2016年03月21日

 株は時価こそが全てだよ。

パフォーマンス公開系の株ブログを見てると、損益額内訳について取得額ベースで公表してあり、カッコ書きで(尚、含み益○○万円は入れてません。)みたいな書き方をしてるブログを時々拝見します。

それとか最近の相場状況だと確定+○%(円)、含み損−○○%(円)の書き方も多いのですが、これを自分の頭の中でプラスマイナス差し引きしたりするのが面倒くさいのです。

え?結局儲かってるの儲かってないのどっち?みたいでちょっとイラッとしてしまうのです。
(イヤ別に面倒なら見るな!って怒られそうで、自分で書いてても恥ずかしいなと重々承知してはいるのですが・・・)

でも敢えて言いたいのは、確定益とか確定損とか取得額とかはあくまでも、そのひと個人の都合であって、現実の株の価値とは時価こそが全てだと思う訳なのです。

大体、売却して利益確定した後で無いと資産額としてカウントしないというのなら、バフェット大先生の資産額は今より遥かに少ない額という事になってしまいます。
最新の大先生の資産額は9兆円らしいですが、もしこれを全部利確しようとした日には、とんでも売り気配で今の10分の1以下になってもオカシク無いのではと思います。
だからと言って、バフェット翁の資産額を取得額ベースで記載して(含み益○兆円)なんて言いませんよねw

そして、自分は多くの個人投資家がよく言う、株は売却してこそナンボみたいな考え方こそが、損小利大を妨げて、多くの投資家が陥りがちな損大利少になる大きな原因だと考えるのです。

少し上がっただけでも、兎に角、売却しないと黒字に出来ないというプレッシャーから、少ない利益でも利確してしまえという誘惑にかられる訳です。

そして逆に含み損になった時は今度は急に売らない理由づけに利用されます。
つまり売却さえしなければ損では無いと多くの人が言うトンデモ強弁です。
見て見ぬふりをして損害を大きくするのは日本人の悪い癖です。
過去にも日本企業の簿価会計制度によって不良債権を先送りして取返しがつかない位まで被害が拡大した事が繰り返されて来ましたが、これも時価会計がきちんと機能しておればもっと早急に手を打てた筈です。

時価評価から逃げるのは、正に、体の大きなダチョウが、身に危険を感じた際に砂の中に頭だけをうずめ、安全な場所に隠れたつもりになっている様子を例えた有名なダチョウ症候群に陥る危険性があるのです。

yjimage1.jpg
〔ネタで無くホントにダチョウってこんなにオチャメだったのネw〕

故に投資家は常に時価評価の方をメインにして、且つ冷静に前向きに対処すべきなのです。
で無いと、自分に都合の良いように恣意的な解釈をする紛れが生じてしまうのでは無いかと自分は考えます。

(尚、本記事は、今損切りしないと死ぬどーみたいな低レベルの売り煽りを目的とした物では無い事は、強く明記致します。)

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posted by 山中 一人 at 09:31 | Comment(13) | 株式投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年03月20日

 投資家なら次の選挙の投票先が一択になってしまった件w

 民主党は株の譲渡益税増税を公約にするそうです。
  ↓
具体的な政策として、待機児童を解消するため、保育士などの給与を月額で5万円引き上げることや、返済の必要のない給付型の奨学金の創設、それに非正規労働者などへの社会保険の適用の拡大などを打ち出しています。
また、必要な財源を確保するため、所得が多いほど税率が高くなる累進課税や、株の譲渡益などへの金融課税を強化するとしています。
民主党は、この経済政策を維新の党と合流した「民進党」での参議院選挙のマニフェストに反映させる方針です。
3月19日 NHK NEWS WEBより抜粋


あらら、共産党とお近づきになって益々資本家イジメに磨きがかかって来てますね。
弱者の味方を錦の御旗に掲げて金持ちイジメのルサンチマンで票集めに走る、左巻きさんのいつものパターンではありますが、未だ過去最高値の半値以下でウロウロしている日本株をこれ以上下げて一体誰得なんでしょう?
大体、昔は株の譲渡所得税は原則非課税だったのです。キャピタルゲイン課税が出來たのが1989年ですが、丁度その辺りから日本株は長期低迷に入ったままです。

チャート.png

しかも、今から更に株式市場を低迷させたら、貴方たちが何かにつけて引き合いに出す所謂可愛そうなおじいちゃんおばあちゃんの大事な大事な年金がダダ減りしちゃいますよ。
これだけ長く資本主義経済で生きておきながら、僅かな税収の為に何百兆円の国富を失う愚かさに何故気付かないのですか?
因みに貴方たちの大好きなお隣の大陸国家では株の譲渡益税は0ですよ。

そこで、もういい加減、投資家=庶民の敵みたいなワンパターンなプロパガンダを使いたがる輩を永久に葬り去る為に、提案があります。

日本国民全員に、無償で今後民営化する株式かTOPIX型のETFを支給するのです。(売り出しによる需給悪化対策には日銀が追加緩和すれば無問題です。)

つまり一億総株主社会の実現です。

兎に角、一度、政府と企業と国民のベクトルを株高に合わせてみませんか。

十八番の製造業も斜陽化が激しい日本が、唯一最後の望みである世界二位の個人金融資産を活用した金融立国化すら叶えられないようでは、ホントにただの限界集落国家で終了しかねません。

それとこんな経済オンチ集団を生まない為にも、またそんな輩に簡単に煽られる哀れなアンポンタンをこれ以上増やさない為にも、最低限のマクロ経済学と合わせた投資家教育を義務教育課程に組み入れるべきです。

一体人類はいつまで、妬みの経済学から政策を考える発想からブレイクアウトできるのでしょうか?

以上、ステマですら無い100%ポジショントークオンリーな専業投資家の心の叫びでした。

いや、実際今の20.315%の税率だって超キツイのに、ホントこれ以上はマジ勘弁してヨってお方はいちポチっとお願いします。
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posted by 山中 一人 at 09:09 | Comment(10) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年03月17日

こんな人は、アーリーリタイアしてはイケナイヨ。

以前書いたタイトルの「自殺する前に、一度位はアーリーリタイアを。」について読者様より
                                    ↓ 
なかなか難しいテーマですね。アーリーリタイアして幸せになる人もいるかと思いますが、仕事を辞めてからの身の振る舞いかたもありますから。誰でもできる的な発言はあまりしないほうがいいと思います。ブログの影響は結構大きいかもしれないですよ

とのコメを頂いておりました。

拙過疎ブログなぞに影響力を見出して頂いて誠に恐縮至極なのですが、世間的な価値観が幸福の基準の方にとっては、確かに仰られる通りアーリーリタイアする事によって逆に不幸になる方もおられる可能性は否定出来ません。

そこで、リタイア後わずか1年3か月の新米アリタリヤでは御座いますが、僭越ながらアーリーリタイアに不向きな方を挙げてみたいと思います。

@世間体を気にする方
 日本では、アーリーリタイヤーはただの無職です。
まさか預金通帳やネット口座のキャプチャー画像を他人に見せびらかせる訳には行きませんので、平日昼間からブラブラしてるのは、非常に世間体が悪いです。
表面的にはニートとアリタリヤは一緒くたに見られるかもしれません。
可愛そうにリストラされたんだねwと蔑まれる視線のウザさに耐えられない人はキツイかもですね。

A奥さんが普通の方
 一般的な奥さんは上記の世間体を非常に気にします。そして旦那は外で働くのがデフォだと刷り込まれています。なので、当然退職してしばらく経つと人格が豹変します。
このような奥さんを持たれた諸先輩方は非常に苦労しておられますね。
中にはギブアップして外で働いてる方がまだマシだと再就職しておられる方も出てきてますので、この点は意外と大事だと思います。

B暇が嫌いな方
 実は、アーリーリタイアしても意外と暇では無いのですが、働いている時と比べれば圧倒的に時間があります。会社人間のようにタイムイズマネーとは真逆の生き方が嫌いな方は、逆に苦痛ですらあるかもしれません。
アーリーリタイアとは読んで字の如く、まだ若いうちに早めにリタイアする事ですからね。

C人と関わるのが好きな方
 会社に行ってさえいれば、社内で同僚や女子社員と会話したり、楽しい楽しい会社の忘新年会や飲み会や慰安旅行wなどがありますが、会社を辞めた人間にはこれらが一切無くなってしまいます。
 特に男性の場合、井戸端会議的なものも無いですから、家族以外誰とも喋らない日々が続きます。
上記のような社会から遮断された生活が好きじゃ無い人には、何か心にポッカリと空洞のようなものが出来るかもですね。

D心配性な方
 日本国の経済破綻やハイパーインフレの心配までする人にとっては、給料が1円も入らなくなる事自体がストレスでしょう。例えそこまでいかなくても、安定した老後を希望する人にとっては、お金は幾らあっても足りない位でしょうから、無職による収入減が辛い方は当然向いていませんね。

E承認欲求の強い方
 無職になると、なかなか他人からの承認欲求を満たさされるシチュエーションは少なくなります。
そして一番大きいのは自分自身が全く世の中に貢献していない自分が許せないかもしれません。
人間生まれたからには、何かを成し遂げなければならないといった極く普通の価値観を刷り込まれてる方にとっては無為に過ごす事自体がストレスかもしれません。

hierarchy-of-needs-plan.jpg
マズローの欲求5段階説

上記6条件について自信をもってノーと言える方では無いとアーリーリタイアをしても、アレレちと違うな?
となってシマッタ!となるかもしれません。

日本の場合、アーリーリタイアは不可逆性がありますので、一度退職してから以前と同じ待遇・給与を望む事はまず無理です。
以前にどんなに有能な仕事ぶりを発揮していたとしても、一旦会社を辞めれば、それこそ、タクシー運転手とかコンビニバイトかビルの管理人位しか無いのが日本の中高年の現実ですからね。(決して職業蔑視ではないですよ。)

アーリーリタイアブログを見てても、初期段階でもう辛そうな感じの方もおられますが、やはり日本人の勤勉さの成せる業なんだなぁと見ています。

日本でアーリーリタイアを貫くには、ある種のダメ人間でないと無理なのかもしれませんね。

因みに自分の場合はと言うと・・・
@世間体を気にする方→誰とも付き合いありませんが何か。
A奥さんが普通の方→無職・無友人・コミュ障男を旦那に持って、働いて、家事と子育てをするという、まるでバカボンのママみたい奥さんです。
B暇が嫌いな方→半日、山を眺めてぼーっと出来ます。
C人と関わるのが好きな方→人間嫌い
D心配性な方→65歳まで資金が持てば後はもういいヨ。
E承認欲求の強い方→そもそも人間が生きてる事に意味なんて無いからね(^_-)-☆


と、ここまで書いて来ましたが、ぶっちゃけ上記6条件満たさなくてもアーリーリタイアはオススメしますけどね。
だって、どうせ一度きりの人生ですよ。死ぬ間際にもっと働きたかったって後悔すると思いますか?

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posted by 山中 一人 at 09:10 | Comment(23) | アーリーリタイア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする