2015年12月17日

内向型人間が贈る株式基礎講座(第4回)

第4回目のタイトルは、

四季報を見よう」です。

新春号が今週発売されたばかりなので丁度タイミングもグッドです。
因みに、自分の場合は、東洋経済の会社四季報を長年愛用しています。

ここで極めてオーソドックスな株のセオリーを申し上げますと、株は基本的に儲かっている会社の株が上がります。儲かっていると一口に言っても前期比でドカンと儲かってる会社程上がります。
つまり絶対額では無く変化率が肝になるという事です。

このセオリーを無視して材料ばかりを追い求める人がいますが、基本を無視して永続的に勝ち続ける事は難しいでしょう。
評論家は素人受けがいいので、○○関連株なんてテーマ株をよく言いたがりますがあくまで業績ありきだという事を知って頂ければと思います。

で、業績の変化率を見るのに一番簡単なやり方は前号の四季報と新号のものとを並べて比較します。
利益が前号比増額でチャートも買値圏なら自信を持って買えるという訳です。

ただ株がそう簡単に行かないのは、大抵チャートが買値圏に来てる時は、業績が悪いです。
そして四季報で好業績になった頃には株価もすでに上がってしまっています。
更には業績が絶好調の時に株価もピークを打ちます。
しかもいくら今号の四季報で大幅増額予想になっていても3か月後の四季報になると真逆の大幅減額予想なんて事もよくあります。

なので四季報だけを見て売買するとどうしても後追い売買にならざるを得ません。

よって、あくまでも四季報は銘柄追認の為のサブとして使い、メインはチャートを見て売買するというやり方で利用します。

まずチャート上で株が買値圏に来た時に、四季報で本当に倒産級のピンチなのかどうかを見極めます。
そうでなければ、例え減益でも少々の赤字位でも買いに入ります。

次に買った後、上がり始めた頃には大体四季報上も増額予想に転じていますので、そのまま安心してホールドします。

また四季報で見て利益剰余金の欄が▲の銘柄及び自己資本比率が20%未満の株は無条件で外して下さい。

繰り返し売買の基礎練習のうちはチャートの価格帯による売買判断を最優先にして四季報はスクリーニングの補助用位の扱いで十分です。

一応、四季報の応用編として追記しますと、

買った後、高値圏に来る前に、減額予想に転じた場合は、もし利益になってるようなら売却した方が吉と出るケースが多いです。

また高値圏に来た頃に、トンデモ好決算になった時は、いつもの高値圏をブレイクアウトしてもう一段上の高値圏を目指す事もよくあります。

繰り返し売買の基礎に慣れた後は、このように臨機応変な売買に進まれて、より利を伸ばす売買に進まれても良いと思います。

昔の四季報を見てると、過去に高収益を上げてた値嵩株が今は見る影もない低位株に転落してしまってるのを見つける事が出来ます。

四季報はそんな中途半端な成長株投資の怖さも教えてくれます。
そして四季報で大化け株を当てる事が如何に難しい事かも教えてくれます。

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posted by 山中 一人 at 18:12 | Comment(6) | 株式投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
四季報、ちょうど買ってみたところです!
買ったは良いがどう見るんだろうと思ってましたが、なるほどそういう使い方をされるのですね。

第3回のコメントで「約半年〜2年」と回答されていましたが、私は5年と10年を見ていて、「行ったり来たりのチャートなんてないなぁ」と思っていたところでした。4000番台位まで見ましたが・・・再度見直してみます。

それにしてもここ2年ほどで株価が数倍になっている銘柄が多いなぁ、そんな中でも低迷している銘柄ってそれなりの理由があるということ?だとすれば手を出せる銘柄が見当たらない・・・とか初心者なりにチャートを見るだけでもいろいろ考えることがあると実感しました。

引き続きよろしくお願いします!
Posted by easy goer at 2015年12月18日 09:08
>easy goerさんへ

>「行ったり来たりのチャートなんてないなぁ」と思っていたところでした。4000番台位まで見ましたが・・・再度見直してみます。

記事中は例として底値が100円台の低位株をあげましたが、低位株といっても底値が100円のみの物しかダメという事はありませんので、リズミカルに往復していれば底値のレベルについては柔軟に考えて結構です。
なかなか見つからない中から宝さがしをするのも楽しいものですよ。(^o^)丿

>それにしてもここ2年ほどで株価が数倍になっている銘柄が多いなぁ、そんな中でも低迷している銘柄ってそれなりの理由があるということ?だとすれば手を出せる銘柄が見当たらない・・・とか初心者なりにチャートを見るだけでもいろいろ考えることがあると実感しました。

はい。これだけの大相場でも、低迷してるには当然理由があります。
業績が悪く、属してる業界も終わっていて、地味で不人気で上がるような材料が何一つ無いような、というか悪材料満載っていう夢も希望もないような株ですね。

だからこそ材料を全く無視するこの投資法の実践者のみが、恒例の底値で仕込む事が出来る訳です。

ですが、上がって来ると後から材料がついてきます。そして何故か業績も好転してきたりします。
それが資産バリュー株の底力です。
Posted by 山中 一人 at 2015年12月18日 12:11
業績が悪い状況で、自分も買いづらいなあと思いながら思い切って買う時こそ、あとから振り返ると利益になっていることが多いですね。本間宗久が「人気も揃い弱く、何程下がるも知れ難く、我が考えも弱かるべしと思う節、心を転じ買いに入るべきなり」と言っていますが、この、“我が考えも弱かるべし”がキモなのだろうと考えています。
そういった市場プレイヤーの心理を総合したものがチャートでもありますから、仰る通りチャートを見ることが重要ですよね。それプラスPBRなどの数値的な裏付けや四季報などを参考にした定性的な知識の肉付けをしていく感じで捉えています。
思うに、一時的に業績が低迷している低PBR株は、一時的に空室が増えた不動産のようです。満室時の家賃が500万円で本来5,000万円ぐらいの価値のあるアパートが、空室のために300万円の家賃しかなくて3,000万円にディスカウントされているようなものかと。本来は500万円の稼ぎを生み出す箱を持っているから、費用や稼働率が改善されたら収益も株価も急上昇する底力があるのではないかと思います。
Posted by 隠居中年 at 2015年12月18日 16:22
>隠居中年さんへ

>思うに、一時的に業績が低迷している低PBR株は、一時的に空室が増えた不動産のようです。満室時の家賃が500万円で本来5,000万円ぐらいの価値のあるアパートが、空室のために300万円の家賃しかなくて3,000万円にディスカウントされているようなものかと。本来は500万円の稼ぎを生み出す箱を持っているから、費用や稼働率が改善されたら収益も株価も急上昇する底力があるのではないかと思います。

これは資産バリュー株の優位性の本質を突く、非常に分かりやすい例えですね。
業績が悪く底値の段階では、まだ満室になる具体的な材料が顕在化している訳ではありません。
しかし、民間の経営者の場合は、ずっと空室のまま放置してる訳にはいきません。
そして、数多あるボロ株との違いは、資産バリュー株には、満室になるまで耐えうる底力があるという事です。

バリュー株の利潤とは、空室物件だからこそディスカウントされてる物件を尻に火がついた経営者が必死に満室にしてくれるまで、辛抱して待った投資家へのご褒美なのですね。
Posted by 山中 一人 at 2015年12月18日 22:21
「上がって来ると後から材料がついてくる」

ホント、そうなんですよね

そんなの昔から分かってたことでしょって話が
最新トピックかのごとく喧伝されて理由付けされます

そして新参者が株を手にして
材料を片手に夢見ているところが
大体 天井なんですよね
Posted by 消費しないピノキオ at 2015年12月19日 16:33
>消費しないピノキオさんへ

>そんなの昔から分かってたことでしょって話が
最新トピックかのごとく喧伝されて理由付けされます

(笑)株あるあるですね。
ひどいものになると1年程前に出た材料が急に大体的にフィーチャーされたりします。
結局、人は実際に株価が上がって皆が評価して初めて確信出来るのでしょうね。

>そして新参者が株を手にして
材料を片手に夢見ているところが
大体 天井なんですよね

はい。材料ばかりを追いかける投資家が最終的に勝てない理由がこの仕組みですね。
Posted by 山中 一人 at 2015年12月19日 22:07
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