2020年02月29日

損切しませんが何か?

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日本トムソン年足チャート(出典:株探)
この株も何度もお世話になってるナイスな景気循環株です。こんなチャートの株を一つでも多く見つける事が、往来株投資法の肝になります。


初心者向けのまともな株の教科書なら、必ずといっていいくらい損切り(ロスカット)の重要性について書かれています。

二分の一の確率でしか当たらないトレードにおいては損をできうる限り小さくして、利益をできうる限る伸ばす、いわゆる損小利大でしか資産を増やす事は出来ません。

しかし、これは言うは易く行うは難しで、実行するのは非常に難しいのです。

なぜなら、本来人間は、損失に関しては少しでも大きく痛みを感じる代わりに、儲けに関しては、僅かでも多幸感が得られる生き物だからです。

これを心理学の用語ではプロスペクト理論といい、この心理状態によって投資家は得てして、僅かな利益で利食いしてしまう割には、損切り出来ずに大損するまで塩漬けしてしまう、損大利少の行動になりがちだからです。

しかも損切りの難しい所は、損切りした所が丁度底で、逆にそこから起点に急上昇するなんてパターンもよくあるからです。

一回でもこんな経験をしてしまうと、「あんたの売ったソコが底」という言葉がトラウマのように頭を駆け巡り、素早い損切りを躊躇してしまい、そんな時に限って、そのままフリーホールに一直線なんていう皮肉な結果に陥り、結局身動きがとれなくなってしまいます。

故に、株式のスイングトレードの世界では時間が進むにつれて、僅かな勝ち組と大多数の負け組に分かれてしまい、敗残者が退場していくという現実があるわけです。

ならば、自分は考えます。

できうる限り損切りせずに済む投資法を採用すべきでは無いのかという事です。

個人投資家にとってワザワザ心理的に非常に難易度の高い損切りを追い求めるよりも、そもそも損切りするように追い込まれる事のない投資法を考えるべきなのです。

そんな夢のような投資法の一つが『往来株(景気循環株)投資法〔日本株〕』なのです。

20年超の月足チャートで、ほぼほぼ同じゾーンのBOX相場を形成している銘柄を抽出して10年〜20年単位で同じ底値ゾーンに来た時に、底値ゾーンで買うという手法です。

そして、自分の場合ですが、底値ゾーンで買った株については、そこからさらに下げてしまった場合でも、基本的には、損切りせずにひたすら持ち続けています。

往来株といえども、地合いの悪さと個別悪材料が重なればBOX下離れする事は、ままあります。

また、毎度毎度、前回底値とピッタリな値段で底打ちする筈も無く、下方にオーバーシュートする事もよくあります。

問題は、果たして、BOX下離れなのか、ただの行き過ぎですぐ戻るのかの区別がつかない事です。

自分の場合の答えは、どちらか分からない以上、ひたすら持ち続けるの一択です。

この手法で一番きつかったのが、2002年秋の低位ボロ株が軒並みたたき売られた時で、一番ひどい時でレンジ底値からさらに、半値以下にまで引かされた株がありましたが、我慢して持ち続けるうちに2003年からの上げ相場で、底値から17倍までに大化けした株もあります。
(ただし、途中で利食いしてしまいましたが・・・)

つまり、損切りしないと致命傷を負ってしまうのは、多くの場合、あまりにも中途半端な高値で買ってしまうからであり、10年来の底値ゾーンで買う場合ならば、そこから下に落ちても、現物でひたすら持ち続けていれば、いつの日か買値まで回復するものです。

しかも、下に下げ過ぎた銘柄は買い方の整理がついてカラカラに軽くなってるので、その後は予想外の高値にまで吹き上がるのもまた株の習性の一つなのです。

インデックスファンドバイ&ホールド投資法』が、例え下げ相場になっても損切りせずにひたすら買い続けるのと同じで、往来株(景気循環株)投資法においても、我慢して持ち続ける忍耐力を要する投資法といえるかもしれません。

あえて、トレードにおいて最も必須な損切りを放棄するのは、相場の底値なんて誰にも分らないと割り切る代わりに、できうる限り安い値段に下がるまで、待ち続けるという信念の裏付けがあるからこそなのです。

その一貫した投資スタンスが、結果として損切り貧乏になる事を防ぎ、最終的に資産の積み上がりに貢献してくれるのです。

次回はもしも底値に達する前に上がってしまった場合について書きますので、もしご期待頂けるお方はポチッとお願いします。
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posted by 山中 一人 at 18:11 | Comment(6) | 株式投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2020年02月27日

貴方が退場させられたのはセンスが無いせいではありません。

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明日は我が身かもしれない・・・だからこそ資金管理は最重要なのです。


遅れてきた、コロナショックのせいで、株式市場から退場させられた人がちらほらと出てきてるようです。

昨日ツイッターで株の信用取引で損切りをして、退場しますとのツイートが目に入りました。

口座にトータル460万円注ぎ込んだうちのトータルでー320万円になったとの事で、心が折れてしまったのでしょう。

ご本人のツイートではセンスが無いのでこうなったというような事を言っておられましたが、問題はセンスの無さではありません。

この方が退場に追い込まれたのは、単に、資金管理という知識が無かったというだけです。

ちまたでは、暴落騒ぎですが、正直、日経平均では直近高値から1割ぐらいしかまだ下げていません。

相場の歴史でこれぐらいの急落なんて日常茶飯事です。

にも拘わらず、損切に追い込まれるとは、如何に信用取引がハイリスクかが分かります。

以前の記事「株の信用買いする人って市場のカモネギだヲ。」でも書きましたが、現物だけでも十分すぎる位儲かるモノが株なのに、ワザワザ信用買いしなきゃ儲けれないとすれば、正直、下手過ぎるという事なのです。

そして、そもそも、我々、個人投資家はすべからくド下手なのです。勿論、自分も含めてです。

超ハイパフォーマンスを上げるカリスマブロガーは、ただの生存者バイアスで、その陰にその何万倍もの敗残者がいる事を決して見逃してはなりません。

だからこそ、徹底的に資金管理をして、十分すぎるほどの余裕資金をもって且つ、現物投資のみで市場に臨まなくてはイケナイのです。

なぜなら、今回のような市場の急変なんて、毎度毎度、嫌というほど必ず起きるのが株の世界なのですから。

そして、余裕をもった現物投資だけでも、時間さえかければ、リタイアして食べていける位になるのが株式のパフォーマンスのスゴサなのですから、それまでは慎重すぎる位に慎重に投資に臨むべきなのです。

次回は自分の損切論について書きますので、もしご期待頂けるお方はポチッとお願いします。
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posted by 山中 一人 at 20:35 | Comment(2) | 株式投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2020年02月25日

NYダウ1031ドル安ー!

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アメリカ兄さんもクシャミぐらいするよね。(でも新型肺炎じゃなきゃいいけどね・・・)

昨日2月24日のNY株式市場ではダウ平均が史上3番目の下げ幅の急落をしました。

おかげで、今日は朝の気配値から軒並み大幅安でしたので、ワクワクしながら、投資家達の阿鼻叫喚を見る為にモニター観戦と洒落込んでました。

こんな日に朝からたっぷり株価を見放題なのは、まさに、リタイア冥利に尽きますね。

値上がり・値下がりランキングの上位株が激しく上下する板の動きを見てるだけで、最高の娯楽です。

ただし、自分自身は絶対にデイトレードはしない事に決めてるので、あくまでもただ眺めてるだけです。

自分は安全な場所にいて、参加者が右往左往してる様を眺めるのは、カイジの鉄骨渡りを安全地帯から観客達が眺めて愉悦に浸るのと同じ気分で愉快です。

でも、いくらNYダウが大幅安したといっても、株価水準自体が高くなってるので、率にすればー3.56%で、まだ全然たいした事ありませんけどね。

問題は、これがアメリカバブル相場終了のお知らせなのか?、ただの調整なのか?ですが、そんな未来が分かる人は誰もいません。

循環株投資家の自分としては、粛々と10年〜20年来の安値ゾーンに来た銘柄を深く考えずに黙々と買う仕事をするだけです。

ただし、今日現在でも、自分のウォッチしてる銘柄は、まだまだ全然安値ゾーンには到達してませんけどね。

これは、1月31日にも書いた『循環株投資家なら買い候補探ししてるよね。』の時と何ら方針は変わっていません。

相変わらず、日本政府の対応は遅すぎ・小さすぎで、一カ月前とほとんど変わらず何の対策もしていないという無能ぶりですので、まぁ日本はダメでしょう。

そして、下げ相場になれば、逆に循環株(往来株)投資法が俄然、活躍するシーズンになるので、それまで、ゆっくりと自分のターンが回って来るまで待つこととします。

まぁ、そう遠くは無いのかなと期待している所です。

とにかく、暴落の無い株式市場はあり得ないのですが、フルインベストメント派の人は、なぜかそんなあり得ない世界を夢想してるんですよねぇ。

正直、自分の株式も大幅安ですが、キャッシュポジションが約半分くらいありますので、気分的には下がっても全然OK、というかむしろ下がってくれた方が嬉しいという妙な気分なんですね。

やはり、武道で言う所の半身の構えというべきか、攻守どちらにでも対応出来るポジションが株式投資で生き残る術なのかなぁと実感しています。

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posted by 山中 一人 at 21:21 | Comment(0) | 株式投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2020年02月24日

サラリーマンはオワコンか?


でも日本は、起業に失敗したら人生詰んじゃうけどね・・・
   
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そして大企業サラリーマンや公務員は、一旦辞めたらセルフ就職氷河期コース行き〜


日本もサラリーマンの終身雇用や年功序列が崩壊しているので、それよりも自分の好きな事で稼ぐべし!と起業を煽る情報商材ブロガーは多いですし、脱社畜を煽るツイートが毎秒のように流れて来ます。

しかし、起業してからの生存年数率は1年で40%、10年で6%、20年で0.3%とのことです。

つまり、ホンの僅かな起業成功者の裏では、凡百の敗残者が音も無く、敗れ去っているのが現実なのです。

しかも、日本では、どんなに素晴らしい学歴があろうと、一旦正規ルートを外れた人間が前職並みの待遇に戻れる確率は極めて低いです。

それに比べて、サラリーマンや公務員はどんなに未来が無いとかオワコンとか言われようが、非正規社員やアルバイトに比べれば遥かに遥かに、好待遇です。

日本のサラリーマンが社畜化する理由』でも書きましたが、どんなに前職で俺スゴイ人材だと自負していようが、退職してハロワに行けば、冷徹な現実を突きつけられます。

厳しい事を言えば、ホントに起業して成功できる位に有能な人は、サラリーマンの副業レベルのうちに、既に給料を超えてるモノです。

それさえ出来てないのに、周りのホラ話に煽られて折角の大企業サラリーマンや公務員という既得権益を易々と手放すのは、愚の骨頂です。

株だって、わざわざ会社を辞めて、専業投資家になる必要なんてサラサラありません。

株に限らず、不動産投資であろうが、アフィブロガーであろうが副業で十分でしょう。

成功した起業家がフィーチャーされるのは、たんに生存者バイアスがかかっているだけで、ほとんどの失敗した人は表面にすら出て来れなかったので、あたかも失敗例が無いかのように錯覚させられているだけなのです。

それこそ、人並外れた能力と人並外れた努力と宝くじ級の天運が味方してやっと成功者の仲間入り出来るのです。

しかも、起業してから、たとえ成功したとしても、常に熾烈な競争地獄が待ち受けています。

例えば、アフィブログは年々収益率が落ちて最早オワコンと言われてます。

例えば、パン屋でもちょっと食感が違う流行りの高級パンが現れれば、直ぐに淘汰されて、パン屋の廃業件数は過去最高になってます。

例えば、美容室も1000円カットの隆盛で、理容業の廃業件数は過去最高です。

どんなにサラリーマンがオワコンと言われようが、たった数年で食えなくなる事はありませんし、給料だって前年の半分に減ったなんて事にはなりません。

それに比べて、独立自営業の保証の無さ、不安定さは半端ないです。

その信用力の低さは、独立した途端に住宅ローン一つ組めなくなる事でも実感できる事でしょう。

つまり起業家は生まれた時からオワコンからスタートして、例え軌道に乗っても、明日にはその事業がオワコン化するリスクに絶えず曝され続けているのです。

にも拘らず、情報商材ブロガーは起業の素晴らしさを喧伝します。

だって、社畜に専念されたら、商材が売れませんからね。

彼ら商材屋は、日本の硬直した雇用環境の元、やり直しの出来ない一回こっきりの貴方の人生がたとえ詰んだとしても、何の責任も負いません。

安易に煽られて、小学校から大学までの16年間という長い長い我慢で獲得した金の生る木を見す見す手放していないか、よーく自問自答せねばなりません。

夢を追って、早期退職して起業したものの、夢破れ、生活費を稼ぐために、出前持ちの真似事で命懸けで自転車を漕ぎながら、セミリタイア最高!とか言って、自分まで騙す人生に陥らぬように計画性は大事です。

因みに、自分も早期退職しましたが、専業投資家になれば、サラリーマンより稼げるなんて、これっぽっちも思いませんでした。

アーリーリタイアしたのは、ただただ、集団生活が無理、仕事したくない、毎日遊びたいという理由だけです。

たかがお金ですが、されどお金です。

せめて、貯金の切り崩しだけでも、年金受給年齢まで、無収入でも生き延びられる段階まで来てから、早期退職した方が、後悔の無い選択になる確率が高いと思いますけどねぇ。

日本での起業成功のハードルの高さに比べたら大企業リーマンで仕事ごっこやってる方が余程イージーだからと思われるお方はポチッとお願いします。
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posted by 山中 一人 at 09:14 | Comment(6) | アーリーリタイア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2020年02月17日

引き篭もリタイアはストレスたまるわー(´・ω・`)

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このまま、新型コロナウイルスが拡大し続ければ、日本人は引きこもりだけが生き延びたりして・・・

日本での新型コロナウイルスが新しいフェーズに入った事で、今更、厚労大臣から、不要不急な集まりの自粛をなんて言われるまでも無く、中国からの入国者に対する水際対策が全くのザル状態だと分かった時から、自主的に人混みを避けています。

まぁ、それでも、近所のジムには毎日通ってますので、モノホンのひきニートさんには全く敵いませんけどね。

しかし、行きたかったアイドルの無銭イベントやライブや豪華客船の旅に行けないのはツラたんですよ、まったく。

すいません、豪華客船はウソです。一人車中泊の旅でした。

でも、多くの社畜さん達が、高熱でも解熱剤を飲んでまで、満員電車に乗り捲ってる現状を鑑みれば、リタイアーはマジ天国ですね。

アリタリアで新型コロナウイルスにかかるリスクを大きい順番に並べると、

家族持ちセミリタイアー>独身セミリタイアー>家族持ちフルリタイアー>>>独身フルリタイアーでしょうかね。

やはりフルリタイアーと雖も、奥さんと濃厚接触せざるを得ない、家族持ちはどうしてもリスクは避けられませんね。

でも、家庭内別居状態で年1〜0の方なら独身フルリタイアーに近いのでしょうかね。

このまま、日本国が日本人の命よりも、人権が大事政策を続けて、新型肺炎が永遠に収束しなければ、日本人は引きこもりだけが生き残るというパニック漫画のような世界になるかもと妄想すると何かワクワクして来ます。

生き残った数少ない、DTニートを美女達が取り合う、そんな人生大逆転が起きたりとか。

まぁ、そんなスマホ広告でしつこく付き纏ってくるエ〇漫画のような事には、ならないでしょうが。

でも、世界では、中世にペストが流行った時は、ヨーロッパの人口が半減した歴史もありますので、可能性は0ではありません。

起こり得ることは起こるのが、物理の法則でありマーフィーの法則ですから。

もしも、そうなって、よくわからない未知のウイルスなんかで死ぬ時に、社畜人生だったら、死んでも死にきれないでしょうなぁ。

その点、リタイアーはある程度は満足できるのでは?

しかし、自分は、まだまだ全然遊び足りてないです。5年間遊んでましたが、全く足らんわ!です。

やはり、早く収束して、またアクティブに行動したいものです。

でも、これを契機に、日本もテレワークが主流になって、無駄な会議が無くなり、新年会・送別会が無い社会になれば、サラリーマンにも良い社会になりますね。

だって、お上が新年会・送別会なんてやんな!と宣っているのですから、これは従う他ないでしょう。

新型コロナ最高ー!なんて社畜の声さえ聞こえそうですね。

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posted by 山中 一人 at 20:33 | Comment(4) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする