2017年01月29日

チャートで投資家心理を読む方法

拙ブログのごっつ大切な読者様より「チャートを見て投資家心理が読めれば、大衆の動きが予想できていいな」との貴重なコメントを頂きましたので、私なりの読み方をここに述べさせて頂きます。

コメ主様の仰られる通り、実践家にとって当にチャートとは如何に大衆の動きを予想するかという目的の為に見る物です。

昔はチャートの形云々で、天底が当てられるみたいな低俗な本が流行ってた時期もありましたが、流石に今時そんなレベルに引っ掛かる人は少ない事でしょう。

とは申せ、株式相場のトレーディングとは美人投票ゲームであるというのが本質である以上、相場巧者がチャートを重視する事によって自己形成的に相場が作られる所がチャートの存在意義であります。

但し、チャートを見る上で、最も大事な事は、システム的な運用は絶対に不可能だという事です。
どんなチャートのパターンも確率50%を超える事はアリエナイという定理です。
詰まりチャートは魔法の杖では無いという事です。

それを踏まえた上でチャート上にどう投資家心理が現れているかを解説致します。

まず、一般的には天井3日、底100日と言われる通り、安値の期間は長く、天井は尖がってるパターンのチャートが多いです。

そもそもワザワザ他人より高値で買うのは、もっと高値で買ってくれる人が間違いなく現れるとの期待があるからです。しかし、日本株の場合多くは期待ハズレとなりあっという間に元の安値に下がります。

そしてこの期待ハズレの後、高値で買ってしまった哀れな投資家の後悔と焦りがツクツク帽子のトンガリ天井パターンとして誰の目にも明らかになる訳です。
一旦このチャートパターンが出来てしまえば、「アァもうあの株は終了ダネw」と烙印を押されて手垢の付いた株として相場巧者には見向きもされない株になってしまいます。
後は、哀れな高値飛びつき組みが投げ終わるまで延々と下げ相場が続くのみとなる訳です。

つまり、ひと相場終わった株は底を打つまで手出し無用という至極単純な話なのです。
そして、循環物色で出遅れ株が買われる理由は、高値整理が付いて売りが少なくなったと買い方に目を付けられるのもこの原理です。

次に典型的なのが、上下のボックスを描いたいた株が上抜けて新高値を切った時は、今現在その株を所有している全投資家が利益になってる訳ですから、誰もが非常に気分が良い状態なので、需給としては最高です。

よってチャート的には青天井銘柄は勢いよく上がりますし、短期のキャピタルゲイン狙いの投資家は、皆がそう思うだろうなぁと考えてそんな生きの良い銘柄に集中しますので、尚更上げに拍車がかかります。

大相場を取るには運良く青天井銘柄に巡り合えたら、天井を打つまでしっかり喰らいついていくスタンスが必須になります。

最後に、自分が大好きな往来株のチャートパターンです。
これは、過去の高値・安値そのものが売りたい人・買いたい人の目安化してますので、そう考える投資家の売買行動によりまた同じ価格帯で天底を打ちます。

チャート.png

上記3パターンをしっかり押さえておけば、自然に損少利大の投資成果に繋がって行きます。

正直、チャート自体には意味は有りません。
大衆がそこに意味があると考えて行動するからこそ、大口の相場巧者が実際の投資行動に移すから故に、チャートパターン通りになり易いというだけなのです。

なので、チャートを見るときはそこに神秘性などを感じずに、出来るだけ単純に他人がこのチャートを見た時どんな心理になるのだろうとだけ考えてみて下さい。

評論家や掲示板等のポジショントークで無い本音が透けて見える筈です。

ご武運お祈りいたします。

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posted by 山中 一人 at 11:08 | Comment(7) | TrackBack(0) | 株式投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2017年01月23日

【要注意】セミリタイア計画でバイト代を当てにしてはイケマセン

2chのセミリタイアスレを見てますと、小資金でのリタイア志望者で、楽なアルバイトで生活費不足分を補填すれば可能では気軽に考えておられる方が多いようですが、安易にバイト代を当て込んだリタイア計画は将来、大後悔する危険性が大きいのではと思います。

例えば、自分が最近ロムってる面白リタイアブログ【セミリタイア生活失敗・・・だがもう元には戻れない】で下記の記事があったのでご紹介致します。
  ↓
バイトで店長にネチネチと嫌味と小言を言われ、ブチギレ寸前(#^ω^)

>昨日、資産2000万でリタイアするにはアルバイトとかも必要じゃないかと書いたが、
>オイラは、そのアルバイト先からボロクソに言われている
>これを考えると、気軽にバイトしろなんて言えないな・・・
>面談なんて適当に返事して聞き流しておけばいいと同僚からも言われたが、
>(;´・ω・)そうは言ってもね〜
>何だかんだ言って、小言とかを言われるのは辛いもんだよ

セミリタイア生活失敗・・・だがもう元には戻れないより引用抜粋

詳しくはリンク先をご参照頂ければと思いますが、バイトなのに営業のノルマまで押し付けられ不愉快極まりない職場環境だが、次の事を考えて辞めるに辞められない大変さを綴っておられます。

上記記事にもあるように今時はアルバイトにも正社員並みの仕事を要求する時代です。

ブラックバイトが問題化してる昨今ですが、実は、一番大変な誰もがやりたくない仕事をバイトに押し付けるなんて事は昔からよくある社会の一風景なんですね。

給料が安い=楽な仕事とつい結びつけてしまいがちですが、バイトや非正規は給料が安い上にキツイ仕事でかつ正社員から人間扱いして貰えないという精神的ストレスの3重苦というのが、現実社会の構図であります。

折角のストレスからの解放を目指した筈が、前よりもっと別の意味のストレスが圧し掛かって来ても、一旦リタイアすれば、もう正社員の高収入の待遇には絶対に戻れません。

そういう意味で、安易にバイト代を当て込んだリタイア計画は失敗する可能性が高くなると思われます。

ただ、バイト収入が無くても家計が持つ計画でセミリタイアした後、暇つぶしがてらに社会見学になるようなバイトをされるのでしたら一向に差支え無いと思います。もしイヤになれば「辞めまーす」と言えば済むだけですから。

これに反して、最初からバイト代を当て込んだ場合は、嫌になっても辞められない状況に陥るリスクが有るので要注意なのですね。
そうなると、サラリーマンよりもさらに悲惨な事になりますので。

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聞いてないよー

結局、不労所得抜きのアーリーリタイアなんてそもそも無理なんだよねと思われるお方はポチッとお願いします。
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posted by 山中 一人 at 00:56 | Comment(6) | TrackBack(0) | アーリーリタイア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2017年01月22日

高齢化社会だから日本終了は本当か?

世界経済が成長しているここ20数年において、ひとり日本経済のみがいつまでもデフレ不況に呻吟して、株価においても日経平均で未だ過去最高値の半値水準でしかありません。

そして多くの識者が未来の日本経済について極めて悲観的な見解を発しております。

その大きな理由として挙げられるのが、日本は世界一の加速度で高齢化社会が進展する事が不可避である事です。

全く予測不可能な未来の事柄において唯一かなりの確度で予想出来るのが、人口予想と言われています。

そして我が国においては将来、加速度的な高齢化社会が到来する事が不可避と言われています。

よって、高齢者人口の急増により日本経済は立ち行かなくなるとの悲観論が渦巻いており、殆どの国民が生活防衛に走っているのが現状でありましょう。

確かに、自分自身も日中スーパーに行こうが、スポクラに行こうが、ファミレスに行こうが、カラオケに行こうがジジイ・ババアしか居らず、一体この先日本はどうなるのかと陰鬱な気分になってしまいます。(つーか平日昼間にそんなトコでブラブラしてる俺の方がオカシイかw)

しかし、我々投資家にとって最も重要な事は、果たして高齢化と株価が密接にリンクしてるのかどうか?という事です。

そこで戦後からの長期に渡る、高齢者割合と株価の統計数値を実際にグラフにして見ました。
  ↓
高齢者割合.png
経済省統計局データより

図中の高齢者割合は総人口に占める65歳以上の割合です。

あれー?高齢化と株価って関係なくねー?てか寧ろ高齢化した方が株上がるんじゃね?
って話になってませんか?

これ、統計の専門家が見れば、有意に高齢化は株価に対してプラスの効果になると結論づけざる得ないのでは?と思わざるを得ませんよね。

巷では将来高齢化が来るぞーと散々煽られてますが、世界から見れば日本は既に超高齢化社会真っ最中なのです。

そして現在の株価は既にそれを織り込んでの株価なのです。

因みに、1995年の高齢化割合は14.6%であり、2015年時点では26.7%なので約2倍もの急上昇ですが株価はほぼ同水準ですね。
そしてこのブログをご覧頂いてる多くの方が爺さん婆さんになってる2040年においても36.1%な訳で、加速度においては直近の20年よりも寧ろ緩やかになってるとすら言えます。

勿論、他にも総人口の減少とか、労働人口の減少とか、少子化の進展とかの様々な負のパラメータが存在する事も否定出来ません。

しかし、それらを加味しても、株価のボラティリテイの大きさの方が遥かに大きいと結論付けざるを得ないのではと個人的には思いますが、皆さんはどうお考えになられますでしょうか?

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posted by 山中 一人 at 00:47 | Comment(4) | TrackBack(0) | 株式投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2017年01月21日

友達0人男の素朴な疑問コーナー その2【何で職場で私語出来るの?】

我々コミュ障にとって、他人とフランクな関係になる事ほどハードルの高い事業は有りません。

自分がサラリーマンの頃は、朝会社に出勤してから帰宅するまで、会社では挨拶以外一言も発しない日々を度々送ってたものです。

皆が、同じフロアー内で仕事中でもプライベートな話題で談笑している中、われ関せずと黙々と仕事をするのですが、決して仕事好きだからでは無いのです。
ただ談笑に入れないのがバレたくなくて仕事の鬼のふりをして、俺が疎外されてる訳でなく俺の方からシャットアウトしてるんだからねアピールを必死にしてるだけなんですよね。

しかし、不意に思わず笑いたくなるようなネタが耳に入り込んだ時に笑いを必死に堪える辛さもまたボッチあるあるですね。

学生時代から談笑の出来ない性格でしたが、そもそも世の人々は何故他人とあんなにスムーズに打ち解けられるのかいつも不思議でしたね。

新しく入った後輩が入社1日目の午後にはもう自分の同期と仲良さげに趣味の話で意気投合してる風景なんて見ては、内心暴風雨が吹き荒れてましたよ。

思い起こせば、学生の頃行ってたバイトでも、自分と同じ内向キャラかな?と思える奴がたまたま居たのですが、ある日職場の皆に何か冗談を言って回りを笑いの渦にしてる所を陰から見たときは激しい敗北感に見舞われましたね。
クソー同族じゃ無かったのかヨーと自分で勝手にがっかりして打ちひしがれたものです。

その時から、自分も社会人になれば、あんな風に成長出来るのかなとの楽観的希望と不安が入り混じった複雑な心境のままサラリーマンになる訳ですが、社会人デビューも失敗して結局いつもの無口な人に収まってしまいましたね。

なので、今でも、暇な飲食店で従業員どうしがぺちゃくちゃお喋りしてたり、レンタルビデオ屋の若い男女がキャッキャ燥いでるのを見ると、お前らには何でそんなに話すネタがあるのよ?と思ったり、俺にはこんな職場には1日たりとも居られないだろーなーと内心思うんですよね。

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こんなシチュぜってー無理っす!

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posted by 山中 一人 at 00:43 | Comment(22) | TrackBack(0) | 内向型人間 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2017年01月20日

アーリーリタイヤーの運用利回りは何%が正解か?

アーリーリタイアするにあたって【逃げ切り計算機】の数字をこね繰り回してどうすればリタイア出来るか日々頭を悩ますのは、リタイア希望者なら誰もが通る道でありましょう。

え?それは資金が少ないオマエだけだって。

はいはい。そうですとも。自分はサラリーマンの頃から、「一体幾ら貯金があればいいのか?年間支出額を幾らに抑えればいいのか?」って暇さえあれば、逃げ切り計算機のサイトに行っては、「この貯金額では50で餓死するな」とか「いやいや年間支出額を100万に抑えれば140歳まで生きられるゾ!」とかってやってたものです。

しかし、なんといっても、生き延びれる結果に一番大きく影響するパラメーターは年間利息の数値であります。

この年間利息にバフェットの平均運用利回り並みの20%を入れると、無限に生きられるどころか数100億ぐらいはあっと言う間に貯まってしまいます。
ヤッパあの爺さんバケモノでっせ。

そしてこの年間利息のやっかいな所はたった1%良くなるだけでで、簡単に30歳位生き延びられる年数が伸びてしまうのですね。

たかが1%が複利の世界ではいかに途方も無く重要かが如実に分かります。

しかし、それ故、生き延びたい年数から逆算して恣意的にピコピコ年間利息の数値を上げて、勝手に自分はセーフだと安堵してしまうきらいが無きにしも非ずなのです。

以前のエントリー「人は幾らあればアーリーリタイア出来るか?」で、自分の想定利回りを2.6%と入れてシミュレーションした所、mushoku2006さんから甘すぎる数字であると指摘されてしまい、ついムキになって「いや俺は出来るから!」反抗しました。

結果、初年度は約6%のプラスで終われましたが、去年に至っては僅か2.2%のプラスという事で、まさにご指摘通りの惨敗です。

mushoku先輩、あの時は生言ってドウボズビバセンでしたーm(__)m(涙と鼻水で顔面クシャクシャになりながら何度も床に額をぶつけながら土下座しております。)

さて気を取り直して、ではアーリーリタイヤーの想定利回りは一体何%が妥当なのでしょうか?


例えばGPIFの日本株の想定利回りは6%です。
因みに、よくインデックス派の方々が拠り所とする100年単位で見る世界株の運用利回りでも6.6%〜7.0%というデータがあります。

仮に6%を基準とすれば、株式運用利回り6%×全資産に占める株式投資割合60%×税引き後手取80%
つまり 6×0.6×0.8=2.88%となり2.6%の想定利回りは決して無理の無い数字になります。

上記の式の中で全資産に占める株式投資割合については、毎月の生活費用の現金資産や常に機動的な運用をするための安全弁として証券会社に預けておく約2割のキャッシュポジションを引いて実際に株式に投資する分としては60%位が自分の場合の現実的な数字となっています。

例え株式相場が3年位下げ相場が続いても、株を切り売りせずに食べていくには、3年間分位の生活費は余分に置いておかないとゆっくりと落ち着いた運用は出来ないものです。

で利回りの話に戻すと、東証の全株式の株式益回りは前期で5.53%ですので、ここから計算すると、
5.53%×0.6×0.8=2.65%で、やはりこれ位に落ち着いて来ます。

尚、先述のmushoku2006さんが仰るには、全資産株式にぶっこんでも、税引き後の配当利回り程度である1.5%程度が妥当ではないかとの事です。

因みに、昭和のバブル時代の頃の生命保険会社の目標運用利回りはゴールデンエイトといって8%が常識とされておりました。
まぁ、郵便局の元本保証確定利回りの定額貯金が9%超という夢のような時代の話ですけどね。

と、ここまで話してきてなんですが、そもそも株式の利回りなんて、確定利回りの定期預金と違って毎年確実に積みあがるものでは無いので、そもそも想定する事自体が無意味なんですね。

毎年の利益を公表している株式ブロガーのパフォーマンスを見てても、その年によって大きくバラツキがあり、下手したらリーマンショック時のように大きくマイナスの年だってあります。

カリスマブロガーとかを除けば、日本株の場合、10年に1回位の割合で訪れる大相場で他のさえない年やマイナスの年を補って、平均してそこそこの利回りを叩き出すというパターンに落ち着くものと思われます。

なので、結論としては正解は無しという事になります。

ただ、さすがにGPIFの6%以上は無理過ぎる話になるのでしょうねぇ。(正直、GPIFの数値も年金不安を払拭する為に最低必要金額から逆算しただけだと言われてますからねぇ・・・)

兎に角、未来の予測が不可能な株式の運用益をリタイア生活費の原資とするならば各々の腕と取れるリスクとあとは運次第となるのでしょう。

そこにロマンを感じるか、それともサラリーマンの安定を求めるかがリタイア適正を測る物差しになるのだと思います。

皆さまのご健闘を祈ります(^o^)丿

無題1.png
バフェットの利回りを入れて気分だけは億万長者イェイ(^^)v        虚しい・・・

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posted by 山中 一人 at 10:18 | Comment(8) | TrackBack(0) | アーリーリタイア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする