
月足チャート必勝法をお読み頂いた読者様から、「資産的には十分でも、株式投資の収益が安定していないことから、株で独立までに踏み切れない」とのコメントを頂きました。
まさに仰られる通りで、株式投資の収益は本来、非常に不安定です。
よく投資本で、株式の複利効果を喧伝する例えとして毎年20%づつの殖やしていけば10年後にはなんと6倍にまで増えます!みたいな煽り文句がありますが、現実の株の動きはそんな単純にはいきません。
上図の資産推移パターンのように、20%の良い年があってもマイナスの年もあったり殆ど横這いの年もあったりとその年によって非常にバラツキがあるので、増えたり減ったりするのが現実です。
だから、株式投資に年利回りという概念はナンセンスであり、よくインデックス派の方々が拠り所とする「100年単位で見る世界株の運用利回りは約7%」というデータも今の株価から100年で割り出した後付けの利回りであり、毎年7%づつ複利で殖える訳では決して無いのです。
なので、マスコミや野党がたまたま株式相場が下げている期間の時だけ、GPIFが赤字を出してると大騒ぎする恒例行事がありますが、如何に現実の経済を知らないのかとバカバカしくなります。
閑話休題、年単位での利食いを辞さない、月足チャート必勝法でも、当然パフォーマンスの良い年と悪い年のバラツキが出てきます。
よって、毎年生活費分だけきっちり利益が出る訳では無い事を予め承知の上で、資金の割り振りを考えます。
自分の場合アーリーリタイアしてからは、現金・定期預金分として約1,800万円〜約2,400万円は常にキープしている勘定です。
大体、年間生活費360万円の約5〜6年分はすぐ使えるようにしておき、株式資産の増減とは無関係に生活しています。
なので、専業投資家と名乗ってはいますが、その年によっては実体は預金取り崩し家とも言えるでしょう。
とは言え、利食いした利益分から現金・定期預金分に振り替えている訳ですから、株で食っている事に変わりが無い訳なのです。
つまり、将来の生活費の為に、数年単位で運用するという事になります。
これが、本投資法で生活する運用スタイルになります。
もし、5〜6年分の生活費では不安のお方は各自の安心できる年数分の現金を貯めてから、専業投資家になれば良いでしょう。
あと、本手法の注意点ですが、下がっても、損切りをしない投資法ゆえ、数字上は毎年必ず利益が出ます。
自分の場合、2008年のリーマンショックの年でも帳簿上の利益は出た位です。
但し、うっかりすると、含み損ばかりの塩漬け株だらけになってるのにパフォーマンスが良いと勘違いするきらいもありますので、株価の時価評価した資産額こそが本当の資産だと、時価会計主義の徹底が必要になります。
P.S.
5〜6年もあれば、仮に資産運用が不首尾に終わったとしても多くのアーリーリタイヤーのように、個人自営とかの為のスタートアップ期間には十分だと思われますので、運用失敗すなわち人生終了のように思い込まずに挑戦されてもいいのではとも思います。
(自分は何の勉強もせず、ひたすら遊んでいますがw)
我々同士にとっては会社という共同生活に勝る、地獄は無いのですからそれに比べれば、他の事なんてごくごく小さなどうでも良い事なんですから。
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