2016年01月30日

公務員叩き、カッコ悪いヨ。

サラリーマンが居酒屋等で集まると良く出る定番ネタが公務員叩きです。

曰く、膨大な国の借金を返すために消費税まで上げられてるのに、国民の血税で暮らす公務員の給料だけはしっかり上がってボーナスまでアップしてやがる。俺たちなんてボーナスすら出ねぇのにクソーッ・・・

って、フレーズですね。

ネットでも上記のような趣旨の記事は定期的に目にしますし、2chでの公務員叩きはもうお約束事になってます。
確かに、庶民のルサンチマンを刺激する記事は受けが良いのでしょう。

でも、落ち着いて冷静に考えるべき事があります。

日本人はとかく政治家・高級官僚・資産家・不動産成金・株成金・新興成金等の金持ちイジメが大好きな国民です。

横並びが大好きな国民性は自分より恵まれてる人種を強烈に妬み、何かと理由をつけては引き摺り下ろす事に懸命になっています。

しかし、金持ちの足を引っ張れば引っ張る程、自分も貧しくなり、最終的には弱者が一番割を食ってきた歴史的事実を思い起こす必要があります。

政治家が株で金儲けする事を批判する余り経済の基本すら知らない人を総理に据えたり、
官僚の官官接待を批判しては夜の街の景気がすっかり落ち込んだり、
不動産や株で儲けた人に嫉妬してバブル潰しや懲罰的な税金を掛けては資産価格暴落による金融恐慌を巻き起こし、
新興企業家の派手な生活に嫉妬して無理やり塀の中に入れては、結果としてもっと巨悪な既得権益層の保持に繋がるだけだったり
と例を挙げればキリが有りません。

更に、世界の歴史に目を向ければ、ユダヤ人叩きのヒトラーの圧倒的な支持や、資本家叩きのレーニン・スターリン・毛沢東・ポルポトの権力掌握とその後の国民の悲惨な末路はわざわざここで書くまでもない周知の事実です。

大衆は金持ちを引き摺り下ろした瞬間は溜飲が下がり錯覚の幸福感を得ます。
しかし、経済は回りまわって必ず自分に跳ね返って来ます。

思考実験で例えるならば、隣人に1億円損させる代わりに自分も100万円損をするみたいな話です。

隣人を1億円損させて他人の不幸は蜜の味感を味わう為に100万円も出して、貴方は本当に幸せなのですか?と問いたいのです。

自分は断言出来ます。
公務員の給料を下げたら、必ず貴方の生活はもっと苦しくなりますよ。と

公務員なら銀行も簡単にお金を貸してくれるからこそ、不動産会社も住宅メーカーも自動車業界も成り立ちます。
貴方の会社の商品を安定的に買ってくれるお客さんに公務員は一人もいませんか?
貴店のサービスを利用してくれるお客さんに公務員は一人もいませんか?

安居酒屋で愚痴ったり、ネットでコソコソ言わずに堂々と公務員叩きをして貴方の会社はやって行けますか?

少子高齢化が深刻化して、デフレ脱却さえ未だままならない日本経済で、公務員の給料まで下げたらそれこそ恐慌になりますよ。

公務員の給料を下げたら、安倍総理の言うGDP600兆円目標なんか絶対無理ですよ。
GDPが下がれば、当然株も土地も下がりますよ。
不動産や車のような高額商品からレジャー・旅行等のサービス業、そして一般消費財に至るまで、全ての経済活動が大きく落ち込む事は目に見えてます。

どんなに不景気になっても公務員の給料だけは下がらないという安心感・そしてちょっぴりリッチな気分があるからこそ、気前よく消費してくれているという人間心理をないがしろにしてはイケマセン。

経済は全て密接に繋がっています。特定の職種を叩いていい事は何一つ有りません。

今回のエントリーは、あまり賛同は得られないかもしれない事を承知の上であえて書きました。

ただ、言いたいのです。
嫉妬の経済学からは何も生まれませんよ。という事を。

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posted by 山中 一人 at 12:04 | Comment(24) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年01月27日

自殺する前に、一度位はアーリーリタイアを。

若者の自殺率は、世界の中でも日本だけが90年代以降ずっと上がり続けてトップになっているそうです。
   ↓
若者.png

若者にとって日本は“絶望の国”なのか… 増えていく自殺と「希望格差」 より引用

表図は先進国のみですが、日本の若者より遥かに経済的に生活レベルの低い後進国でも、日本ほど自殺率が高くはありません。

そう、若者の不幸とは絶対値では無く、相対的な不幸感なのです。

就職浪人・非正規社員・フリーター・ニート等同年代の若者間の経済格差・人生格差は20数年前と比べて、年々開くばかりです。

実際、一旦、社会的弱者となってしまった日本の若年層が絶望的になるのは非常に良く分かります。
全く同年代が充実した人生を歩んでいる中、自分なんか無価値なんじゃないかという絶望感たるや想像するに余りあります。

自分は若い頃からいつも自殺願望がありました。

友人0・恋愛経験0・無能・コミュ障・ブサイク・人間嫌い・集団不適合と何一つ自己肯定感が持てない状況は、本当に生きてて辛かったですね。

自殺した漫画家、山田花子の「誰にも愛されず何の取柄も無い奴は死んじまえ。生きていても負け犬。だらだらと生き続けるより思い切りよく燃え尽きよう。」という言葉がいつも自分の胸に突き刺さっていました。

会社と家との往復だけの一日中誰とも話さない明日の見えない毎日、あるのは仕事のストレスのみという絶望。

しかも、当時はまだバブル景気の余韻があり、内向的な人間は生きる資格が無いというような世の風潮でした。

死ぬまでこんな空しい人生が続くとしたら、自分が何の為に生きてるのかさっぱり分かりませんでした。

通勤途上とか空いた時間があると、考える事は如何に苦しまずに死ねるかっていう自殺の事ばかりになっていきます。

そしてこの自殺願望というものは、非常に厄介なもので一度捕らわれると、人生の免罪符のように甘美な誘惑を持って襲って来ます。

それほど頑強な自殺願望も、アーリーリタイアが具体化してから、そして実際にアーリーリタイアしてからは全く胡散霧消しました。(^^)v

これはスゴイ事です。自分の悩みの殆どは会社や下手なしがらみに起因してた訳だったのです。

人間はどうせ何時かは死ぬのですから、自分は別に自殺=悪とは思いません。

ただ、もし自殺する位の悩みがあるのであれば、完全に世の中のしがらみから解放される解放感溢れる世界を一度位体験してからでも遅くは無いのではとも思います。

幸い、日本には若いうちにその気になればアーリーリタイアぐらい出来る位の経済的余裕はまだ残っていますので。

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posted by 山中 一人 at 20:50 | Comment(28) | アーリーリタイア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年01月22日

暴落すると、毎回、株ブログがパニック的な記事で溢れる件。

市場が暴落すると、多くの評論家や株ブログの論調が売り方フレンドリーな記事で溢れかえります。

典型的なものが、嵐の海で泳ぐな論です。

今の相場は乱高下して大変難しいので、底を打って穏やかな儲けやすい上げ相場になってから買いなさいという論調です。

この一見至極最もな話も言うタイミングによっては悪魔の囁きになります。

つまり多くの個人投資家が急落して底が見えない状況でパニックになっている状況で、この記事を読めば、「そうだ、今は取り敢えず損切りして、もっと安くなって上げ相場に移ってから買えばいい」という思考に傾く恐れがあるのです。
しかし、もし上手く投げ当たりして更に下げても、今度更に下がった所で買えるのかというと人間心理としてそうは行きにくいものです。その時はその時で、大抵更に怖い悪材料が噴出しているからです。
しかも逆に「あんたが売ったそこが底」になるケースも十分にあり得ます。

そして、乱高下しているという事はボラティリティが高いという事です。
VIX指数の過去チャートを見れば分かりますが、大体ボラティリティが高い時が安値圏で低い時が高値圏という傾向があります。
つまり、乱高下する度に売っていれば、確率的には安値圏では永久にエントリー出来ない話になってしまうのです。

また今時になってから、カラ売りの勧めなども出てきます。
これこそ乱高下している時に売りで取るのは相当なテクニックを要します。

また他にも、騰落レシオが下がっているので弱気相場入りを示唆してるっていう記事も見ましたが、本来騰落レシオは多くの株が下がった結果としての低い数値なので、寧ろ逆指標なのですが、売り材料っぽく書かれたりしています。

他にもいろいろありますが、まぁ恐怖に駆られてる個人投資家の損切りの背中を押してくれる親切な記事のオンパレードとなっていますね。

惜しむらくは、これらの非常に親切な記事をほんの2か月前には誰も書いてくれなかった事ですね。
上げ相場で売り方フレンドリーな記事を書いても誰も見向きもしませんから当然ですね。
こうして下げるほどに市場の旬に合わせたパニック的な記事もまた急増して売り方が多数派となる訳です。

正直、自分には今より更に暴落するのか、今が底なのかはさっぱり分かりません。←ココ大事w
もし分かれば明日にでも全力オプション買いをしますw

分かるのは、相場の底を当てられる人間はただの一人も居ないという事だけです。
そして低位往復株にとっては株価が安いという事のみが最大の好材料だったという歴史的事実です。

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posted by 山中 一人 at 13:30 | Comment(23) | 株式投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年01月16日

アーリーリタイアした本当の理由を誰も語りたがらない件

厚労省の調査によれば若者の退職理由の第2位は人間関係となっています。
  ↓
理由.png
厚生労働省「平成25年若年者雇用実態調査」の個人調査結果より退職理由上位10位までを抜粋

しかし、自分の経験則的には会社のストレスのダントツ第1位は人間関係だと確信しています。
ですが人間関係というセンシティブな問題は、中々顕在化しにくい性質を帯びております。

例えば学校でイジメられっ子が自分がイジメられてる事を誰にもひた隠しに隠そうとするかのようにです。

それの典型的な例として【「会社辞めます!」の、その理由】と題したとある先生の記事に出てきた表を下記に示します。
  ↓
離職理由3.png
舞田敏彦(武蔵野大学講師)2015年9月15日ニューズウイーク日本版より引用

どうですか。何故か、肝心な人間関係の理由がすっぽりと抜け落ちています。

実際、他人に退職した本当の理由として上司や同僚や社内の人間関係が嫌で辞めたなんて言う人は少ないと思われます。
人は誰が聞いても納得出来るような、大義名分を掲げて自分の身を守るものです。

そして自分には、これと似たような現象がアーリーリタイアした理由にも透けて見えてしょうがないのです。

曰く、元気に体が動くうちに好きな事がしたい・自由な時間を満喫したい・社畜から解放されたい等が代表的な理由でしょうか。

そして職場の人間関係は別に悪くはないけど、これ以上仕事をする事に意味が感じられないから・・・といったニュアンスの追記もあったりします。

そして自分は、これらの理由を見るたびに思います。

本当にそんな理由だけで無職生活出来るものかな?と。

そりゃあ10億円位あって、毎日豪遊三昧ならひょっとすれば痛快かもしれません。

しかし、そうでないとすれば、そんなフェイスブックで顔写真をピースしてるようなリア充感満載の人が社会と繋がりの無い無職生活を満喫出来るのか?がどうしても信じられません。

勿論、上記の事もアーリーリタイアする大きな理由ではあるでしょう。
しかし、自分は本音の退職理由第一位である人間関係が、アーリーリタイアの理由として全然登場して来ない事に違和感を禁じ得ないのです。

自分なら、はっきりと言えますけどね。
アーリーリタイアした一番の理由はもう二度と理不尽な場面で屈服させられる場面に遭遇しない為だという事をです。
そして二度と会社なんて所で集団生活したく無いからです。

ネガティブな理由こそがアーリーリタイアの原動力でもいいと思うよってお方はいちポチッと頂ければ幸いです。
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posted by 山中 一人 at 01:03 | Comment(24) | アーリーリタイア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年01月10日

アーリーリタイア1年目 資産大公開

念願のアーリーリタイアを果たした記念すべき1年目の資産残高を公開したいと思います。

2015年12月31日 時価評価額

株式・外債等リスク資産 45,876,002円(税引き考慮後評価額)

現金・定期預金     18,037,738円

金融資産 合計     63,913,740円

ローン・借金 0円
マイホーム・マイカー 有
46歳・小学生2人の家族持ち・奥さんパート収入有り

2015年1月1日〜12月31日 年間生活費出金額 360万円
(月30万円づつの奥さんに現金手渡し制&自分のお小遣いはココからの頂戴システム)

昨年末のリタイア時資産額が6,277万円なので、一応は株だけで初年度は食べて行けた計算になりますので、自分としては上出来の滑り出しになりました。
(細かく言えば、失業保険のゲタを履いてますがその代わり初年度のみのバカ高い住民税・健保・年金で大分相殺されてますので、まぁ誤差の範囲内としてお許しを)

しかし、投資系セミリタイア生活の場合、いつスタートするかという事も含めて運に左右されますね。

例えば、今年からだと出だしからブルーな日々ですよね。
まぁ相場においてこんな事はそれこそ日常茶めしごとなので、いちいち一喜一憂してたら身が持ちません。
専業投資家は何時落ちるか分からないフリーフォールのアトラクションに死ぬまで乗ってるような物ですからね。
ゆっくりと上がっては、急加速落下の繰り返しです。

もともと市場がこんな所なのは分かり切ってる訳ですので、我々は自室に居乍らリアルマネーでゲームを楽しんでる位の余裕を持ちたいものですね。

但し、シートベルトはしっかり締めましょうですけど。

因みに、アーリーリタイアの心の友・逃げ切り計算機で計算すると67歳まで生き延びられる事になり去年より2歳年数が伸びました。これなら十分満足です。


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posted by 山中 一人 at 16:52 | Comment(2) | 運用資産 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする