2015年12月19日

内向型人間が贈る株式基礎講座(第6回)

「デイトレ、ダメ、ゼッタイ」

デイトレードという言葉には多くの個人投資家を惹き寄せる魅惑的な響きがありますね。

デイトレならトレーディングで生活したいという夢を叶えてくれそうな気がするものです。

実際、小資金から始めて今は何億と動かしている派手なデイトレーダーがTVや雑誌上で武勇伝を語っていますしね。
彼らが、まるで証券会社のディーリングルームさながらにモニターをいくつも並べてトレーディングする様は何やらカッチョイイですよね。

でも勘違いしてはいけないのは、アレは形こそ株式を売買してますが、丁半バクチと何等変わらないただのギャンブルです。
たまたま勝ち残ったギャンブラーが極く極く少数居ただけの話ですね。

最近はネット証券で日計り商いなら手数料0円の所が出てきたせいで、デイトレは控除率の低いギャンブルだと勘違いされがちですが、問題は手数料よりもスプレッドなのです。
これは板を見れば一目瞭然なのですが、例えば500円の株で500円ヤリ499円カイの株の場合、500円で買った時点で既に1円分損しています。率にすれば0.2%も損しています。
1日たった1回しかトレードしないとしても100日トレードするだけで、もう20%もやられてしまいます。

しかも控除率の損失だけでもバカでかいのに、人間特有の習性であるプロスペクト理論で多くの投資家は損大利小の心理的パターンから逃れられないので、猶更損失が加速します。

極く短い時間に売買の決断を下さなくてはならないので必然、激しい動揺に苛まれます。
まさに前回の「クールに売買しよう」の真逆の熱すぎる興奮した状態での判断からまともな答えが出せる訳は有りません。
マウスを持つ手はプルプル震え、膝はガクガク、目は血走り、勢い良く買った後はひたすら買値を上回る事を神に祈る様は、競輪場のネットにしがみ付いて大声でガナリ立ててるギャンブル中毒のオヤジとどこが違うのでしょうかw

で、どうしても勝てない投資家の行きつく先は、「そうだ、裁量で判断するからこそ負けるのだ!」という事でシステムトレードに走ります。
しかし、当然ギャンブルに必勝法は存在しませんので、大数の法則に従い、多く取引すればする程限りなく控除率の分だけ損失が累積して行きます。
デイトレは仕組み上、非常に多数の回転売買になる構造になってる為、ギャンブルの必敗の法則に忠実に従うだけなのです。

個人投資家がデイトレに惹かれるのは、リスクのあるものを持ち越して夜を過ごしたくない、そして利益はすぐ確保しておきたい、その日のうちにいい気分で終えたい、始終売買していたいという心理からです。
しかしそのような心理に陥っているとすれば、その時点でもう損大利小の陥穽に嵌っているという事なのです。

業者やカリスマブロガーは、そんな個人投資家の淡い夢を承知で尤もらしく心構えやテクニックを公開してますが、本質は情弱ビジネスと一緒です。

これが業者の誰もが語りたがらないデイトレードの苦い真実です。

デイトレで生き残るには、これらの確定したハンデを乗り越える人並み外れた、超人的とも言えるような優位性が無いと無理です。
それこそポーカーのプロみたいに生まれ持ったギャンブラーの才能を有した稀有な選ばれた人のみが挑戦を許されたゲームであり、間違ってもブログやe-book上に文章として書き表せるような類のものでは有りません。

会社員の方で休みが早い方なら年末はデイトレチャンスに恵まれるかもしれませんが、デイトレ的な発想は必ず投資に悪影響を及ぼしますので、基礎の段階のうちにシャットアウトする事が大切です。

どうしてもウズってしまわれるお方はそれこそ、モニター前に「デイトレ、ダメ、ゼッタイ」と大書きした紙を貼られて、固く決心される事をおススメ致します。

きっとデイトレでの多少の損益を遥かに上回る効果がもたらされる事と信じます。

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posted by 山中 一人 at 22:45 | Comment(2) | 株式投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする