2016年09月02日

失業が原因で自殺するのは日本人だけ!?

一昨日(8月31日)にフジテレビで放映されてる、明石家さんま司会のホンマでっか!?TVをたまたま見てましたら、異常心理評論家の杉浦義典 氏が「失業が原因で自殺するのは日本人だけ」という興味深い説を述べておられました。

氏曰く、欧米の調査によれば、欧米人の場合は人生の窮地で自殺するのは、妻と離婚、子供との別居など家族に関係することが多い。
日本人は、自分の価値を周囲がどう思うかで判断する。
近所の評判、会社での評判などは、自分の価値に直結し、影響が大きい。

という極めて納得出来る理由を話してました。

しかし、なにぶんフジのバラエティの事ですから、幾ら学者先生とは言え、裏を取ってみない事にはそう易々と信じる訳には参りません。
そこで、ネットに出てる公表数字を基に日米の過去32年分に亘る失業率と自殺率のグラフを作成して見ました。

日本人の失業率/自殺率の推移 
日本自殺率.png

アメリカ人の失業率/自殺率の推移
アメリカ自殺率.png

あれ、ホントだー!
確かに、日本人の場合、失業率と自殺率には概ね正の相関関係が読み取れます。

しかしアメリカ人の場合、失業率が日本人と比べて2倍位高い割には、自殺率自体は低すぎてグラフで見ても殆ど横一線にしか見えません。
それでも、よーく目を凝らせば、ほんの僅かですが好景気の時は自殺率が低く、不景気の時は高い感じに見えるかどうかという位の誤差の範囲内という感じで、日本人程には明確な相関性は読み取れません。

日本は世界と比べると働き盛りの男性に自殺者数が多いのが特徴的との事ですが、これも中高年男性がリストラ等で失業し、正に自分の存在価値をも否定された如く激しいショックを受ける事も大きいのでしょう。

しかも日本の転職事情は一度退職した中高年の転職は非常に厳しく、例え職に有りつけても非正規雇用で年収の大幅ダウンに加えて、年下の上司にあごでこき使われる屈辱に耐え忍ばなくてはなりません。
そして、リストラされた事が広まると、無職期間中は近所の冷笑も浴び、家族の視線も冷たく、更に無計画な資金管理でマイホームローンが払えなくなると、家も取られて借金だけが残るという悲惨な末路に陥る人まで出てきます。
勿論、失業率が高いという事は当然不景気ですから、自営業の倒産も比例して多い訳で、その場合は事業の借金まで背負う訳ですから尚更悲惨です。

サラリーマンでも自営でも無職無収入のまま立ち直れなければ、一家離散となるケースも一つのパターンですから、尚更、不幸感が高まるのでしょう。今まで築いてきた物が全否定されるようなものですからね。

欧米の失業が日本の中高年失業者と違う所はやはり転職が当たり前の社会風土があるからでしょう。
それと、もともとの失業率自体も高いですから、それ程、自分だけ落伍したという劣等感は抱きにくいかもしれません。
あとは、やはり個人主義が確立されてますので、世間体や会社の評判だけが自分の存在価値と思う人は少ないのですよね、きっと。

兎に角、日本人はこれだけ、失業率が自殺率に直結してる国民性な訳ですから、政治の一番最重要課題は経済を常に良好な状態にして、失業率をいかに下げるかという事になるのだと思います。

だって、日本人の暇に対する耐性の無さは以前書いた「暇こそがアーリーリタイアの醍醐味です。」に出て来る普通の方々の通りですから、どんなにセーフティネットを万全にしようが、暇というだけで耐えられない苦痛を感じる人がデフォルトなんですからね。

因みに、自分の場合はアーリーリタイアする前から、早く会社都合でリストラしてくれないかなぁといつも思ってましたし、リーマンショックの時なんかこのまま恐慌になって会社自体が無くなれば大手を振って無職生活に突入出来るのになんて心の中で思ってた位ですけどね。

それと、妻と離婚や子供との別居で自殺を考えるかな?となると、こちらも正直考えませんねぇ。
勿論、ショックでしょうが死ぬ程では無いのかなという事ですね。

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posted by 山中 一人 at 21:57 | Comment(12) | TrackBack(0) | アーリーリタイア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こうして見ると、日本の失業率・自殺率が高止まりしているのがよくわかります。
アベノミクスで景気が良くなったというのは、実に疑わしい。
非正規雇用は本当に増えましたがね。

今後配偶者控除が改悪されて、専業主婦がなくなるそうです。
この国は無職で気楽に生きる権利すら認めてくれないのですか。
Posted by 幸福賢者 at 2016年09月02日 22:56
>幸福賢者 さんへ

>こうして見ると、日本の失業率・自殺率が高止まりしているのがよくわかります。
アベノミクスで景気が良くなったというのは、実に疑わしい。
非正規雇用は本当に増えましたがね。

自殺率のデータが2012年までしか出てこなかったので、グラフ上も2012年までしか作成できなかったのですが、日本の失業率は直近では3.27%まで改善しておりますので、データ上では、確実に良くはなってますね。
尚、アメリカも先月は4.9%と改善しています。

山中シンクタンクは無職所長が暇つぶしでネットからデータ収集してるので、情報が古いのでつ。

日本の場合、正規がバカ高いので、これからも非正規だけが増えて行く傾向に変わりは無いでしょうね。
だって、同じ日本人の場合、能力は対して違いないですから。

>今後配偶者控除が改悪されて、専業主婦がなくなるそうです。
この国は無職で気楽に生きる権利すら認めてくれないのですか。

日本の専業主婦は特権階級でしたから。最早、それを許す余裕が無くなったという事です。
もうサザエさんはセレブ妻と見做すしかなくなるのです。
Posted by 山中 一人 at 2016年09月02日 23:51
日米の対比わかりやすかったです

書かれているとおおり
ちょっと考え方を変えるだけで
自殺なんて愚かな選択をせずに済むと思うんです

それにしても 山中さんと
考え方が似ていて怖いくらいですw
Posted by 消費しないピノキオ at 2016年09月03日 07:34
人間と他の動物との大きな違いに,遠い将来のことを考えられるか否か,があります.
人間は先のことを見通せるからこそ,希望をもてるし絶望もしてしまいます.

失業したら,周囲の目が気になるだけでなく,この先の転職や収入に悲観します.
蓄えがあれば今すぐどうなるわけではないけど,真綿で首を絞めるような感じです.

一方欧米では,転職事情が違うのもありますが,家族の離別・死別という
比較的「今」悲しい,という理由が多いのは対照的だなと思います.
Posted by 人生の凡人 at 2016年09月03日 08:29
本題とはあまり関係ないですが、「欧米人の場合は人生の窮地で自殺するのは、妻と離婚、子供との別居など家族に関係することが多い」と引用されているにもかかわらず「やはり個人主義が確立されてますので」とコメントされていますが、個人主義であれば家族の問題で自殺したりしないと思うので、個人主義という使い方は少し違うのではないかと思います。

また、「日本人=集団主義、米国人=個人主義」というステレオタイプは幾つかの実験で否定されています。
http://www.u-tokyo.ac.jp/public/public01_200930_j.html
Posted by よし at 2016年09月03日 08:46
>因みに、自分の場合はアーリーリタイアする前から、早く会社都合でリストラしてくれないかなぁといつも思ってましたし、リーマンショックの時なんかこのまま恐慌になって会社自体が無くなれば大手を振って無職生活に突入出来るのになんて心の中で思ってた位ですけどね。
ここ良く分かります。アーリーリタイアするときはなかなか踏ん切りがつきませんから、外部要因に頼りたくなりますもんね
Posted by at 2016年09月03日 08:51
このグラフに更に賃金上昇グラフを足すと賃金も下がり続けているのがわかります。
1991年頃より10%以上下がってます。
25年前よりも10%も賃金が下がっている先進国はおそらく日本だけでしょう。
この原因は明らかに政治の失政。
1997年橋本政権による緊縮財政と消費税増税で−4%の下落、
小泉政権の時の構造改革、プライマリーバランス重視、労働派遣拡大でさらに−4%、

アメリカの不動産バブルの好景気で若干プラスに持ち直しますが、
その後のリーマンショックと民主党政権のコンクリートから人へ公共事業削減で−7%。
更にその後、安倍内閣消費税8%増税でこの流れは続いてます。

失業や賃金カットは生きる気力を削ぎます。
社内でも待遇が悪化していきます。
そして日本のサラリーマンの多くが住宅ローンを抱えています。
アメリカでは、不動産を買った場合ローンが払えなくなればそのまま家から出ていけば
借金は残りません。
日本の場合は家の価値が下った場合、出ていったとしても借金は残ります。

給与は下がり不動産も下がると言ったデフレ経済が20年も続きました。
アメリカの場合、株価は1980年〜2012年までに株価は10倍以上上がってますし
経済は波はありますが良かったわけです。
アメリカと比較する場合は1929年からの大恐慌と比較する方が良いかも?

Posted by バッタモン at 2016年09月03日 09:03
>消費しないピノキオ さんへ

>書かれているとおおり
ちょっと考え方を変えるだけで
自殺なんて愚かな選択をせずに済むと思うんです

例え失業しても、毎日がゴールデンウィークと思えば、気楽になれるのですけどね。

奴隷に戻れないからって自殺するのは、日本人特有なんですねぇ。
Posted by 山中 一人 at 2016年09月03日 10:17
>人生の凡人 さんへ

>失業したら,周囲の目が気になるだけでなく,この先の転職や収入に悲観します.
蓄えがあれば今すぐどうなるわけではないけど,真綿で首を絞めるような感じです.

死んでしまえば、収入どころか全てを失うのですが、あまりに悲観しすぎて、心が耐えられなくなるのですよね。
金や世間体が自分よりも大事だと思うのは、本末転倒なのですが、思い込みとは怖いものです。
Posted by 山中 一人 at 2016年09月03日 10:25
>よし さんへ

>本題とはあまり関係ないですが、「欧米人の場合は人生の窮地で自殺するのは、妻と離婚、子供との別居など家族に関係することが多い」と引用されているにもかかわらず「やはり個人主義が確立されてますので」とコメントされていますが、個人主義であれば家族の問題で自殺したりしないと思うので、個人主義という使い方は少し違うのではないかと思います。

欧米人は日本人のように世間体の為に自殺する人は少ないという意味で用いたので、個人主義だから家族の問題で自殺しないという論理にはあたらないと思います。

>また、「日本人=集団主義、米国人=個人主義」というステレオタイプは幾つかの実験で否定されています。

成る程。上記のステレオタイプは戦後、アメリカ人が自らをポジティブに見せようとして日本人に刷り込んだ概念だったのですね。
これは、勉強になりました。有意義な情報を頂き有難う御座います。
Posted by 山中 一人 at 2016年09月03日 10:38
>2016年09月03日 08:51さんへ

>ここ良く分かります。アーリーリタイアするときはなかなか踏ん切りがつきませんから、外部要因に頼りたくなりますもんね

倒産とかリストラなら、退職理由が誰の目にもはっきりして、責任は全て向こうに被せて自分は悲劇の主人公ぶれるのでアーリーリタイア希望者には願ってもない事なんですよね。

これが自主退職だとまず家族の説得から大変です。それこそ、洗脳に近い形で、日頃から刷り込んでいかないとうまく行きません。
Posted by 山中 一人 at 2016年09月03日 10:45
>バッタモン さんへ

>そして日本のサラリーマンの多くが住宅ローンを抱えています。
アメリカでは、不動産を買った場合ローンが払えなくなればそのまま家から出ていけば
借金は残りません。
日本の場合は家の価値が下った場合、出ていったとしても借金は残ります。

失業して家も取られて、更に負債まで残れば、踏んだり蹴ったりですからね。
更に中には連帯保証人に迷惑を掛ける心配までしなければいけないかもしれません。

それに比べれば、アメリカ人はリスタートがし易いですよね。

>給与は下がり不動産も下がると言ったデフレ経済が20年も続きました。
アメリカの場合、株価は1980年〜2012年までに株価は10倍以上上がってますし
経済は波はありますが良かったわけです。
アメリカと比較する場合は1929年からの大恐慌と比較する方が良いかも?

確かに、アメリカはこの期間は経済自体は右肩上がりでしたから、自殺する程悲観する必要が無かった訳ですね。
正確を期すためには、大恐慌当時の自殺率の推移を見て比較すべきですね。

ご提言有難う御座います。山中シンクタンクの無職ニート所長に調べさせて、後日アップしたいと思います。
Posted by 山中 一人 at 2016年09月03日 11:02
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