2015年05月30日

「アーリーリタイア」VS「サラリーマン」

アーリーリタイア(セミリタイア)ブログを見て居ると大分前からリタイアを目指されておられるのにまだサラリーマンをお続けの方が割とおられます。
特に金融資産が1億も超えてるのにまだ早期退職されてない方とかを見ると、自分の金銭感覚からすると理解出来ず、アーリーリタイアやるやる詐欺じゃんと内心思わないでもありません。(また怒られますね。どんなタイミングでリタイアするかなんて人様の勝手で他人がどうこういう筋合いのものでは全くありません。)

ただ、そんなお方のブログを見てると、共通するのがそれ程厳しいサラリーマンライフの環境におかれてないような感じがします。(これも本人にしか解らない事ですが)

自分の場合は、とにかく会社が嫌で嫌で仕方が無くて、刑務所にでも入ればもう会社に行かずにすむのかなぁって真剣に思う位でしたので、それについて迷うという事は全くありませんでした。
さらに言えば集団に属さない人生は子どもの頃からの夢でさえありましたし。

ただ、もしリタイアするタイミングを迷う位なら無理にアーリーリタイアする必要も無いのになぁって思います。

アーリーリタイアする前はいい事ばかりに目が行きがちですが、当然デメリットもあります。

まず、お金!
今迄、毎月きちんと入っていた決して少なくないお給料が1円も入らなくなります。
お金が大好きな人にとってはこれは大きいことと思います。もし貴方が遊んでいる間にとにかく会社に行けば今月末もお金が稼げた筈だったんですからね。

そして、奥さんの目!
無職になった旦那に対しては、奥さんは厳しくなるものです。
これについては以前に拙ブログでも書いた「妻帯者アーリーリタイヤーは、決して預金通帳を奥さんに見せてはいけません。」で書いた通り、諸先輩方が非常に苦労されています。
今は、どんなに理解力のある奥さんに見えても、実際にリタイアした途端に変わるかもしれませんよ。

そして、世間の目!
貴方がもし常識的な人生を送ってこられた方なら結構ダメージを食らうシーンに遭遇する事でしょう。

そして一番厳しいのは自分の目!
全く何も世の中に貢献しない自分を許せますか?
毎日無為に過ごす自分を許せますか?
預金だけを取り崩す若おじいちゃんになった自分を許せますか?

まだあります。
会社を辞めた途端に基本的には会社での人間関係が無くなります。
気軽に同僚と飲んだり、部下に過去の栄光話しをする機会が無くなったり、若いOLと談笑したりする機会も途絶えます。
多くのサラリーマンが定年退職した途端に老け込むのはこれが結構大きいみたいです。

これらの様々なデメリットを甘受しながら尚、貴方はアーリーリタイアを選ばれるのですか?

と散々厳しい事を書いて来ましたが、自分はアーリーリタイアして良かったと心から思っています。

自分が、最近嵌っているのは、高いビルの最上階にあるカフェレストランで午前中のまだ人が少ない時間帯に窓際の席で、一人でコーヒーを飲みながら、全く何もせずに只管ぼーっとする事です。

たまに窓の外の地上をせわしなく歩く人達を見ると何ともいえない幸福感に満たされます。(これは遠近法の錯覚のおかげですが)

サラリーマンとは不思議な職業で、会社に行っていない時でも常に頭の中にモヤモヤと仕事の事が浮かんでは消えているものです。
明日が会社ともなると嗚呼あれをどうするかなと考えたり、会社の嫌な事が急に浮かんだりして急にウツになったり。
なので、休日と雖も完全にリラックスする事は出来ません。

しかし、リタイアするとそんな一切の拘束から解き放たれてフリーになります。
先ほどの自分のようにただコーヒーを飲んでるだけでも頭の中が完全にカラッポの無になれます。
頭から常にα波が出ている状態とでも申しましょうか。

肉体的のみならず精神的にも自由です。

学生時代のように勉強を強いられる事もありません。
サラリーマン時代のように束縛され、お金の為に不本意な相手に屈従を迫られるシーンもありません。
明らかに無駄で下らないと思えるような仕事をさせられる訳でもありません。
月末までのリミットにこれだけ売れというノルマや構築しなければいけないプロジェクト等がある訳でもありません。

子供の頃から続いた、一切の○○せねばならないという言葉から完全にフリーです。
世間の一切のしがらみから解き放たれています。

そしてこんなに自由なのにまだ体もピンピンしててどこにでも行けるし、何でもやれます。
多くの定年退職後のお年寄りと違い、病気で食事や何かを制限されてる訳でもありません。

そしてこんなに素晴らしい時間がまだあと20年以上は味わえるのです。

昔の王侯貴族よりも幸せでしょう。
王様でさえも何時寝首をかかれるかと常に政治的な駆け引きに迫られていましたからね。

人類がこの世に存在して以来、いったいこんなに幸せな感覚を味わえる人間がどれだけいた事でしょうか?

自分が体験したからこそ言えます。

逆にアーリーリタイアしない人生なんてあまりに勿体無さ過ぎるよ。とね。


アーリーリタイアしないなんて人生半分損してるよねと思われたお方はポチッとお願いします。
  ↓
にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
にほんブログ村


金融・投資(全般) ブログランキングへ







お暇でしたら姉妹ブログも覗いてやって頂ければ幸甚です。
  ↓
友達0人ですが何か?
posted by 山中 一人 at 08:35 | Comment(12) | アーリーリタイア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2015年05月29日

貧乏でしたが何か?

正吉様のブログで「持ち家と賃貸、どちらが得か?」との題名で非常に興味深い内容のエントリーがございました。

カリスマブロガーのちきりんさんが「大事なものはコストで決めない」とのトピックで居住用不動産に関しては「損か得かとういうお金の比較」で決めないとバッサリ斬られています。

いやーいいですねー。一度でいいからこんなキザな事言ってみたいわー。
流石、MBA、マッキンゼーとエリート街道を驀進されフリーになった途端に日本有数のカリスマブロガーになられた方ならではですね。
そして得てして、人はこういう美しい言葉に非常に弱いです。

それに対して自分は、まず損得で家を決めました!

とある紙媒体の広告を見た時、何コレ今払ってる家賃より安いじゃん!広いじゃん!一戸建てじゃん!ロケーションもグッドじゃん!
奥さんと一緒に見に行って、奥さんも大喜びでした。
お金も得だし、奥さんの幸せな顔も見られる。いう事ナスです。
逆に誰かに先を越されないか心配してた位に、ダッシュで申し込みましたね。

日本人が誰でも彼女のようにお金の事を考えずに物を買える訳ではありません。
お金が選択の第一理由にならざるを得ないシーンにもいっぱい遭遇します。
こういうとまた叱られそうですが、人生のパートナー選びでも経済的損得を重視されるレディーが多い事は否定出来ないと思います。
自分は、むしろ逆に大事な事程、損得で選ぶべきだと思っています。
それをふわふわとした感性で選ぶと、何でもアリになり身の丈を超えるような選択も許されてしまうのです。

カリスマの言葉に煽られて、高額な物を好き嫌いの感情で選ぶと結局、己自身の経験としてお金の勉強をさせられる訳です。
一方、カリスマの方は読む人に心地の良い言説をばらまいて自分の大好きなお家に住める訳です。
(とはいえ、自分もちきりんさんの本買ったんですけどねorz。だってアーリーリタイヤーならやっぱ心地良いんだよねぇー彼女の提言は。)

人は皆、資産家の家で生まれる訳でもなければ、ハイスペック人材に成れたり、株やFXで一発当たる等の僥倖に恵まれている訳ではありません。

スタートラインが例え貧乏であったとしてもそれ故恥ずかしいとは、自分は全く思いません。

賃貸派の方で、30年ローンでマイホームを買う事を貧乏臭いと揶揄する言説がありましたが、いい大人がそのような言葉を公言する方が余程恥ずかしいと思います。

アメリカではどんなにお金を持っていても上記のような言説をする人は人間扱いされません。(こんな事言うと、ここは日本だからとまた恥ずかしい反論をされるかもですが)

自分のようなコミュ障ぼっちのロースペックサラリーマンでも別に資産家の長男に生まれた訳で無くても家族持ちでも徒手空拳でも考え方一つだけでアーリーリタイア出来ました。

その為にはお金の問題は絶対に絶対に避けて通れません。

最近のBライフの隆盛でも感じるのですが、嫁・子供・住宅ローンの3点セットとアーリーリタイアは二律背反するものと思われているフシがあります。

でも自分は、普通のどこにでもいる家族持ちサラリーマンでも、僥倖に恵まれなくても、会社で働かない人生を送りたい方に何がしかのヒントを提供したいと思っています。

人として言っちゃいけない言葉ってあるよねと思われたお方はポチッとお願いします。
  ↓
にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
にほんブログ村


金融・投資(全般) ブログランキングへ







お暇でしたら姉妹ブログも覗いてやって頂ければ幸甚です。
  ↓
友達0人ですが何か?
posted by 山中 一人 at 13:50 | Comment(0) | 不動産 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2015年05月27日

賃貸神話と賃貸派は何故勘違いしたのか

前回、若干(かなり?)煽り気味なエントリーを書いた所、早速賃貸派の方から猛反論を頂きました。

かの方によれば、身よりの無い無職老人でもまともな物件が借り放題な時代が将来間違いなく来るとの事です。

もし高齢になった時に部屋が借りられなくなったらどうしようと心配されてる方がおられましたら、是非ご一読され自分はこれでいいんだと自己満足の世界に浸られるのもいいかもしれませんね。

ホント賃貸派の方々は未来人や脳内ファンタジストの住民等SFチックな人々の宝石箱ですね。

賃貸派の主張は押しなべて、来るか来ないか分からない未来が自分の都合の良いように我田引水な時代が来ると信じる事から始まります。

自分なら、そんな希望的観測を元に未来の人生設計するなんて賭けは出来ません。
例えそんなラッキーな時代が来ようが来まいがどちらでもOKなポジションに身を置いておきますけどね。
こんな事書いてると、また来るったら来るのー!と言われちゃうかもなんですが・・(;´o`)

さて、賃貸派の理論的バイブルとも言える小説作家T氏の「お金持ちになれる黄金の・・・」は地価がどん底を這っていた2002年に出版されています。
故に当時の世相を色濃く反映された内容になっており今となってはもうかなり古臭い記述があちこちに見受けられます。
20年近くの長期に亘って地価が下がり続けてこれば、人はみなこの傾向が永久に続くものと固く信じてしまうものです。
そこにもってきて前提がバブル崩壊前に不動産を取得したらこうなっていたという後出しジャンケンでの事例なので、システムトレードのカーブフィッティングよろしく自分の説に都合の良いデータを持って来られます。
そして一見整合性のとれたデータを信じて、無批判に受け入れる方が多くなっていった訳です。
更に、現在自分が賃貸住まいとなればさぞかしT氏の理論は耳障りの良かったものでしょう。

そして、T氏の受け売りにも関わらず、さも自分で考えたかのような顔をして、わざわざマイホームを買った人のブログのコメ欄にまで連投してそのご高説を自慢げに披露なさられてますw

因みに、どや顔で猛反論されたお方の将来人口減少と供給戸数増で空室率が激増って話も、もう十何年も前から三流週刊誌ですら、ででーんと特集組まれてる位ですからそんな事誰でも知っていますね。
賃貸派の方々は、そんな誰でも知ってる事を何故か「情強のオレだけが知ってるぜ」と言わんばかりに賃貸で高みの見物を洒落こんでるおつもりですが、そういい続けてる横で涼しい顔で資産形成してる人々が沢山いる事に気づいておられないようです。

そして資産形成した人を見るとたまたま運が良かったケースだとしか言えません。

結果、新築なのに家賃の半分で住宅ローンが組めたり、3年位で元が取れる中古物件が出たりする時代が到来しました。
これはバブルの頃の「土地神話」の逆の「賃貸神話」ともいうべき現象です。

特に若い方は物心ついた時から不動産は下落するシーンしか見てないですから、賃貸にさえ住んでいれば損しないとの神話が生じた訳です。(因みに賃貸神話なる言葉は自分の造語ですので、ググッても出て来ません)
しかし、そもそも不動産で足を落とした人は値上がりのみを盲信して最初から収益還元価格で取得しなかったからですが、今の持家購入層はもっと賢いです。
にも関わらず、賃貸派はマイホームを取得する人を未だに値上がりを期待した土地神話の住民だと誤解しています。

本当に神話の世界に住んでるのはいったいどちらなんでしょうかね?

そして賃貸派が大きく勘違いする理由の一つに住宅ローン破産問題があります。

よく収入減少等により住宅ローンが払えなくなった人の悲劇をマスコミ等でセンセーショナルに言われてますが、これは単に身の丈を超えたローンを組んだだけの家計管理の出来ない人の個人的問題であって、持ち家固有の不可避なデメリットでもなんでも有りません。

にも拘らず、賃貸派はそれを大袈裟に吹聴し、住宅ローンはコワイ借金だと煽ります。

本来、家賃の半額程度の住宅ローン返済なら家計に余裕が生まれる事はあってもそれで足を落とす筈がありません。

賃貸派は借金をしていないというその事のみに安住して、総額では住宅ローン返済額を遥かに上回る家賃支払いが待っている事を無意識になるべく見ないようにされてます。

そして借金は悪という特に保守的な日本人には受けのいい倫理観がさらに賃貸派の住宅ローンに対する恐怖心への慰めになっています。

しかし借金の時間を買うというメリットについてはもっとリスペクトしてもいいと思います。

またしても自分の卑近な例で恐縮ですが、キャッシュで家を買えるまで待つなんて選択をしていれば、経済的には間違いなくアーリーリタイアは不可能でした。しかも自分も家族も不満たらたらの生活を今迄送り続ける事を強いられる事になってた筈です。

自分も借金は大嫌いです。だから今は無借金です。
しかし資産家の息子にでも生れ落ちるというラッキーが無い限り、人生のどのシーンにおいても借金をしないというガチガチな考え方は柔軟性が無さすぎると思います。

借金は人類が発見した叡智であるとすら思っています。
もし人類が皆、現金主義者しかいなかったなら日本人は未だに江戸時代のままだった事でしょうから。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
にほんブログ村


金融・投資(全般) ブログランキングへ







お暇でしたら姉妹ブログも覗いてやって頂ければ幸甚です。
  ↓
友達0人ですが何か?
posted by 山中 一人 at 20:49 | Comment(6) | 不動産 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2015年05月23日

いつまでもあると思うな、部屋とカネ

賃貸における不安といえば、何と言っても高齢になった時には貸してもらえる部屋が無くなるという事です。

これは賃貸派が持家にあげるような来る可能性がほとんど無い様なリスクなんかと違い、賃貸派には将来必ず訪れる確定したリスクです。(確定してるものは最早リスクとは呼べないですけどねw)

これは自分が大家さんの立場になって見ればスグ解ります。

誰が好き好んで、保証人も無く身寄りも無く無職でいつ死んでもおかしくない老人に部屋を貸したいでしょうか?

自分のアパートで孤独死なんてされた日には、最悪です。莫大な部屋の原状回復費用から警察への連絡から一切合財の手配。そしてその後の入居募集の困難さ。

正直、そんな人に貸す位なら空気でもいれといた方がマシです。

故に賃貸は年を取ったら老後難民になる事が確定している訳です。

これの対策としてUR賃貸住宅なら保証人不要で入れると言われるかもしれません。
しかしあれの場合は月額家賃の100倍以上の貯蓄額が必要なのです。
家賃7万円なら700万円です。安い中古物件なら買えるんじゃないですかw
しかも、URの物件のある所は限られていますので、賃貸派がおっしゃる自由とはかけ離れてますね。
(P.S.読者様よりUR賃貸住宅は、一年分の家賃+共益費(+敷金)を前払いする方法なら家賃の100倍の貯金が無くても借りられるとの事でした。しかも前払いすることによって、少しだけですが割引もあり、前払いしたお金は、一年より早く退去する場合は日割りで返却してくれます。
一年分さえなんとかすればセーフって事で良かったですね。)

あとは全く借り手がいないような老朽化したボロ物件や辺鄙な不人気物件や今話題の簡易宿泊所なら住めることでしょうね。自分は絶対嫌ですが・・・

では歳を取ってから、やっと家を買おうと決心したとします。
しかし今度は金融機関がウンとは言ってくれません。
住宅ローンには概ね団体生命保険が必須になっておりこれには必ず完済時の年齢制限があります。
民間銀行なら76歳、フラット35でも80歳ですね。
つまり35年ローンを組みたいときは最大でも45歳までにはローンを組む必要がある訳です。
それより歳を取ると、ローン期間が短くなるためキャッシュフロー負担が重くなり、かなり厳しい家計管理を迫られます。
そもそも70歳以上になるとローン申し込みすら出来ません。
つまり、歳を取ると持ち家を持つことすら困難になるのです。

自分が若いうちがマイホーム取得のチャンスと強調するのはここにあります。

更に残念なお知らせを言えば、そもそもアーリーリタイアした無職に金を貸してくれる銀行なんてどこにもありませんからね。

歳をとった賃貸派は部屋を借りる事も出来なければ買う事も出来ない。八方塞がりの状態です。

もちろんたっぷりと現金があってキャッシュで一括払いなら家を買う事が出来ます。
でも毎月、持ち家の住宅ローン以上の家賃を延々払い続けて、総額で遥かに無駄遣いし続けて来てるにも関わらず、尚そんなにお金の余裕のある人っていったいどれだけいるんでしょうかねー?

で、結局は歳をとった賃貸生活者の末路は・・・

これ以上はやめましょう。あまりに可哀想でココではとても書けません。
でも現実にそういう方々は一杯おられますし、自分もこの目で見て来ました。

資本主義社会では自分の頭で考えて行動出来る人だけが救われ、それが出来ない人は哀れな末路を辿ります。

そしてそんな人に限って、やれ政府が悪いだの官僚が悪いだのと言って相変わらずマスコミに煽られた言動ばかりをしています。

一番悪かったのは自分の頭で考えようとして来なかった自分自身だという事は誰も教えてくれません。


前回予告した「賃貸神話」「賃貸何故勘違い」は今回書き切れませんでした。<(_ _)>
書いていたこちらの方が賃貸派の将来の事を考えると心が重くなってしまったからです。
でも、次回は書きますので引き続きお楽しみください。

P.S.良い子はマイホームをゲットする時は将来の過疎地に気を付けようね(^_-)
(前回、読者様よりちゃんと書けとのクレームが来ましたので御目障りとは存じますが追記しました。)

賃貸派が老後難民となっても国のせいじゃなくて自分自身が選んだ結果だよねと思われた方はポチッとお願いします。
  ↓
にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
にほんブログ村


金融・投資(全般) ブログランキングへ







お暇でしたら姉妹ブログも覗いてやって頂ければ幸甚です。
  ↓
友達0人ですが何か?
posted by 山中 一人 at 23:35 | Comment(17) | 不動産 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2015年05月22日

賃貸は死ぬまでレンタカーを借り続けてるのと一緒だお(^ω^)

では、前回予告致しましたとおり賃貸派の「持ち家と賃貸の本質的な違いは支払い期間が有限か無限かではない」にツッコんで見ます。

このエントリーでは不動産を100本のジュースを1日1本づつ飲み続ける行為に例えられており、持ち家派=前金でまとめて買う人vs賃貸派=毎日1本ずつ買ってくる人と言う風に考えれおられます。

しかし上記の例えは不動産の本質を理解してない事から起因した勘違いを含み、持ち家が不利になるように、ことさら矮小化されておられます。

マイホーム=不動産には絶対に腐らない土地という資産が必ずセットになっています。

どんなに老朽化した住宅でも不動産市場では必ず値段が付くのは下にある土地の値段が本質的価値だからです。(勿論、極端に老朽化した物件では解体費用を差し引いた値付けになります。)

故に、無理やりにでもジュースに例えるならば、持ち家の場合はいつでも市場で高値で売れる絶対に壊れないジュースの缶が付いているので100本飲み終わった後にも資産が残るのですが、賃貸の場合は紙コップに入っているジュースなので飲み終わった後は何も残らないのです。

自分で書いていてなんですが、せっかく解り易く例えて頂いたものに対して例えでツッコむのはカッコワルイですねw

勿論賃貸派の言われたい事はこういう事では無く、価格変動におけるコスト面を強調したかったのだという事は十分承知しております。

それならば、むしろレンタカーに例える方がより不動産の性格に近いと思われます。

最初に、絶対に車に乗らなければ生活出来ない地域に住んでいると仮定します。

賃貸は車を買う代わりに死ぬまでレンタカーを借り続けるものと一緒です。

どんな人でもレンタカー代の支払いコストが高すぎて、全く割に合わない事はスグに分かります。
誰だって、永久に車を乗り続けなければならないとしたら、レンタカーに乗り続けるなんて選択肢は無しですよね。
ホームレスにでもならない限り住居は絶対に必要なので、賃貸は動かないレンタカーを借り続けているものと一緒なのです。

ポンコツの軽四のレンタカー代ならカーローンの返済額より少ないかもしれませんが、それを持ってレンタカーが得しているとは言いません。(そもそもそんなレンタカーは有りません。比喩です。)

つまりレンタカー屋は利益を乗せた値付けでレンタカーを貸すので、借りる側は極短期ならいいのですが、長期になると大幅に損してしまうのです。

逆に車を購入した場合は例え値下がりしても、レンタカーを借りてる人よりは金銭面では得をしています。
レンタカー代の総額が簡単に新車価格を追い抜くからです。
しかも不動産の場合は土地付きなので、廃車同然になっても高値で売却出来ます。例え地価が値下がりしたとしてもその時点の生活水準からすれば高値である事に変わりはありません。

現実の賃貸不動産は車程簡単に壊れないし、業者もレンタカー屋なんかと較べものにならない程多いので、一見、見かけ上はリーズナブルな値付けの賃貸家賃で貸し出されていますが、所詮はレンタカーと同じく借り物なので、いつかは借りている方が損する事は自明の理です。

でないと、世の中の全ての不動産賃貸会社も個人の賃貸オーナーもボランティアで生活してる事になってしまいますからね。

勿論、上記の例えはものすごくオーバーに表現した比喩ですが、賃貸派の方々は所有と賃借の概念を理解しておられ無いようなのであえて単純化してみました。

持ち家は所有権であり賃貸は賃借債務です。例え比喩と雖もこの観点を絶対にないがしろにしてはいけません。

賃貸派の主張で「持ち家は一点集中投資、賃貸は長期分散投資」との題名のエントリーがありましたが、賃貸はそもそも投資ですらありませんので、比喩にすらなっていない事を賃貸派の方は勘違いされておられます。

賃貸派の方によれば、
(持家)一点集中投資=ハイリスクハイリターン=一発勝負で怖い
vs(賃貸)長期分散投資=ローリスクローリターン=地道で安全
との超強引な印象操作で賃貸派を有利に結論づけておられましたが、賃貸が投資でありえない以上全く意味の無い例えです。

賃貸にあるのはいつまで経っても終わらない賃借債務のみです。
もし家賃を支払わなければ、債務不履行で家を追い出される身の上だという事はよく認識しておく必要があります。


さーて次回は「賃貸老後難民」
      「賃貸神話」
      「賃貸何故勘違い」の三本です。
次回も見てくださいね〜 (^o^)

いくら持ち家が投資だからといっても、賃貸まで投資してる気になるのは図々しいよねと思われたお方はポチッとお願いします。
  ↓
にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
にほんブログ村


金融・投資(全般) ブログランキングへ







お暇でしたら姉妹ブログも覗いてやって頂ければ幸甚です。
  ↓
友達0人ですが何か?
posted by 山中 一人 at 15:01 | Comment(11) | 不動産 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする