしません。

実は、日米で税率が全然違うのです。

米国の場合は37,950ドル(日本円で約400万円)以下のキャピタルゲイン税率は1年以上の長期保有なら0%です。

しかし日本ならしっかりと20%とられます。

しかも、アメリカがインフレ国で日本がデフレ国なら長期的には為替差損リスクが生じます。

という事で、日本人だけフリーランチにありつけるという事は出来なそうです。

それで、とりあえず日本でも4%の数字自体は妥当と考えてみます。

この4%ルールに従うなら、仮に日本人の平均手取り所得の年間350万円で生活したい場合は、25倍の8750万円必要になります。

しかし、ここからが、日本人の優位性が発揮されます。

日本にはアメリカより手厚い社会保障制度があります。

まず、年金が米国人が67歳から支給されるのに対し、日本人は65歳からです。

次に、米国の場合、在職時35年間の収入平均から年金額を計算しますが、無職の期間はカウントしませんので、早期退職すると年金額が大幅に減ります。

しかし、日本の場合は無職期間で全額免除でも国民年金の半分は計算にカウントします。

また健康保険制度も米国はバカ高い民間保険しかありませんが、日本の場合75歳以上は極めて低額の医療費で済みます。

というわけで、日本の場合は、手厚い社会保障制度のプラス収入分を加味して、実際に必要な金融資産額は下記の計算で示したように
約6000万弱で済むのではないでしょうか。
   
いくらあれば専業投資家になれるか?その2

ということは、45歳時点なら、6000万円÷350万円≒約17倍あればFIRE出来る事になる訳です。

つまり、日本の場合は6パーセントルールでもアーリーリタイアOKなのです。

我々セミリタ人は、逆説的ではありますが、世界一の少子高齢化社会に生まれた事を感謝すべきなのですね。

だって、それ故に、政治的には高齢者の年金福祉制度が異常に強固になっていくのですから。

こんなにアリタリアに優しい国なのに、日本人って異常に働きたがるよねぇと思われるお方は、ポチッとお願いします。
  ↓
にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
にほんブログ村


セミリタイア ブログランキングへ




posted by 山中 一人 at 23:21 | Comment(1) | アーリーリタイア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2021年03月24日

自由になるのに1億円は必要アリマセン

1745961_s.jpg
23年頑張れば、一生自由だと言われたら、どうする?

過去4回に亘って、働かずに食べて行くには幾ら必要かを計算して来ました。
  
いくらあれば専業投資家になれるか?
いくらあれば専業投資家になれるか?その2
いくらあれば専業投資家になれるか?その3
いくらあれば専業投資家になれるか?その4

結論としては、上記【その3】で示した通り、計画的な持ち家投資で賃貸生活から脱却すれば、
45歳時点で4430万円あれば、専業資本家として毎日遊んで暮らせる事が判明しました。

それ以上お金を貯めても、ただの自己満足でしか無く、いったん短くなってしまったリタイア期間は永久に戻って来ません。

人生における老いのベクトルは一方通行だからです。

そして、セミリタ村の億り人の家計簿を見てても、皆さん年間支出260万円以下で済んでおられますので、結局、資産額がどれだけあろうが、生活費自体は変わらないのです。

それ位、日本は豊かな国だと言うことなのでしょう。

また、将来の年金不安は杞憂です。

投票率を考慮すれば得票率の過半数が65歳以上になる時代に、年金破綻させる事は政治的に不可能だからです。

それよりも限りある命を削って、痛苦に塗れた社畜労働に費やす時間は、それこそが全くの無意味です。

もしもストレスで過労死なんかしたら、全くの犬死です。

死んだ後に残ったお金を貯める為に費やした労働は、多いなる人生の無駄遣いだった事になるわけです。

多くの日本人のように老後の杞憂に怯えて働き続けるのか、資本家業として遊んで暮らすのか、どちらを選ぶのかは貴方次第です。

死んだ後の通帳の数字よりも、老いる前の自由時間の方が大事派の同志は、ポチッとお願いします。
  ↓
にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
にほんブログ村


セミリタイア ブログランキングへ




posted by 山中 一人 at 23:10 | Comment(2) | 株式投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2021年03月22日

いくらあれば専業投資家になれるか?その4

4644937_s.jpg
どうしても資本金が足りないなら、最後は体が資本で行くしかありません。

前回の記事「いくらあれば専業投資家になれるか?その3」で、4430万円あれば、専業資本家デビュー出来ると書きました。

しかし、それは22歳から株式投資を始めた人の場合です。

自分の場合は、零細ブラック企業勤務の、友達も彼女もいない、何の楽しみも無い孤独リーマンでしたが、幸いな事に20歳台初期より株式投資に目覚める事が出来たお陰で、45歳時点で6千万超の金融資産になってました。

しかし、現実には20代で資産運用している人は僅か14.7%しかおられません。

より正確には、20代男性で21.2%、女性で8.2%が資産運用しているとのアンケート結果が出ています。

(20代男女2,052名)「TesTee(テスティー)調べ:https://lab.testee.co/asset-management#i-10

これだけの情報化社会にも関わらず、若い人の資産運用に対する理解がここまで少ないのは哀れだなぁとは思いますが、これが日本人の現状なのでしょう。

投資をしない、残り85.3%の人々は、世界経済の成長とは何の関係も無く、ただ資本家に搾取され続ける人生を強いられるだけなのですから。

もし、30歳になってから投資に目覚めて、毎年100万円づつ積み立てて年間5.28%で運用したとしても45歳時点では2320万円しか貯まっていなく、全然足りません。

まぁ、30歳にもなれば、少しは給料も上がってる事でしょうから毎年130万円づつ積み立て運用すれば、ようやく45歳で3000万円には到達します。

自分のような零細ブラック勤めだったとしたら、それ以上の金額を積み立てるのは餓死してしまうので、まず難しい事でしょう。

では、3000万円でリタイアして資本家業で生きていくにはどうすれば良いでしょうか?

唯一の方法はバイトしかありますまい。

アフィブログやせどりで食ってこうとか、夢みたいな事は考えないほうが良いですよ。

セミリタ村トップブロガーのよよよ氏ですら、毎日休み無く更新して月3〜4万くらいしかありませんので、365日休みなくポイ活をやって、ようやく月5万ぐらいです。

他のブロガーの皆さんもグーグルの報酬単価引き下げによって軒並み前年度比ダウンを余儀なくされておられます。

ましてや、自分のような過疎ブロガーなんぞ、マジでうまい棒しか食えません。

ハッキリ言って、今更アフィリエイトなど右肩下がりのオワコンもいいところです。

せどり業界も完全にレッドオーシャンの世界に突入しており、今や、間抜けな初心者に情報商材を売りつけるのが、せどりにおける唯一の稼ぎ方の様相を呈しています。

そんな365日休み無しのハードモードな仕事を選ぶなら、週3のバイトでもやってたほうが余程気楽でしょう。

というわけで、45歳、金融資産3000万円で早期退職した後に、50歳までバイト生活した場合のシミュレーションをしてみましょう。

尚、リタイア後の当初5年間は、生活費はバイトの収入と同額までに抑えるドケチセミリタイアで過ごすとします。

先ず、3000万円の金融資産は5.28%の複利運用が出来たと仮定すれば、50歳時点で3880万円に増えています。

では、50歳で資本金3880万にて資本家業を開業して、フルリタイアした場合を恒例の「逃げ切り計算機」にて試算しましょう。

初期条件として、専業資本家開業年齢を50歳
年間利息を株式トータルリターン6.6%×8割(税金分)=5.28%(税引き後利回り)
年金支給開始までの年間支出額を260万円
年金受給開始後からの年間支出額を180万円
受給年金の月額を10万円
年間インフレ率を0%
にします。
(例によって、年間インフレ率を0%にしたのは、株式トータルリターンで既に、インフレ率を考慮済みだからです。)

計算基準は前回記事方式で、3880万円の内2580万円をリスク資産の株式投資に回し、5年分の生活費として1300万円を無リスク資産として別に除けて計算しました。

これによると、「試算の結果、あなたは、78歳までは生きられそうです」の結果が得られました。

つまり、たとえ45歳時点で3000万円しか無い場合でも、5年間バイト型セミリタイアで凌ぐ事によって、無事、人生逃げ切りが可能となるわけです。

尚、バイトしてドケチセミリタイアする位なら、早期退職年齢をもう少し後ろにずらすという案はスレ違いなので却下します。

我々アーリーリタイア人は、45歳ですら、ギリギリ一杯なのです。

それ以上の遅延は1日たりとも許されないのです。キリッ(`・ω・´)

やっぱり投資は1日でも早く始めたほうが有利なんだねと思われたお方は、ポチッとお願いします。
  ↓
にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
にほんブログ村


セミリタイア ブログランキングへ




posted by 山中 一人 at 18:05 | Comment(4) | 株式投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2021年03月20日

いくらあれば専業投資家になれるか?その3

3829829_s (1).jpg
REITの高額な分配金も銀行返済も全て、賃借人が支払う家賃によって賄われています。

前回の記事では、専業資本家の開業資金は事実上、6000万円弱で事足りると書きましたが、ある手法によりもっと圧縮する事が可能です。

それは、マイホームを持って、賃貸生活から脱却する事です。

それだけで、生活費の約3分の1から4分の1くらいは楽に浮いてきます。

賃貸生活から脱出する具体的方法には過去記事にて既に解説しておりますので、詳細はリンク先にてどうぞ。
   
誰でもアーリーリタイア出来る方法 A不動産投資編

サラリーマンなら、自己資金ゼロでも約20年以内に、今支払ってる家賃分だけで持ち家が手に入る事がご理解頂ける筈です。


では、無借金で持ち家生活になった場合なら、一体いくらあれば、働かずに食べていけるのかを、例の「逃げ切り計算機」にて試算しましょう。

持ち家の場合、年間生活費の350万円から家賃負担分が要らなくなるのと、逆に固定資産税・修繕費・保険料が必要になるのとをプラスマイナスして、仮に90万円分が軽減されるとして、350万円ー90万円=260万円を年間生活費と仮定して計算します。

初期条件として、専業資本家開業年齢を45歳
年間利息を株式トータルリターン6.6%×8割(税金分)=5.28%(税引き後利回り)
年金支給開始までの年間支出額を260万円
年金受給開始後からの年間支出額を180万円
受給年金の月額を10万円
年間インフレ率を0%
にします。

(尚、年間インフレ率を0%にしたのは、株式トータルリターンで既に、インフレ率を考慮済みだからです。)

これにより、「試算の結果、あなたは、75歳までは生きられそうです」の結果が得られるには、
4430万円必要な事が判明しました。

計算基準は前回記事方式で、4430万円の内3130万円をリスク資産の株式投資に回し、5年分の生活費として1300万円を無リスク資産として別に除けて計算しました。

無駄遣いの代表格たる賃貸生活から離脱して、正しい不動産投資に目覚める事が出来れば、無借金の持ち家が手に入り、4430万の資本金で
専業資本家デビュー出来るのです。

4430万円なら、22歳から毎年100万づつ積み立てて、5.28%で複利運用すれば、誰にでも到達出来る金額です。

普通の人でも、20数年働くだけで、後は一生遊んで暮らせるなんて、まさに日本は黄金の国ジパングですね。

投資をやるか、やらないか、ただそれだけの事なのです。

さぁ、本当に今度こそ専業投資家=専業資本家にレッツゴー!!

えええ?4千万も無い???

もう、しょうがないにゃぁー

最後に泣きの一回で更に少額でもセミリタイアする方法について考えましょう。

大家にムダ金を払うのを止めるだけで、圧倒的にリタイア可能金額が下がるよねと思われるお方は、ポチッとお願いします。
  ↓
にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
にほんブログ村


セミリタイア ブログランキングへ




posted by 山中 一人 at 19:12 | Comment(4) | 株式投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする