
何故、資産運用で勝てないのか考えた事がありますか?
前回のタイトル『アーリーリタイアする方法 @株式投資編』の続編です。
平民の家に生まれた我々が出来るのは、少ない収入ながらもコツコツと株式投資に回し、年月をかけて複利パワーにより資産を積み上げるしかありません。
その為にも、絶対に株式投資に開眼せねばなのです。
とは言え、8割が負けてしまうのが株式投資の現実です。
その理由は、以前に【株式投資で8割が負ける理由】でも述べた通り、下記のピラミッドの如く投資家同士のゼロサムゲームに巻き込まれてしまうからです。
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しかし我々がお金を頂戴すべき相手は同業者である同じ投資家で無く、深く物事を考えず目先の事を黙々とやる労働者諸君からなのです。
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短期投資の生き馬の目を抜くような超人同士が命がけで戦う天下一武闘会なら、当然に上位1割に生き残れるだけの才能が必要とされます。
しかし、長期投資なら、ワザワザそんな厳しいレッドオーシャンでバトルをしなくても、投資先企業の労働者がお金を運んでくれるのです。
なぜなら、それが資本主義の契約だからです。
契約である以上、才能は全く必要ありません。ただ株主であるだけでいいのです。
よくサラリーマンは「給料の3倍稼げ!」と発破をかけられますよね。
自分も入社した当時に役員からサラリーマンは給料の3倍は稼がないとダメだと言われました。
曰く、「自分の給料の分と、会社の経費の分と、株主の分との3倍稼がないと会社が回らないからだ」との事でした。
その時は、まだ若かったので、自分は全然会社に貢献できてないなぁ(;´Д`)と自分を卑下してましたが、今から冷静に考えるとスゲェー話ですよね。
だって、株主は働かなくても、給料分貰える話なのですから。
でも、これは搾取ではありません。株主としての当然の権利です。それが契約だからです。
ここまで言えば、投資家はどう行動すべきか分かる筈です。
労働者の稼ぎがたいして変わらないのなら、より安値で株を買った方が、より早く回収できる事に。
にも拘らず、株で勝てない人の多くは、何故か中途半端な高値で慌てて飛びつきます。
毎日グングン上がり、評論家やカリスマ投資家も好材料を並べあげ、これからが上げの本番だと書き立てます。
しかし、大抵の場合、多くの個人投資家が買いつくポイントが丁度高値となるものです。
その後は、損切貧乏を繰り返した末に、手元には含み損しか無い引かれ玉だらけになるというのが、よくある負け組投資家パターンです。
何故、こうなってしまうかと言えば、負け組投資家の多くはあまりにも効率を重視しすぎるからです。
証券雑誌や株ブログを見れば、テンバガー(株価10倍)達成しましたとか10万から1億にしましたとか派手に儲けた話ばかりが踊っている為、素人の多くはあたかもそれが株の世界のスタンダードかのように錯覚しがちですが、そんなの宝くじで6憶当たりましたとか言ってテレビに出てる占いオジサンと変わりないですからね。
現実の株式の収益率は年率6〜7%がやっとです。しかもそれですら、平均株価でですから、個別だとそれより悪い株なんかゴロゴロある訳です。
なのに、10倍株を当てようなんて発想自体がそもそもオカシイのです。
もしも、そんな記事を読んで興奮して、「よーしパパ一発、大化け株を当てちゃうゾ!」なんて息巻くのは、ハッキリ言ってレベルが低すぎるのです。
実際は配当込みで10年位かけて倍になれば御の字なのです。
それでも、通常の労働収入に比べればケタ外れの収益です。
前回の記事で余剰資金の定期的な積み立ての重要性を申しました。
1年100万円づつ25年積み立てれば2500万円です。それを2倍にすれば5000万円で、それだけあればもうリタイア出来る訳です。
そうなるまでは、それこそ、石にでも噛り付くような気持ちで、大損しないように堅実に着実に資産増加を図るしか無いのです。
周りの派手に儲けてる人々に煽られて、高値で飛びつかない事が損失を防ぐ第一歩です。
落ち着いて20年チャートを見れば、今の株価の位置が簡単に分かります。
我々の投資収益を運んでくれるのは、投資先の労働者であり経営者です。果たして彼らがその高値に見合うだけの収益を上げられるのかをよーく考えましょう。
きっと彼ら自身もそんな高値で評価されてもとプレッシャーかもしれませんよw
20年来の安値にまで落ちてきて、解散価値以下にまでなり、流石に呑気な経営者や従業員でも、ウチの株価安すぎじゃね?と焦る頃までに落ちてきてから、ようやく買ってあげるくらいに買値にはシビアでありたいものです。
我々は無事リタイアするまでは絶対に命金を失う訳にはいかないのですから。
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