2015年01月29日

人は短期間の傾向を見つけただけで、永遠の法則を発見したと思い込む習性があるよね。

前回の株式投資必勝法を探す事のナンセンスさについて続きの話をします。

個人投資家が相場に必勝法があったと誤解する理由の一つに偶然の一致に対する錯覚があります。

例えば30人学級のクラスの中に同じ誕生日の組み合わせのペアがいる確率はどれくらいだと思われますか?

答えは70%です。

おそらく、もし学校のクラスに同じ誕生日のペアがいたら、すごい神秘的な偶然のような気がしますが、統計学的には居て当然であり、むしろ居ない方がめずらしいクラスという事になります。

また、コイン投げで裏表を出すような単純な2分の1の確率のものでも短い回数では大きな偏りがあります。

もし10回投げた場合、表だけが10回連続に出る確率と裏と表が5回づつ出る確率は全く一緒です。

よく出目とかでもう9回も連続で表が出たから、もうそろそろ裏が出るだろうと裏に賭ける人がいますが、コイン自身は過去に何が出たかは全く覚えていませんので次にどちらが出るかも2分の1の確率なのです。

そして実際に実験すると意外と10回連続で表が出続ける事は多いのです。

非常に数多く投げ続ければ、時には1万回連続して表が出る事も確率論的には十分有り得るとの事です。

このように人はたまたまの偶然に対して、偶然以外の何かがあると思いがちな習性があり、そこに何がしかの法則がある筈だとつい思い込みたくなります。

しかし、ほとんどはただの偶然に過ぎない場合が多いのです。

それでも何とか統計学的を利用して相場に一定の法則がないかと、多くの相場関係者は血眼になって探しています。

例えば有名なところで『セルインメイの法則』があります。
過去何十年にも亘る統計により毎年5月に株価の天井をつける事が多いことで有名ですが、これが皆に知れ渡った去年なんかは、セルインメイは不発で、むしろ絶好の買い場でした。

株式相場は人の心の動きによって変動するので、一つの傾向が続く事により多数派がそれを知って、それで儲けようと同じ動きをすれば、事前にもう織り込んでしまいその法則では儲けられなくなってしまいます。

これはテクニカルの法則でも、ファンダメンタルズの法則でも全て共通しています。

それ故、必勝法が公開された時から陳腐化して、実際の相場には全く機能しなくなるのです。

そして過去の統計学的なアプローチでは、儲ける事が現実的では無い事から、確率論的に儲ける事が出来ないかと考えられるようになりアメリカの大手証券会社等でノーベル賞受賞者等が最先端の金融工学を駆使していろんな金融派生商品を生み出しましたが、リーマンショックの暴落で確率論すら相場の先を読むには何の役にも立たない事が証明されました。

当時のあれだけすさまじい株価の値動きは天文学級の起こり得ない確率だったとの事です。

株価は人間の心の動きによって形成されていますので、パニックになればコイン投げのような確率論すら軽くオーバーしてしまいます。

つまりどんなに最高の叡智を持ってしても株価の未来を当てる事は人間には絶対に不可能だという事のみが動かしがたい真実なのです。

ほんの少しでも優位性のある投資アプローチを発見しようと年俸何億円〜何百億円の外資系の敏腕ファンドマネージャーが日夜必死に投資方法を模索しています。

にも関わらず未だに、市場平均にすら勝てていないのが現状です。

それなのに、たかが千何百円位の本やネット上にて、相場必勝法が、本当に手に入ると思われますか?

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posted by 山中 一人 at 00:11 | Comment(0) | 株式投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする