2017年12月08日

日本企業の劣化が止まらない理由。

ここ数年、大手企業による不正が後を絶ちませんが、特に、最近になって名門製造業のデータ改ざん等、ものづくりの根本に関わる不祥事が続出しております。
ここ数カ月だけでも、立て続けに大手上場企業が何社も会社ぐるみで不正が行われ、しかも経営陣がその事実を把握した後も出荷し続けていたという顛末まで同じパターンを辿っています。

これについて経済評論家や経済紙の多くは、背景に日本企業の激しい受注競争のせいにあるとか、今の経営者はものづくりの魂を忘れて利益第一主義に走っているからだとかもっともらしい事を宣っていますが、全く的外れでテラワロスですw

だって最近ニュースになった神戸〇鋼所なんて40年前以上からなんて証言まで出てるんですよw。他の企業も押しなべて、かなり以前からデータ改ざんが始まっています。

つまり、最近になって急に、日本企業が劣化した訳では無く、元々、そうだったのが、今、バレまくってるだけなのです。

もし、一度でもサラリーマンをやった事をある人なら、自分の勤めてる会社が全く、何のウソも誤魔化しもやって無いと言い張れる人はいない筈です。

もし居たとしたら、その人自身がただの嘘つきでしょう。

問題は何故、最近になってバレまくっているのか?なのですが、答えは簡単です。

余りにも、非正規社員や正社員でも会社に骨を埋める意思の無い社員、つまり会社に何の忠誠心も抱かない社員が増え過ぎたせいです。

社長や経営陣は彼等に仕事を与えてやって、毎月給料を払ってやっているのだから、会社に感謝して会社に不利な事を言う筈なんかないと思っていますが、当の従業員側はそんな感謝なんて1ミリも抱いていませんからねw

幾ら、毎朝朝礼で鬼十則なんて唱和して、飲みに奢ってくれる上司にその場では追従していても、表の顔だけはただ合わせてるフリをしてるだけで、内心は全く他人事ですから。仲間意識なんて欠片もありません。

なので、もしチョットでも会社の不正を知れば、ソッコー2ちゃん(5ちゃん)などの大型掲示板に書き込み、あっという間に日本中に暴露される訳なのです。

つまり、現代サラリーマンのロイヤルティの消滅とネット社会化になったというだけの話なのです。

では、どうすればいいのか?

まさか左巻きのように非正規雇用を廃止せよとか格差社会を無くせなんてチンケな幻想を言うつもりは毛頭ありません。
グロ−バル経済において、今更日本企業だけそんな事出来る訳が在りません。

答えは、上司側は常に、部下にも絶対に会社の不正がバレないようにするしか有りません。
だって、部下が一番の敵ですから。
そうすると全ての仕事は自分でしないとダメだという話になりますから、現実的では有りません。

つまり、不正をしないという当たり前の事をする以外は、上司側の防衛策は無いのです。

経営陣が今のサラリーマンのそんな当たり前の本心を理解出来るようになるまで、日本企業の不正発覚はこれからも続くでしょうねぇw

因みに、我々投資家にとっては、上場企業の不正発覚で株価が暴落する事が一番の関心事ですが、暴落した後の値動きは、その企業の格により明暗が分かれます。

基本的に財閥系の大手企業の場合は、安くなった所を買った人が報われるケースが圧倒的に多いです。

所詮、バレたかバレてないかの差だけですので、マスコミの上辺の正義に煽られ、ろうばい売りした人がバカを見る構図なのです。

元々、この世はウソばっかりなのですから。

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posted by 山中 一人 at 10:28 | Comment(10) | 株式投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする