2015年01月31日

ギャンブルと株式投資は似て非なるものだよ。

未来がどうなるか分からないものにお金を賭けるという点においてはギャンブルと株式投資は同じです。

それ故に株をする人の中にはギャンブル依存症のように博打的に株を売買して破産する人が大勢います。

そして世間からは株式投資家は博打打ちと同一視され白眼視されているのが今の日本の現状です。

しかし、株式投資がパチンコや競輪競馬なんかと違う一番大きな点は、株式投資をする事自体が経済活動に貢献しているという所です。

余ったお金を銀行預金に遊ばせていても、銀行はマイナス金利の国債を買うしかなく、世の中には何の役にもたっていません。

しかし、一旦そのお金が株式市場に投じられれば、遊んでいたお金は勝手に働いてくれます。

株式投資によって、もし貴方の給料以上に儲かったとすれば、自分で仕事をするよりも、お金の方が働いてくれたという事です。

世間がギャンブラーと白い眼で見る投資家がいるおかげで株式市場にお金が廻り、社会の進歩・発展に繋がっています。

ボランティアと称して、反原発活動やインチキ臭い人権活動をする自己満足の人々が、実際は世の中に大迷惑を与えているのと比べると、まさに対照的です。

動機が、ただ金儲けをしたいという利己的な欲求のみであるからといって最も公共の福祉に役立っている行為を忌み嫌う事は非常に愚かな事です。

株で儲けるには、必ず買った値段より高く売らなくてはなりません。

という事は、勝ち組投資家が高値で株を売ってくれたり、安値で株を買ってくれるおかげで、バカ高値でも良いから兎に角買いたいという人も少し安く買う事が出来、また捨て値でもいいから兎に角売りたい人も少しは高く売る事が出来ます。

株式投資の利益とはそんな崇高な行為への報酬なのです。

経済活動においても、誰も欲しがらないような有りふれた物=ゴミを売っている会社は赤字になり、誰もが欲しがる物を売った会社こそが大儲け出来ます。

そして人々が急激に欲している物を売っている会社に投資した人がそのおこぼれを頂戴するのも至極当然ですね。

株式市場にて、通常のサラリーマンの年収を遥かに超える巨利を得る人がいるのは、非常にリスクが高い故に誰もが怖気づく市場に大金を投じて、東に安く売りたいという人がいればその株を買ってあげ、西に高く買いたいという人がいればその株を売ってあげるというまるで宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の精神を繰り返しし続けた人に、市場の神様が頭を撫でて呉れた結果なのです。


貴方が相場で大儲けしても、誰も褒めてはくれないかもしれない。
でも神様だけは手放しで褒めています。
貴方の口座残高がそれの何よりの証拠なのだから。

ポチッと押して下さったお方に、相場の神様のご加護がありますように。(^_^)/
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posted by 山中 一人 at 09:31 | Comment(3) | 株式投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2015年01月30日

グル依存症になっては、いけません。

上げ相場においては必ずカリスマトレーダーが出て来ます。

特に個人でも自由にネットで投資成績を公開出来る現在では、億トレーダーのパフォーマンスや推奨銘柄のその後の値動きが万人の知る所となります。

そして3年以上連続で当たり続け、素晴らしいパフォーマンスのブロガーが出てくると、もうカリスマブロガーの誕生です。

そのブログは人気ブログとなりツイッター、FB等で動向は追っかけられ、推奨銘柄なんかをブログ上でアップされると翌日からその銘柄に提灯が付くことによって、実際に値上がりが加速します。

それを見てますます人気に火がつきます。

全く冴えないパフォーマンスしか出せない個人投資家は自分で判断するのを諦め、いつしかカリスマブロガーの理路整然とした銘柄判断基準に共感して追っかけ売買を始めます。

その様子は、まさしくグル=尊師依存症そのものです。

しかし、ここからが重要ですが、カリスマブロガーといえども人間です。
完全に相場の未来が見通せる予知能力者ではありません。

宝くじ並みの強運があれば、宝くじよりは遥かに控除率が低い株式投資の場合、丁度相場のタイミングとその投資法が合えば、連戦連勝を繰り返す人も当然出て来ます。

これは前回お話しした確率論の問題であり、コイン投げをして表ばかり10回出続ける事があるように、相場が当たり続ける人も必ず一定数、発生します。

つまり、例え何年か当たり続けても、統計学的に運が良かっただけというのがカリスマブロガーの真実の姿です。

そして何年かおきに繰り返される下げ相場にて、図らずも常勝将軍のメッキは剥がれ落ちます。

例えば、前回の新興株バブル崩壊の時も多くのカリスマトレーダーがひっそりと消えて行きました。

日本で株式相場が開設されて以来の歴史においても、派手に表に出てる人で、永久に当たり続けた投資家は一人もいません。

まさに「当たり屋と言われだしたら曲がりだし」という他はありません。

奇しくも、先日スカイマークが民事再生法の適用を申請しましたが、この銘柄は今年年初に有名カリスマブログにて推奨銘柄になっていました。

ここ何年間もの凄まじいパフォーマンスを叩きだされた、スーパートレーダーでさえも、未来の事は分からないのです。


P.S.尚、株ブロガーや評論家の中にも逆神もおられます。いわば曲がり屋です。
誰とは書きませんが、2ちゃんねる等で検索して頂ければすぐ名前が出て来ます。
こちらは、ことごとく読みが外れるので、逆を張れば儲かる可能性が高いと思われますが、ごくたまに当たる時もあるので、実用には使えません。


株価の未来を当てられる人間なんて一人もいる訳無いよねと思われたお方はポチッとお願いします。
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posted by 山中 一人 at 00:01 | Comment(0) | 株式投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2015年01月29日

人は短期間の傾向を見つけただけで、永遠の法則を発見したと思い込む習性があるよね。

前回の株式投資必勝法を探す事のナンセンスさについて続きの話をします。

個人投資家が相場に必勝法があったと誤解する理由の一つに偶然の一致に対する錯覚があります。

例えば30人学級のクラスの中に同じ誕生日の組み合わせのペアがいる確率はどれくらいだと思われますか?

答えは70%です。

おそらく、もし学校のクラスに同じ誕生日のペアがいたら、すごい神秘的な偶然のような気がしますが、統計学的には居て当然であり、むしろ居ない方がめずらしいクラスという事になります。

また、コイン投げで裏表を出すような単純な2分の1の確率のものでも短い回数では大きな偏りがあります。

もし10回投げた場合、表だけが10回連続に出る確率と裏と表が5回づつ出る確率は全く一緒です。

よく出目とかでもう9回も連続で表が出たから、もうそろそろ裏が出るだろうと裏に賭ける人がいますが、コイン自身は過去に何が出たかは全く覚えていませんので次にどちらが出るかも2分の1の確率なのです。

そして実際に実験すると意外と10回連続で表が出続ける事は多いのです。

非常に数多く投げ続ければ、時には1万回連続して表が出る事も確率論的には十分有り得るとの事です。

このように人はたまたまの偶然に対して、偶然以外の何かがあると思いがちな習性があり、そこに何がしかの法則がある筈だとつい思い込みたくなります。

しかし、ほとんどはただの偶然に過ぎない場合が多いのです。

それでも何とか統計学的を利用して相場に一定の法則がないかと、多くの相場関係者は血眼になって探しています。

例えば有名なところで『セルインメイの法則』があります。
過去何十年にも亘る統計により毎年5月に株価の天井をつける事が多いことで有名ですが、これが皆に知れ渡った去年なんかは、セルインメイは不発で、むしろ絶好の買い場でした。

株式相場は人の心の動きによって変動するので、一つの傾向が続く事により多数派がそれを知って、それで儲けようと同じ動きをすれば、事前にもう織り込んでしまいその法則では儲けられなくなってしまいます。

これはテクニカルの法則でも、ファンダメンタルズの法則でも全て共通しています。

それ故、必勝法が公開された時から陳腐化して、実際の相場には全く機能しなくなるのです。

そして過去の統計学的なアプローチでは、儲ける事が現実的では無い事から、確率論的に儲ける事が出来ないかと考えられるようになりアメリカの大手証券会社等でノーベル賞受賞者等が最先端の金融工学を駆使していろんな金融派生商品を生み出しましたが、リーマンショックの暴落で確率論すら相場の先を読むには何の役にも立たない事が証明されました。

当時のあれだけすさまじい株価の値動きは天文学級の起こり得ない確率だったとの事です。

株価は人間の心の動きによって形成されていますので、パニックになればコイン投げのような確率論すら軽くオーバーしてしまいます。

つまりどんなに最高の叡智を持ってしても株価の未来を当てる事は人間には絶対に不可能だという事のみが動かしがたい真実なのです。

ほんの少しでも優位性のある投資アプローチを発見しようと年俸何億円〜何百億円の外資系の敏腕ファンドマネージャーが日夜必死に投資方法を模索しています。

にも関わらず未だに、市場平均にすら勝てていないのが現状です。

それなのに、たかが千何百円位の本やネット上にて、相場必勝法が、本当に手に入ると思われますか?

ネット上で相場の○○の法則を見たら「ふーん、そうなんだーw」と笑って見てるよというお方はポチッとお願いします。
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posted by 山中 一人 at 00:11 | Comment(0) | 株式投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2015年01月25日

株式投資必勝法を探すのって、タイムマシンを作ろうとするのと同じだよねw

サイコロは、紀元前3000年前のエジプト文明の時には既に有った事が判明しており、その頃はサイコロの目のような偶然は神の意志によると信じられていた為、未来を占う道具にサイコロが使われていたそうです。

他にも、大昔からいろいろな国で占いに亀の甲羅の割れ方とかタロットカードの出方とかゼイチクの本数とかを使い、偶然の左右によって未来が占えると信じられて来ました。

現代物理科学の法則を常識として理解している人なら、占いによって未来が解る事は有り得ない事を知っています。

しかし、本屋の株式コーナーに行けば、個人投資家向けの株式投資必勝法の本が大量に並んでいます。

これらの投資必勝本は、本質的には占いの本や競馬必勝本や宝くじ必勝本と全く同じで何の科学的根拠もないのですが、何故か個人投資家で信じる人が多いです。

たまたま過去の統計によりある値動きやある銘柄群によって、同じ傾向がある事によりあたかも投資必勝法の如く開陳されています。

そして多くの個人投資家がその方法に群がります。

しかし群がる事によって自己増殖的にその通り株価が動いた後に、思いっきり真逆の動きになって大きく裏切られます。

何故ならば、過去の相場の動きにある一定の傾向があったからといって、明日も同じ傾向になる保証など、どこにもないからであり、当たり前の話です。

そして何度、現実の相場に裏切られても、いつか聖杯があると信じて、新しい投資必勝法が出るとすぐ飛びつきます。

合理的科学的思考からは、人間には絶対に未来の株価が上がるか下がるかを当てる事は不可能です。
よって、人間には株式投資必勝法を発見する事も不可能です。

つまり株式投資必勝法が有ると信じる事は、タイムマシンによって未来が見えると信じるのと同じ位に、馬鹿バカしい事なのです。

P.S. ちなみに最近の全ての投資本には必ず、本の隅っこに小さーく「この本で紹介してある方法や技術、指標が利益を生む、あるいは損失につながることはない、と仮定してはなりません。過去の結果は必ずしも将来の結果を示したものではありません。この本の実例は、教育的な目的でのみ用いられるものであり、売買の注文を勧めるものではありません。」と載っています。

ほとんどの人はこの虫メガネで見ないと分からないような文字を読み飛ばしますが、一番タメになる事がこんな所に書いてありましたw。


紀元前3000年前のエジプト人のサイコロ占いの馬鹿バカしさを笑えるのに、未来の相場を当てる投資必勝法を一生懸命追い求める愚かさについては全く気付かないのって、悲劇では無く喜劇だよねと思われたお方はポチッとお願いします。
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posted by 山中 一人 at 22:44 | Comment(2) | 株式投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2015年01月23日

インデックス長期投資がこれからも成功するかどうかは、誰にも分からない。

前々回の「投資信託は神様ですら儲からない」にて、アクティブファンドは市場平均に絶対勝てないという事が理論的にも、結果としても判明している事を述べました。

すると逆説的に下記のような考え方が導き出されます。

ならば市場平均そのものを買えば一番儲かるのでは無いか?と。

それが今のインデックス投資、隆盛の根本です。

確かにインデックスファンド型のETFはアクティブファンドよりは確実に勝っています。

しかし個人投資家がインデックスファンドを買えば、確実に儲かるかというとその保証は全くありません。

あくまでも超長期に亘って今まで保有していたら、儲かっていたという過去の経験則だけです。

しかもそれは、圧倒的世界一の経済大国・覇権大国のアメリカの株式市場においての話であり、日本の場合は全く当て嵌まって無いのは言うまでもありません。

しかもアメリカの市場平均に投資する場合でも購入する時期によって、全くパフォーマンスが落ちてしまいます。

例えばリーマンショック前、高値の2007年10月の最高値14,164ドルの時に買った場合、たった1年半位で最安値6,547ドルまでの大暴落に曝されるわけです。
果たして個人投資家がその精神的ショックに耐えて今まで持ち堪える事が出来ますでしょうか?
仮に持ち堪えたとしても今日現在でやっと17,554ドルです。年率にすると僅か3%位の収益率です。

しかも、これからも永久にアメリカ経済が伸び続ける事が無い限り、いつの日か必ずまた暴落はやって来ます。それがいつになるかは誰にもわかりません。貴方が買った翌日かもしれません。

つまりインデックス長期投資と言えども、未来の株価は誰にも分からない以上、必ず儲かる事を保証した投資法とは言えないという事です。

皮肉な事にインデックス長期投資本がちょっとしたベストセラーになった2007年頃がまさにマーケットの天井でした。
敢えて著者名までは書きませんが、今でもカリスマブロガーw風で本も出しておられる、あの方やあの方も当時は、国際分散インデックス投資こそが投資の王道なり(キリッ)!何故らなばノーベル経済学賞受賞の最強の投資理論だからね!て言ってインデックス長期投資のご本をお出しになっておられました。

その1年後に何が起きたかは皆さんご承知の通りです。

つまりインデックス長期投資といえども下げ相場になれば思いっきり損をします。
そしていつ下げ相場になるかは誰にも分かりません。
未来の分からないものにお金を賭けることをギャンブルと言います。

よってインデックス長期投資は長期のギャンブルをしている事と同義な訳です。

結局、確実に儲けたのは、マネー入門書とか謳って、インデックス長期投資のすすめ本を売ってる著者なんだよなぁと思われたお方はポチッとお願いします。
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posted by 山中 一人 at 00:02 | Comment(2) | 株式投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする