私、山中一人は、コミュ障ブサイク非モテを公言して参りましたが、実は一度だけモテキが来てたのを隠していた事をここに謹んで謝罪致します。
自分がまだサラリーマン時代の話ですが、結婚した直後に会社で全員参加の忘年会がありました。
その2次会で、自分の隣席に、とある女子社員がいち早く座って来たのです。
社内でも誰とも交流が無い自分の隣は、必ず最後にしか埋まらないというのが定番にも関わらず、OLが座って来たのです!
彼女の開口一番『一度、山中さんとゆっくり話してみたかったのー』
え?どゆこと?ざわ、ざわと内心のザワメキはカイジばりに自分のハートを激しくビートしています。
更に畳みかけるように『最終的に山中さんが一番かなって💛』
モ・テ・キだー!!!!!!!!
「ゆうてワンチャンあるっしょ」という心のセリフはこういうシチュエーションの為にあるのかと確信しましたよ。
とは言え、臆病者の自分は、スルーしましたけどね。
奥さんに対する罪悪感もさることながら、万一バレた場合のリスクの大きさに躊躇したからです。
一応、同じ会社の同僚だった訳ですから、話は筒抜けの可能性大だったからです。
そんな、三文エ□小説のような場面に自分を置くのは、自分自身の尊厳が許しません。
しかし、もっとも大きな理由は、上記のセリフのハートマークが自分の都合の良い解釈で、実はその気が全く無かった場合のリスクを考えると、とてもじゃないがイケなかったです。
もしも自分の一方的な勘違いだった場合、一生残る深いトラウマになるでしょうから。ウン、確実に自さつしますね。
それは、さておき、実は彼女とは因縁の間柄だったのです。
自分がまだ会社に入りたての頃、給湯室の中から、彼女の声が漏れ聞こえたのです。
「男ってどんな奴でも絶対浮気するよ。まぁ、もしも浮気しないとしてもアレぐらいしかイナイけどねwww」(一同爆笑)
このアレとは、勿論、すぐ横を通った自分の事を指してるのはハッキリと分かりました。
もう、耳キーンと耳鳴りして、血が逆流するのかと思う程、さついが沸きましたね。
しかし、そんな因縁の過去がある、どぐされ女でも、自分に好意があると分かると、途端に素敵な女性に見えてしまうのは男の悲しいさがです。
彼女の顔が、とある秋元グループのメンバーの一人に似てるような気がしたり、朝礼などで、顔を見ると妙に意識してしまい、心臓の鼓動を悟られないように隠すのが必至でありました。
結局、その後は全く何事も無く、フェードアウトしたんですけどね。
しかし、これをモテキエピソードだとドヤ顔で語るのは、普通のアオハルを送った人にとっては、全くの噴飯モノでございましょう。
そんな恥を忍んで何故、こんなツマラナイ過去を語ったかと言えば、理由があります。
俗に既婚者はモテると言いますが、その理由は、結婚してる事で、とにもかくにも他者が評価してるという事で、客観的な格付けがなされるからです。
これは、いい年をしていつまでも独身だと、それだけで、何か問題があるからだと陰口を叩かれるのとは逆の心理です。
まさに、自分のエピソードはそれに当て嵌まり、あれ程、蛇蝎の如く忌み嫌ってた、ブサ面コミュ障最底辺男ですら、他人のモノになると、「ひょっとして、イイ男だったのでは?」と錯覚する人間も現れるという事なのでしょう。
これは、株式市場でもよくあるケースです。
クソボロ株に仕手がついて、連日ストップ高になると、本当はどうでもいい材料なのに、何故かスゴイ材料にように錯覚されてイナゴが群がり更に高値にすっ飛ぶ事が良くあります。
しかし、上がっているからこそ素敵に見えた急騰株も天井を付けた途端に皆が目が覚めて、タダのボロ株の馬脚を表し、あっという間に元の値段にまで逆戻りするものです。
人間社会は、実力よりも他人が評価しているという事が価値基準になり、必要以上に過大評価されるのが世の習いです。
少なくとも、株式投資だけは、他人の評価で勘違いさせられないようにしたいモノですねぇ。
因みに、どんなに最悪な陰キャブサ面でも、一つぐらいは武勇伝があるモノです。その武勇伝が第三者から見れば、全くモテてないエピソードであったとしてもですが・・・
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